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4年熟成された『極め手』が語る進化

この異常な暑さと物価高の中、色んな意味で「やる気」のある方が羨ましいです。そんな嵐の中、ホビー業界は狂ったように次々と新商品を繰り出してきます。ちょっとどうかしてます。

極め手ver.2.0 角 Gグレイ

以前、ホビーベースからリリースされていた「極め手(きめて)」という、かなりそっち方面に振り切ったディティールアップ用の製品がありました。

ある意味ギリギリを攻めたピーキーな製品で、小さい部品の中にモリモリの技術力を詰め込んだようなディティールアップ用のハンドパーツでしたが、販売当時かなりの引きがあった製品だったにも関わらず、残念ながら2020年頃を境に供給が止まってしまいました。

この「極め手」がこのたび、バージョンアップして、満を持して新たに販売されてきましたので簡単にご紹介しておきましょう。

■以前の『極め手』とのセット内容の違い

以前の極め手はセット内容が盛り沢山という印象がありました。パーツ数もランナーも割と多かったです。

これは、一番の売りである、ダブルインジェクション成型(簡単に言うと完成済みの可動指)の指を備えた両手分のロボットハンドとは別に、可動指ではあまりうまく再現できない、しっかりとした握り手(グー)パーツが両手分セットされていたためです。

ところが今回の『HOBBY BASE- 極め手ver.2.0 角 Gグレイ(各種)』はパッケージからかなりスッキリしていて、ランナーも2枚のみ。

セット内容は可動指のロボットハンドが1対のみとなっていて、握り手は付属していません。

また付属品としては手の甲が2種類、ボールジョイント付きの手首パーツが2種類ついているのみなので、内容を最小限に絞ったものになっていることが分かります。

■最大の違いは「親指の付け根部分」

ただ、以前の「極め手」から数年、最大の変化というか進化のポイントは、親指の付け根部分の可動にありました。これが握り手(グー)パーツ省略の最大の理由ではないかと思います。

親指付け根は3軸可動する(画像はMサイズ)

以前の「極め手」はいずれのサイズも所謂バンダイ製MGキットと同様のボールジョイント形式でした。(画像参照)

小さい画像しか残っておらず申し訳ございません


この親指付け根が「3軸可動パーツ」に変更されていることにより、拳骨がより自然に握れるように改変されているため、別パーツで握り手を付ける必要が無くなったと思われます。

拳骨もより自然に

実際には、旧「極め手」付属の握り手パーツは形が微妙というか、十分カッコイイとは言えなかったようなところもありましたが、今回の仕組みの追加で自然で十分納得のいく造形になったといえるのではないでしょうか。

もちろん、以前の「極め手」と同じく、武器等の部品の保持力はほぼ有りません。何かを持たせる場合には瞬着で固定する必要がありますのでご注意ください。

もちろんこの製品以外にも、模型用ハンドパーツというのは様々なメーカーからリリースされていますが、いずれも可動指ではなく、握り手、平手、銃持ち手というような構成の固定パーツです。

可動する必要がどれくらいあるのか?という根本的な問いはちょっと横に置いておいて、旧キットを弄るのが好きな方、是非またこちらの製品を手に取ってみて頂くと、この異常な暑さと物価高の中でも、少しくらいやる気が湧いてくるかもしれません 笑


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