推しの概念香水を作ったら推しに抱きしめられた話
数日前
初一人旅in𝑻𝑶𝑲𝒀𝑶 を控える私は、唐突に推しの概念香水を作ろう!と思い立った───────…
なんで?
様々なレポを拝見し、今回はFINCAさんに行ってきました!
注意!ここからは推しを彼氏だと思っている夢女子のレポになります
🎀入店まで
FINCAさんは新宿三丁目駅から徒歩約7分のところにあるのですが、キツめのスケジュールを組んでいた私はこのような⬇️事態に見舞われ、予定の電車から1本遅れて駅に着きダッシュでお店に向かうことになります。
しかも初めての一人旅かつ初めての新宿三丁目、土地勘もなく方向音痴なのもあって完全に迷います。幸先が悪すぎる。
何とか予約時間内にはお店に着いたものの、髪を振り乱し、背中だけ水浴びたんか?というくらいびっちょり汗まみれになり獣のような荒い息で入店しました。さながら不審者の風貌。本当に申し訳ないです。
🎀香水作り①
このお店ではお客さんが欲しい香りのイメージを書き、それを見ながら店員さんが既存の香水約60種類を組み合わせてオリジナルの香りを作っていきます。
お察しの通り、FINCAさんはめちゃくちゃオタクに優しいで有名なお店。推しの概念を作りたい!という方は推しの見た目や性格や好きなところを書くだけで、店員さんが推しを解釈し、イメージに沿った香りを選んでくれるというオタクの夢を詰め込んだ場所なんです。
もちろん一次創作のキャラも実在の人物も、なんなら人外でも対応してくれます。
※ちなみにオーダーするのが実在の人物やキャラクターの場合、画像を見せたり名前を出すことはできません。SNSに投稿する際も名前を出す、画像やグッズ一緒に投稿すると、公式から出たグッズだと思われることがあるため禁止されています。一次創作等はOK。
というわけで店内では推しを「彼」「彼女」と呼ぶことになります。たのしい〜〜‼️‼️
本題
私は先人たちのレポを拝見しまくっていたのでイメトレはばっちりです。お店までの道のりはイメトレできてませんでしたが。
最初に注意事項等を説明されるのですが、私がオーダーするのは実在するキャラクターのため
「画像等を見せることは出来ませんので、彼への熱い気持ちをぶつけてください!!」
と言われます。
レポで見たやつだ!!!
元気よくお返事しましょう
また自分だけ推しの画像を見ながら嗅ぐのはOKなので
「是非彼の1番良い状態の画像をご準備ください!」
と言われました。そう言われて改めて見ると推し、全部状態良い……
そしてア○ネーターver.FINCAがスタート
事前に記入したインタビューシートを見ながら何個か質問をされます。
ちなみにこれは私のシートです。こんな長々とした文章にも引くことなくしっかり目を通していただけます。慣れてる〜……
以下私がされた質問と答えです
Q彼は見た目より若く見られますか?それとも年上に見られますか?
A若く見られると思います……(私がそうだったので)
Q彼に当てはまる季節は春夏秋冬のどれですか?
A冬ですね!
Qその中で当てはまる時間帯は朝昼夜のどれとかありますか?
Aうーん、夜…冬の夜ですね
Q 仲間内ではいじる側、いじられる側、遠くから見てる側のどのタイプですか?
A相手にもよると思うけど、いじる側ですね!
Qちなみにいじった後いじり倒すタイプですか?それともある程度のところで止めるタイプですか?
Aいじり倒します!!!!
Q彼は天才型と努力型だったらどっちですか?
A天才型です!!!(即答)
Q彼の服はカジュアルめかキレイめどちらが多いですか?
Aカジュアルです!一応毎日替えてるんですけど全く同じ種類の服を着てます(一を聞かれて十で返すオタク)
Qかっこいい、かわいい、綺麗、セクシー、ミステリアスのうち当てはまるもの2つ選んでください
Aうーーーん……(長考)ミステリアスは絶対で……セクシーと感じたことはないから……かっこいいにします!
Q彼は結構マイペースな感じですか
Aそうですね、超!マイペースです😁
ここまでの感想
レポで見たやつだ!!!
イメトレしているとやはりスムーズですね。
やり取りをしているうちに「私って彼のこういうところが好きなんだ」と実感できて、なんだか恥ずかしくなりました。気分は恋バナです。
質問中ニヤけが止まらずデュフッてしまうこともあったのですがそんなオタクにも催促せず優しく微笑みかけてくれる店員さん、本当に素敵。ありがとうございます。みなさんも存分にデュフッて大丈夫ですよ!
🎀香水作り②
ここからは質問の答えをふまえ店員さんが実際に香りを作っていきます
基本重ね付けなので2本1組で出されます
最初に出されたのは4組
ここからの記憶は曖昧です ごめんね
最初はミステリアスで掴みどころのないイメージ(多分)
個人的にとても好きな香りだけどちょっと甘さと爽やかが強くイメージとは違いました
次は選ばれた香水は覚えているのですが"嗅ぎたい"という思いが強すぎて説明されたことを忘れました
ただいい香りだけど違うと思ったことだけは覚えています
次は私が男っぽい香りを入れたいと言ったのでかなり強めの渋みのある香り
店員さん:自分がこれと決めたら突き通したい、
ある種の意地を再現しました
ふーーーん……わかってんじゃん(誰?)
しかし、説明はめっちゃ刺さったのですがこれも"いる"とはならなかった……
ここまでの香りは一貫してミステリアスだったり掴みどころないイメージを再現していたのですが、最後は甘いもの好きの部分にピックアップします。
これが当たりでした
焼き菓子のような香りと時間が経つにつれて変わるほのかな渋みのある香り
嗅いだ瞬間、今までとは全く違う確かな"彼"の姿を感じました。
!?推しからこの匂いしてそう……いやしてる……
お店にいると香りが混ざってどうしても判別が難しいとのことで、一応外に出て推しの画像とともに嗅ぎ分けます。完全に推しと私の世界でした。再び不審者のように目をバッキバキにさせて白い紙をひたすらクンクン👃しました。キショ…
やはり1番しっくり来たのは4番目の組み合わせ。
そこから甘いものイメージの香りをメインに、ほかの組み合わせを3組作っていただきました。
しかし店内で嗅いだ時点ではあまりピンと来ず、ほぼ最初の組み合わせに決まりかけていました。
ここでまた外で嗅いでみることにします。
すると予想外のことが……
!?!?!
"彼"に抱きしめられた!?!?
嗅いだ瞬間、"彼"は私を抱きしめました。
何を言っているんだコイツは。とお思いでしょう。ところがどっこい、鮮明にその姿がイメージできるんです。これは私の中にいる"彼"です。
しかも驚いたことに、この組み合わせは予想していた最初の組み合わせとは違うものでした。
やはり店内では鼻がバグるようです。
私:これにします!!!
店員さん:"彼"、いましたか?
私:いました……
いました……
選ばれたのはこの2つ
BASE スマイルウインド
TOP シル・ウィスパー
言葉を選ばずに言えば大変えっちな香りです。甘みの中に雄みがあります。
最後に説明のカードと一緒に写真を撮らせてもらえます。
オタクの需要をわかっている……流石です。
1つ30mlで2400円、合わせても4800円でした。
香水って大抵5000円越える上に使いきれた試しがないので、この量でこの値段は助かります。ステマみを帯びて来ましたが違いますよ。
余談
さてここで先程のキツキツスケジュールと遅刻がジワジワ効いてきます。
予想していたよりもかなり長い時間選んでいたせいで、乗るべき電車を2本逃しました。新幹線ユーザー、これはまずい。
結局、余韻に浸るまもなくお店を出た瞬間ダッシュで駅に向かうことになりました。てやんでい!そこのけそこのけオタクが通る!
店員さん、最後見向きもせずに去ってしまってごめんなさい。なんとか新幹線に滑り込みましたがまたしても背中だけ水浴びした人になってしまいました。誰か背中の汗止める方法教えてください。
🎀まとめ
他人に"推し"の名を出さず、己の解釈のみをぶつけるのは初めての経験でしたが、自分が推しをどう見ているのかを俯瞰的に捉えることができて楽しかったです。己の欲望に従った結果、最高の推しの香りを生成することができました。
これが正しいのかなんて迷う必要ない。だってこれが私の中の"彼"だから……
どうでもいいのですがレポを事前に読みまくったおかげで質問や言葉選びからあのレポの店員さんはこの人だったのか……となんとなくわかりました。もはやFINCAさんのオタクでは?