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【#2・本】 giveをして誰かの"何者か"になる。

こんにちは。

今回はこの本を読んで感じたこと、学んだことを書いていきます。

僕がこの本を読もうと思った理由は、"何者か"になるためにはどうすれば良いかを知りたかったから。

最近は、SNSによってそのフォロワー数などの目先の「数字」を見すぎて、本当に見るべきものや大事にするべきものが失われている気がします。
おそらく、多くの方が"何者か"になるためにこだわりたい数字かもしれません。

また、その分かりやすい数字だけを追うがゆえに、自分に負荷をかけてしまっている可能性もあるのかなと思います。

この本の題名のように、「数字から降りる」ことによって本当に大事にするべきものが見えてくるのではないかと思いました。

目に見える数字では測ることができない自分にとって大事な繋がりの数を少しずつ増やせるかもしれない。

この本を通して、giveすることで"何者か"になれ、多くの学びも得られることが分かりました。

この本で僕が特に学べたことをピックアップして紹介していきたいと思います。

日本人は信頼するのが苦手?

引用です。

日本人は、相手を信頼するのがヘタなのかもしれません。僕が見てきた経験では、自分が苦労して得た知識やノウハウを自分だけのものにしたい、という人が多いように感じます。

こちらが壁をつくらなければ、相手も心を開いてくれます。信用してギブしてしまうが勝ち、ということもあるのです。

相手の好みの視点に立ったギブをしあうことで、お互いへの信頼度がどんどん高まるので、いざ大きな仕事が巡ってきたときに声をかけてくれるのです。「彼のやりたいことにぴったりだし、僕の好みも知ってくれているし」という信頼関係があるからこそ、真っ先にパスをだせるのです。

僕もギブしたほうがお互いの信頼を高められると考えています。

現在は、得た知識やノウハウなどは調べればいくらでも出てくる時代なので、そんなに自分だけで抱えても価値にはならないと思います。

ギブは相手とのコミュニケーションをとることにもなるので、話をしていくうちにお互いのことを知り信頼も得られると思います。

また、自分から様々な情報をギブすることで、相手も自分に対して心を開いてくれるのかなとも思います。

僕が無意識にやっていたんですけど、多くの人が隠したいと思う自分の過去にした失敗談やその時に感じたことを普通に話してたんですよね。相手が自分自身のことをそこまで深く話していないのに。(笑)

自分から隠すことなく話していくことで、相手の個人的な相談やタメになる情報などくれる友達もいます。
隠さずに話すことは、ある意味相手には「自分のことをさらけ出してくれる」という安心感のようなものも与えられていたのかもしれません。

だから、自分から先にさらけ出す(ギブする)ことで相手が話しやすい空気を作り出し、そこから少しずつ信頼関係も高められると思いました。

なぜギブが大事なのか?

引用です。

与える行為=ギブには、2種類あります。
1つは、自分の内側にある力で、人にありがたいと思われること。2つ目は、相手の視点に立って、自分の外側にあるモノに自分の思いを乗せてギブすることです。

”自分の外側”とは、つまり自分にはないアイデアのことです。たとえば、あなたが寄せる相手になにか贈り物をするとき、「花が好きだと言っていたから、きっとバラを喜んでくれるだろう」などと考えるでしょう。もし、あなたが花には疎くて、家に飾ったこともないのなら、そもそも花屋に立ち寄ることもないはずです。
しかし、好きな人への人への贈り物のために花屋に入ったあなたは、彼女の視点に立って”部屋に飾りたい花”を選んでいるのです。この”自分にはない視点”が、自分にはないアイデアです。こうして、あなたは自分にない視点を獲得していくのです。

ギブをすることは相手だけが何かを得られているのではなく、自分にも今まで持ち合わせていなかったもの(自分にない視点)を得られるということです。

何かギブする時は、相手のことを考えてギブするモノを調べると思うので、必然的にそのモノの知識も蓄えられるということですね。

どうしても相手に何かを与える時は、目に見える損得だけを考えがちだと思いますが、自分にも目に見えないモノとして得られているモノがあると分かりました。

その目には見えないモノ(自分にない視点、知識、信頼...)は、すぐ何かに活かせるというわけではないと思いますが、後々自分のために活かされたり、助けてくれるモノでもあるかなと僕は思います。

「好き」を「ギブ」につなげるために

引用です。

「好き」が高じてくると、”相手には見えない視点”でものを見られるようになります。たとえば猫が好きな人は、近所で飼われている猫の品種をすべて知っていたりしますが、特に好きでもない人には、どの猫も同じように見えているものです。つまり好きであるがゆえに対象をよく見ているので、その分人より細かく見分けられるのです。

「好きの」の3つのE (Extract、Expand、Express)
2つ目はExpand(拡大する)。たとえばセーターブランドの広報の人が、自社のインスタグラムの見せ方について、「より素材の柔らかさを見せたい」と言った時に、「なら萌え袖っぽく撮影しましょう。ウールが気持ちいいと、つい袖をいじりたくなるんですよ」といった具合に、相手の視点に、「好き」だからこそ見える自分独自の視点を掛け合わせてアイデアを拡大させることです。

僕もこれはとても分かります。

好きなモノに対しては詳しく知っているし、その好きな人でしか感じないことや見方ができます。
その好きな人の視点は一般的な人の視点とは違うので、新しい考えに転用できる場合もあると思います。

僕は欅坂46(現在は櫻坂46)が好きなんですよ。

欅坂46の新しいCDが発売されると絶対複数枚買ってしまいます。

おそらく興味のない方からすると、「なんで同じ曲が入ったCDを何枚も買うの?」と疑問を持つと思います。

欅坂46のCDには、曲だけが入ったCDと共に、特典映像が収録されたDVD、握手券、写真、商品に応募できる券などが入ってます。

これ上手くできてるなと思うのが、写真がランダムに1枚入っているのと、特典映像がタイプごとで違うんですよ。(基本A〜Dタイプまであります)

こんなことされたら複数枚買ってしまいますよ。(笑)

ここからわかることは、もうCDを音楽目当てで買っていないということです。

本来、CDは曲を聞くために買うモノだったと思います。

しかし、最近はsoitify、LINE MUSICのようなサブスク型の聞き放題音楽サービスが誕生したことにより、本来聞くためだけだったCDの価値がなくなってしまいました。

そこで、CDを買う意味をズラすことで価値が生まれました

そして、握手券や特典映像をタイプ毎で分けることにより、1人1枚だけCDを買うという概念も無くなったわけです。

このような考え方は、好きで買っている人は普通に思えても、好きではない人からすると不思議に感じると思います。

モノやサービスを届けるとなると、このような考え方も転用できると思いました。

これがまさに、
「好き」だからこそ見える自分独自の視点を掛け合わせてアイデアを拡大させることだと思います。

そして、「好き」だから見えているその独自の視点でギブできるもの(アイデア)もあると思います。

ギブしたいのにギブできない

引用です。

自分を表現するということにおいては、まず「言いたいことが言えない」や「恥をかいたら最後」という得体のしれない恐怖がつきまとうことを認識することが大事です。
しかし、そうした恐怖は幻でしかありません。ではなぜこんな恐怖を自分は持っているのか?理由の1つとして、コミュニティーの性質があげられると思います。

人間は無意識に、内側と外側を敵味方で分ける性質を持っていて、コミュニティの輪から弾かれる恐怖と、外側から攻撃される恐怖を同時に抱えているのだと思います。

あえて、「みんなと違うことをするのがかっこいい」という価値基準を持つ”鎖国的な”コミュニティを作ってしまう手もあります。たとえばYOUTUBE講演家の鴨頭嘉人さんは、「日本人はよくもわるくも”みんな同じ”に合わせなくちゃと思う”同調圧力の高い”国民なので、”みんな同じ”の中身を再定義してしまえばいいと」言います。

現在は、身の周り(物理的に手が届く範囲)に自分と同じような価値観の人がいなくても、インターネットを利用することで同じ価値観の人を見つけることができます。

ツイッターなどのハッシュタグを使えば、自分と同じモノを好きな人を見つけられ、その人たちがどのようなことを思っているのかをコメントで見ることもできる。

また、オンラインサロンといったコミュニティに一歩踏み出してみることで、自分と同じように頑張っている仲間を見つけることができるかもしれません。

僕は、地元の友達とはまた違った仲間ができました。

同じような価値観や、自分の好きなモノを隠すことなく話せる仲間を少しずつ見つけて、そこからまた自分の持っているモノをギブしていく(表現ししていく)のも良いかもしれません。

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