『私の彼は最高のクソ男』

プロローグ

タイトルに彼はと入れてますが、今は元彼になります。
そんな彼との出会いからの馴れ初め
そしてクソ男とはなんなのか?いい男とはなんなのか?
それと新しい手法にも挑戦してみたいと思う。

それでは時を数年前に巻き戻す……



~本編~

いらっしゃーい!
『こんばんは♩』
「ほら!こっちこっち」
『はーい』
時間は0時過ぎ。ここは街中にあるラーメン屋さん
元気なお母ちゃんが店主の飲み帰りのお客さんで混み合うお店。
「どーすんの?魚でいいんかい?」
『うん!お魚』
ラーメン屋さんで焼き魚がいつものメニュー
仕事帰りにふと寄ったお店のお母ちゃんに何故か気に入られ、いつからかメニューには無い焼き魚が用意されるようになってた。
仕事の関係で離れた土地で一人暮らし
そんな生活で温かさを感じられる人との出会いでした。

ラーメン屋さんに行くようになってよく、お母ちゃんに聞かれてたのが
「男作んないんかい?」
仕事詰めだし出会いも無かったしその頃はそんなに求めてなかったからね。
でも好意は嬉しかったから
『誰か紹介してよw』
っていつも言ってた。

そんなある日、今夜も0時過ぎ
『こんばんはー』
「あー来た来た!こっちこっち✋」
いつものカウンターの1番奥に呼ばれる
いつもと少し違うのは、あたしの特等席のすぐ隣にお客さん。
初めて見る顔のおじさん、って言っても30半ばくらい?かな
「この娘だよ!」
え?だれ?


~アナザー~

『あ〜今日も飲んだわ〜』
いつも通りのキャバクラ帰り
締めはやっぱりラーメンだよな
「いらっしゃーい」
2回に1回はここのラーメンだよやっぱり
ここのかあちゃんうるせーけどw
「あんたまたキャバクラ行ってきたん?金の無駄だからやめとき!」
『いーんだよ楽しくてやってんだからw』
「あんたいい男なんだからちゃんとした女と付き合いな」
『もうそれ何回も聞いたってw』

いつもの調子。
これがまあ居心地いいんだけどね
なんだか知らないけど俺気に入られてるしw
『ご馳走様!お会計お願い』
「いーよ金なんかいらないよ!」
『いやいやいやいや、今日は払うってw』
「いーって言ってんだからいーんだよ!それよりあんた明日もおいで。0時くらいに!あんたに会わせたい子がいるんだよ」
『なにそれwいーよそーゆーのは』
「いーから明日ちゃんと来るんだよ!」
前から言われてたけど例の女の子か…
俺なんかに会わせたっていい事ないのにな
けど、世話になってるし面倒くさいけど行くしかないか

次の日
いらっしゃーい
『どーもー来たよー』
「あんた今日も飲んでんかい?」
『いや、今日は飲んでないw』
「とりあえずここ座って待ってな!今呼ぶから」
『ほんと会うだけだよ?』
「いいから待ってな!」


~本編~

【この娘だよ!】
え?だれ?
「こんばんは!加藤です」
『こんばんはwさっちゅです』
【今日は何食べるんだい?さんまでいいんかい?】
『さんまでいいよー』
「え?さんまなんてあんの?w」
【この娘は特別なんだよ!あんたもさんまにするかい?】
「いやw俺はラーメンでw」

「凄いね、さんまとかwいつもそーなの?」
『そーなんですよwなんかメニューに無いもの作ってくれるんですw』

これが加藤さんとの初対面
あたしからの第一印象はおっさんw
若作りしたおっさんw

結局この日はLINE交換して加藤さんはキャバクラ街へと旅立って行きました。
その日からLINEして連絡取り合う仲になり
別に他愛もないやり取り
仕事場ってどこなのーとか
休みって決まってるのーとか
そんな感じだったのですが
そうだ!せっかくだからあたしが行ったことの無いとこ連れてってもらおうと思って
まだ土地勘もなく仕事と家の往復ばかりだったので、そこの県で有名な山に行きたいって言って連れていってもらうことに。
そうして、何故か待ち合わせ場所はラーメン屋さんw
お互い間違いなく集まれる場所。
加藤さんの車は白かった……深い意味は無い
そうしてお母ちゃんに見送られながらwドライブに出発🚗³₃
加藤さんは一言断りを入れタバコをぷかぷか
別にあたしはタバコに嫌悪感はないんです
そうして夜の○○山に……
風車がある公園?のようなとこの展望台まで2人で歩く
ここまで特に色気のある話もなし
夜なので月明かりだけの真っ暗な道

展望台について見渡すと遠くにキラキラとした街が見える
加藤さんが指さして「あの辺がラーメン屋があるとこだよ」って教えてくれる
しばらくLINEで話したことをあらためて聞いたり聞かれたり
ちょっと寒いねってなってまた車に戻り山を下り
なんてことなく2時間ちょっとのドライブ終了🚗³₃
で、ラーメン屋さんの前でまたねってばいばい
あたしはラーメン屋さんに入ってお母ちゃんとお話
「どこ行って来たんだい?」
『○○山の風車のとこー』
「こんな夜に行っても何もないだろーꉂꉂ ( ˆᴗˆ )」
『うん何も無かったwでも綺麗だったよー』
「加藤はどうしたんだい?」
『あーなんかキャバ嬢に呼ばれてるって行ったよ』
「あいつはどーしょもねーな( ・᷄-・᷅ )」
お母ちゃん困ってたw
そんな話をしてその日は帰宅🏠
キャバクラって楽しいのかね?
お酒飲めないあたしには無縁の世界……
それからもLINEして
週に1、2回ご飯食べさせてもらったりしてたw

そんな感じで過ごしてたある日
加藤さんに叱られる出来事が起こる……いや、起こすw

それはちょっと時間を遡って
会社の先輩の紹介で加藤さんより少し歳上のAさんて人を紹介されて
そのAさんは既婚者でなんかよくわかんないけど先輩に色々してくれてる人らしかった
そんで先輩と一緒に何度かご飯連れてって貰ったりしてて
それからたまにご飯いこう?とか映画いこう?とか誘われて、先輩も行ってきなよって感じなので暇な時は行ってたんだけど。

その日も夜映画いこうって誘われてて、いいですよって事になってたんだよね。
それで加藤さんから連絡きて「今夜何してる?飯行かない?」って言われたので
今日は約束あるんだごめんって話して
「OKまた今度なー」って事だったんだけど
後日電話してる時に…
「この前の時は何してたん?」って話になって
あたしは正直に
Aさんて人がいて、ご飯とか映画とかたまに誘われるんだよね。この前もそれだったんだって答えた。
そしたら加藤さん
「それって、さっちゅのこと好きなんじゃない?」ってなるから
『そんなことないでしょwだってAさん既婚者だし』
「いや既婚とか関係ないでしょ?好きってか下心あるよね話聞く限り」
『うーんどうなんだろ』
「じゃあホテルとか誘われたらどうするん?」
『行かない……』
「じゃあやめた方がいいんじゃね?」
『なんで?』
「男と2人で会うって意味考えてる?」
『こっちはそんなつもりじゃないからなー』
「……ちょっと今から行くわ」

20分ほどで加藤さん到着🚗³₃

加藤さんの言いたいことは要約するとこう。

その気がないのなら2人きりで遊ぶな
まして、相手にその気があるならなおさら

そんな事言われてもねー……
別に嫌ってわけじゃないからご飯とか行ってるだけだし
って感じ
結局1時間くらい説教されて解散w
お家帰ってからも言われたことが納得できなくてモヤってた。
いや、そしたらさ加藤さんは何考えてあたしと遊んでるんだろう?って思い始めて
加藤さんがあたしに気があったらもう遊ばない方がいいのかな?って思った。

その次の日からも普通に連絡してて
そのまま聞いてみたんだけど……

『加藤さんはどうなるん??』
と聞くと
「俺だってさっちゅのこと気に入ったから遊んでる」
???
『あたしの事好きなん?』
「うーん、まあ少し」
『はあ?少しってなによw』
「好きな気持ちはあるけど…」
『あるけど?』
「付き合いたいとは思ってないw」
『なんなんw』
「でもSEXしたいとは凄く思ってる」
『はあ💢?なにそれ』
「だから、好きって気持ちもある、けど付き合いたいとは思ってない、とりあえずSEXはしたい」
『……バカなん?そんなんでするわけないよね?』
「まあ、するわけないなwけどこれが本心だからなーw」
『……普通さ、そーゆーのってとりあえず付き合おうとか言うんじゃないん?w』
「だって付き合いたくないからなーw」
『なんかわからんけどすげームカつくんだけどw』
という話
聞けば、今までもずっとそんな感じだったらしいです。
付き合いたいと思えば付き合おう
SEXしたいと思えばSEXしよう
が、アプローチw
それで相手とどーなるか聞くと
「ほとんどの子は怒るよねwけどたまにそれでSEXする子もいるよ」
だってw
まぁ絶対無理ってことは無いだろうけど
段階踏むのが普通でしょ?
付き合いたくなくても付き合おうって嘘つくのが手段でしょ?
って問いには
「それって嘘つくってことだろ?嘘つきたくないないんだよなー」
「魅力があるからSEXしたいが本音だからそれしか言いようがない」
って事を真面目に言ってた。

バカなのか正直者なのかわからない人…
でも、そこに何か感じるものはある…
この後あたしがどうするのか、それは第2部に続きます。

~あたしの彼は最高のクソ男~
第1部[完]










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