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旧キット顔を改修する普遍的作業

今回は、そのままでよくないか?と書いたものの、やはり見ているうちに改修点が見えてきた頭部(顔)です。

小顔作業を可視化

設定画の再現度はとても高く、例えばツインアイの上のひさしの下は設定画の横顔の通り斜めにつながってます。また頬当ての位置や形、正面から見た画も設定重視の立体物として見事な形状です。

ただ、それが故に立体になった時点でどうしても面長感が強調されてしまいます。

一方で首から下を2Dに寄せるなら、胸のサイズは本来もっと小さくなければならないですが、完全変形を実現するためには腕を収納できるスペース確保のための構造が必要で、設定画(特にMS形態)を忠実にというのは非常に難しく、形やサイズで妥協点を探らざるをえなくなります。

その結果、変形を可能にした機構の立体目線と、設定画に沿った2D目線の間のずれが、かえって際立って見えてしまうようになってしまいました。

しかし、肩幅をギリギリまで切り詰めて頭部スペースは確保できているので、今回もセオリー通りの改造を施します。

◆ガンプラの小顔化は普遍的なポイント作業

普遍的な旧キットの小顔化工作は、やることは意外にシンプルなんですが、結構細かい作業が含まれますので、同時に道具を選びます。

頭部は前面と後面の2パーツ構成ですので、顔を小さくするにはまず、フェイス部をヘルメットからのこで切り抜きます。

ここで使用するのは、前回も登場したシモムラアレック - ハイパーカットソー PRO-Sです。

顔面のみ取り外す際は、首関節を取り付ける部位との干渉を避け、かつできるだけ狭小部をカットできる必要がありますが、パーツにやや厚みがあり薄すぎるエッチングのこですと曲がってしまう可能性があります。こういう部位にはこのPRO-Sが最適です。

その後、画像の赤い箇所を魚地球印 - 精密薄平ヤスリ(油目 #6)で慎重に削ります。細部は削りすぎると戻しにくいので少しづつ削っていきます。

細部向けのスクレーパー等が色々ありますが、本当の細部の場合、意外に力の入れ方や調整が難しいので、慣れていないと実はあまりお勧めできません。

顎など縮小するにはデザインナイフ的なものもいいように見えるのですが、これも対象が小さいことで一度にザックリ削れてしまったり、ハンドリングが難しい。
そういう意味ではヤスリで少しづつ確認しながら少しづつ削るのが最も失敗しにくいのではないかと思うわけです。

◆頭部改修のポイントはフェイスと頬当てのみ

無改造の状態
改修後

ヘルメットのひさしの部位は特に削りにくい箇所ですが、これもスクレーパーなどを使用せずヤスリの方がおすすめ。

今回先程の薄平で何とか処理できましたが、あればDSPIAE -サンドペーパー用カーボンプレートセットスリム(各種)のように、狭小部向けの研磨ツールを使うとやりやすいでしょう。これは安価ですが非常に便利です。

正面画像 左:無改造 右:改修後

◆折りたたみ式アンテナの大型化

可動式アンテナですが、黄色のランナータグを探してきてひたすら先程の薄平で削りました 笑

ただ真面目に削るだけ

穴は0.7~0.8mmという感じでしたので、アルゴファイルジャパン - マイクロドリルセット(20本入)の近いサイズを徐々に大きくしていきながらフィッティングしていきます。

この作業をひたすらおこなって2個作ります。これで可動部は変えず、アンテナのサイズを大きくすることができました。

1/100 Zガンダム頭部の改修完成状態

これで大体頭部は完了です。
残るは首から下の変形機構を細かく詰めていく作業と、脚部と腰部アーマーの変形機構の改善、そしてフライングアーマー。まだまだやることがあって眠くなってきました 笑

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