そのハンドルを強く握れ!!
タイトルは私の好きな「映像研には手を出すな!」の作中作名から拝借いたしましたスミマセン。
■魅力的なキャラクターとペアのアシストメカ
コブラにはタートル号、ウイングマンにはウイナア、ナウシカにはメーヴェなど、例えが正しいかどうかは横に置いておいて、古より魅力的なヒーローには静かにその活躍をアシストする、サポートメカが良く似合います。
今回のスピーダーバイクの本来の主役はスカウト・トルーパーなわけですけど、正直、あまり見た目そんなにかっこよくありません。バイクの方が数倍カッコイイ。バイクに負けてます。
そんな感情がこの模型の金型にも表れていたのか、バイクがなかりイケメンなのに対し、割とアチコチ雑な(気がする)スカウト・トルーパーの細部を今回詰めていきましょう。
■握る手は大事
前回ヘルメットのディティールと首の向きを少し変えて設置しましたが、今回はハンドルを握る手を修正してみます。
・・・ハンドルのグリップの上にそっと添えるだけですか、そうですか。
そんなわけでさすがにこのまま仕上げるのは忍びないわけで、簡単に親指だけをグリップ下になるよう、「シモムラアレック ハイパーカットソー PRO-SS」でカットして再接着。
手袋なので、必要以上に綺麗に処理する必要がありませんから(?)比較的改造はラク。隙間は以前作っておいたランナーパテで埋めます。
■プライマーを吹く
やっと全体像が見えてきました。
キット全体のサイズはA4の紙の上に乗るボリューム感なんですが、搭乗者が乗るとさらに大きく感じます。非常に迫力と密度感のあるキットです。
今回使用したのは「複合資材 - スポットNX2(420ml)」のブラック。
「吹き付け後はサーフェーサーのように厚ぼったくなりにくく、薄いエッチングパーツなどのモールドも埋まったりしません。」(商品説明より)
表面は肌理の細かいマット(つや消し)な状態になり、上塗り無しでマットブラックとしても使用可能。ただし逆に細かい傷などを埋めるのには全く使えません。
因みに強固な下地を作るので、実車の塗装にもよく使用されます。
上塗り塗料の性質を利用した面白い表現もできますし、サフとはまた方向の違う使い方に活用できるのがこのプライマーです。
また陰になる部分や、黒いパーツはこのカラーをそのまま活かすこともできるので、アイデア次第で活用の幅も広がる素材です。
さあ、なんとなくかっこよくなってきた。
でも、よく考えたらこの模型は「スピーダー・バイク」であって、スカウト・トルーパーではないので、こっちがかっこいい必要は全くないのかも知れないですね、うん。