狭いけどおしゃれで快適な家作り。コンパクト空間のリノベーションポイント
交通の便や生活のしやすい場所にある物件は、どうしても土地の値段が高額になりがち。
その結果、予算の都合上、狭い家しか選択できない……なんてこともあるでしょう。
中古物件+リノベーションであれば、交通&生活の利便性を確保しつつ、予算内で狭さを感じさせないおしゃれ&快適な家に仕上がります。
大切なのは、狭い=マイナス点と決めつけないことです。
この記事では、狭い家でもおしゃれで快適になるよう、リノベーションのポイントについてご紹介します。
狭い家だけどおしゃれで快適な家を作るポイント
狭い家でも圧迫感を与えず、快適に過ごせるようなリノベーションを実現するにはいくつかのポイントがあります。これから家作りを検討している人は、次の点を意識してみてください。
採光を意識
影のある部屋は、実際の広さよりも狭く見えてしまいがちです。採光を意識し明るい部屋にすることで、狭さを感じにくくなります。
採光の方法は窓を大きく取ったり、吹き抜けを組み込んだりなど、さまざまです。マンションで窓や吹き抜けの設置ができない場合は、室内窓を取り入れたり間仕切りをなくしたりすることで、部屋に光を満たせます。
移動が少なくてすむプランニング
狭さは時に、メリットへと変わります。空間から空間への移動距離が少ないことや物の数が自然と減ることから、無駄な動線をなくせるためです。
たとえばトイレ・洗面所・お風呂がまとまった位置にあれば、お風呂前の準備、朝の支度といった水回りに伴う行動が1つの場所ですみます。
寝室と書斎を一体化するのも良いアイデアです。、それぞれのプライベート感が増して快適性が向上するでしょう。
他にも、画像のお宅では玄関土間とキッチンパントリーを連結させて、買い物袋を最短距離でキッチンに運べるように設計するなど、快適な動線が取れる工夫がされています。
狭い家では「必要な物を必要な分だけ」という意識が習慣付きやすいのも魅力です。物が増えてどこに何があるのかわからない、といったことも減ります。
狭い家の良さを活かせるように、物や家具の配置・部屋の間取りなどを計算して、移動が少なくても家事や日々の生活がスムーズになるプランニングを取り入れてみましょう。
収納は可動棚・デッドスペースを活かす
狭い家のリノベーションでおすすめなのが、可動棚です。棚の位置を自由に変更できるため、置く物に合わせて柔軟な対応ができ、収納に無駄ができにくくなります。
加えてデッドスペース収納も、狭い家のリノベーションでは積極的に取り入れたい要素の1つ。小上がりの床や壁面のオープン棚など、収納に活用できる空間は無駄なく使うことをおすすめします。
アーチラインを取り入れてみる
空間に広がりと余裕を与えてくれるのが、アーチラインです。アーチラインの取り入れ方はさまざまですが、人気なのは間仕切り壁をアーチ型にくりぬいたデザイン。
狭い家でもおしゃれな雰囲気が増し、丸みのラインがあることで圧迫感が減ります。
壁の角部分をR型に設計するのも良い方法です。穏やかな大きな曲線が空間にあることで、部屋全体に柔らかな印象が生まれます。
部屋をいくつも分けない
狭い家だからこそあえて部屋数も少なくする、というのも1つの手です。リビングといった家族が過ごすメインの空間を広く快適にして個室は必要なぶんだけ、とすることで、住まいへの満足度が向上します。
もちろん個室にいる時間が長い人であれば、個室に重点を置いたプランニングでも◎。「どこにいる時間が長いのか」「その空間に何を求めるのか」を基準として、部屋割りの比率や狭くても快適に過ごせるポイントを取り入れてみましょう。
空間に「アクセント」をプラス
狭さを感じさせない家には、必ずといっていいほど空間にアクセントがあります。アクセントとは言い換えれば視線を集中させる部分です。自然と目が向いてしまうようなアクセントを設置することで、狭さを意識させないおしゃれな空間を演出できます。
アクセントを取り入れる方法は壁紙の色を変えることや、建具のデザイン、こだわりの家具などさまざま。お好みのアクセント方法を見つけ出しどう活かすのが最適かを、プランナーに相談してみましょう。
家具の配置
狭い家では家具同士の距離が狭くなってしまいがちです。小さな家具を選ぶのも良い方法ですが、家族が多いとそれも難しいでしょう。
1つの家具で複数の対応ができるようなマルチな機能を持った家具を選んだり、動線の邪魔にならない配置を心がけたりする必要があります。
とは言え、家具の種類や配置は住まいの形状やライフスタイルによって異なるため、「コレ」と言える正解がありません。そのためリノベーションの際は、家具の提案や配置にもアドバイスを行ってくれる会社だと安心です。
「コンパクトでおしゃれ&快適な家」を実現したリノベーション事例
ここからは、コンパクトでもおしゃれで快適な家を実際に作り上げたリノベーション事例をご紹介します。
「将来の資産価値を重視して狭い家を買ったけど快適に過ごしたい」
「狭さに関わらず充実した暮らしを実現したい」
という方は、参考にしてみてください。
男の子2人がいる4人家族が伸びのび暮らせる家
こちらの施主様宅では駅近の利便性を重視してコンパクトな中古戸建てを購入、その後リノベーションを行いました。
リビングでは視線を遮る壁の撤去や天井を高くし、家を支える柱だけ残すことで開放感と耐震性の両立を実現。柱はアクセントにもなっているため、おしゃれさにも貢献しています。
加えてお風呂やトイレ、洗面は1つのスペースに配置し、間仕切りも減らすことで圧迫感をなくしています。
趣味も充実させるコンパクトハウス
将来の資産や暮らしも見据えたうえで、あえてコンパクトな家を選択したこちらの施主様宅。夢だった吹き抜けを作ったり防音室を設置したりと、コンパクトな空間でも理想を実現できました。
並んで座るダイニングでは、夫婦の距離が近づき自然と食事も楽しいひと時に。
コンパクトだからこそ生まれる、家族の充実した時間があります。
女性らしいコンパクト空間
玄関に入った瞬間から、目に飛び込んでくるたくさんの優しい木材の気配。リビングに入れば、明るくて穏やかな空間が広がっています。
フラットな畳の床とリビングを区切るのは、大きなアーチ状の壁。空間のアクセントになるだけでなく、ロールスクリーンを設置して必要な際には間仕切りとなる利便性を持ち合わせています。
細部にもこだわりを見せており、女性の理想を詰め込んだおしゃれなコンパクト空間ができあがりました。
狭くてもおしゃれさと快適性をあきらめない
資産価値を念頭に置き交通や生活の便が良い場所を選びたいものの、広い家は予算的に厳しい、といった悩みもあるのではないでしょうか。狭い家であっても、工夫やプランニング次第で、おしゃれさと快適性の両立が叶います。
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