片付け作業コンプリート後のTOGOフェス
毎日来れた訳ではないが、頻繁に通うこと期間にして9/1-10/23
実際に片付け作業日数は33日間、合計約157時間で一軒家残置物6Kいっぱい
だったのを片付けた。助っ人は全部で20名。
なぜTOGOフェスをやることになったかと言うと、実は一番最初に着物の査定に出したところがもう本当にひどくで段ボール2つ分、着物、羽織、帯など合わせて40点近くあったと思うのだが、査定額がたったの200円だったのだ。
それはさすがにありえないと思い、口コミを調べてみると、もっとも査定依頼をしちゃいけないところだった。
取り戻すには、送料は負担しなくてはいけなく、その額は2箱で3,320円。
残置物を分別して適材適所に売っていく片付け実録プロジェクトはいきなりマイナスから始まったのだった。
実は、着物査定いろいろなところに持っていってみて、それこそ検証してみようかと思ったのだけど、片付けが進むにつれ、さらにレコードが発見されたことによりじゃあフリマでもやるか、となったのが実はTOGOフェスのことのはじまりであった。
しかし、着物とレコードではその購入対象者はかなり限られる。
そうこうしているうちに、6部屋あってもぜんぶ使う訳ではないし、そうだ、雨戸あるし個別に暗くなるし、映像作品上映したらたのしそうだな、
という具合にどんどん広がっていった。ゆかりのあるアーティストたちに声をかえ、3部屋で展示が決定すると、フリマがメインなのか、展示がメインだったのかわからなくなり着物・レコードフリマパーティーから、戸越・昭和一軒家フェスに変わり、最終的にTOGOフェスとなった。
名前はもちろん”とごしフェス”の略なのだが、米国ではtake outのことをto goということが教えてもらった。着物、レコードをtake outしてね!という意味も含めたダブルミーンTOGOフェス。ネーミングは重要だ。
そして、展示が入る前の伽藍堂になった部屋をまずどうぞ。
1F真ん中の部屋。
1F入ってすぐの部屋。
階段を上がって・・・
2F階段あがってすぐの部屋。この部屋は洋服をたくさんあつめた部屋だ。
2F真ん中の部屋。
2F一番奥の部屋。物置部屋になっていて、床面がもっともなかった。
そして、TOGOフェスの会場風景!!
1F玄関入ってすぐの部屋。
デジタル系アニメーションの先駆者 ハシモトミカの作品一挙公開となった。
1F真ん中の部屋。ミラー部屋として、ミラー彫刻のレジェンド マダジュンコと特殊照明作家 市川平のコラボの部屋となった。
部屋にただ一点の彫刻が設置され、回転する照明の効果でゆっくりと回る影、四方八方にミラーに反射する光で、地方芸術祭さながらの迫力ある展示となった。
市川平の照明インスタレーション。小さな風呂場は宇宙空間に変貌を遂げた。
2F階段あがってすぐの部屋は、松本力の映像部屋。
押入れ2段に映し出された映像がしびれるほど素晴らしくて、タンスにゴンならぬ、押入れに力。昭和作りの家がだんだん少なくなる中、押入れの新しい使い方の提案として世界に発信したいくらいであった。
2F真ん中の部屋。
こちらはフリースペースの予定であったが、急遽マダジュンコの小品が設置され、こちらも押入れは舞台となった。ここでも市川平の特殊照明コラボが行われた。
2F 一番奥の部屋。
前日まで、こんなに素晴らしい空間になったのに、全然ひとが来てくれなかったらどうしよう・・・と不安になったりしたが、当日12時ちょっと前にはレコード目当ての若者たちですぐに活気ある場をなった。
まるでレコード屋のような風景になった。そこから人が途切れることなくかなりの方が来場し、60食分用意してもらったビリヤニムラッキのミニカレーも夕方には完売、レコードもかなり旅立ち、どの部屋にいっても人が展示物を前に話をしたり、見入ったり、それぞれの楽しみ方をしていた。
ここ3年ほど空き家になっていたという戸越・昭和作り一軒家。TOGOフェスが開催された10/21には、これからギャラリーになるべく最高のエピローグとなった。
さて、この日の売り上げは、着物・小物類で7300円、レコードは14,800円、
ハイボールは途中数が数えきれてないのだけど、6,000円ほどになっていたので、合計で28,100円となった。
残置物を売ってプラスになった分は、この時点で127,535円。
処分費 粗大ゴミ、家電処分代、廃プラ、木 - 38,390円。
実際には、ガソリン代や、駐車場代、展示の謝礼などをそれぞれに払っているので、丸々プラスになっているわけではない。
そうこうしているうちに、メルカリでまた残置物の中から出品していた本がsold out になっていたので、まだもう少し続きますが、
一軒家の残置物を片付け実録としては、やり方によっては処分費とトントンになるどころかちょっとしたお小遣が出たかな、くらいになる。ということをここに記録しておきたいと思う。