映画の世界?「空間」を売る中国のクルマ業界
みなさん、こんにちは。
突然ですが、みなさんにとって「クルマ」とは何ですか?
小学生の頃、お父さんやお母さんに習い事の送迎をしてもらったり、部活やサークルの友達とキャンプに行ったり、家族旅行で遠出したり、一人で気分転換にドライブしたり、、、
「クルマ」は生活の中に当たり前に存在し、車を所有することがステータスとされた時代もありました。しかし最近、公共交通機関が発達し、どんどん便利な世の中になっていく中で「今後は車を所有する人口が減っていく」と言われて続けています。
すでに運転免許を取得した方も多いと思いますが、もしも自分がクルマを購入するとしたら、クルマに何を求めるのでしょうか。
単なる生活の「足」としてなのか、ステータスなのか、趣味なのか、、、
ということで!
今回は、自動車産業の中で特にアツい、中国のEV(電気自動車)企業について調べてみました。
中国のEV自動車企業①「BYTON」
「BYTON」は、中国のEVスタートアップ企業。ラスベガスで開催されている最新テクノロジー機器の展示会であるCES2019に登場しました。
このBYTONが展開する自動車の何がスゴイのか?それは、単なるクルマの生産、販売だけではなく、車内でのデジタル体験を提供していること。
BYTONが生産している車内には、48インチの大きなスクリーンが搭載されていて、ハンドルの中心にもタブレット端末が埋め込まれています。
そのため、顔認証、音声認証、身振り認証を使って操作でるのです。クルマの形をしたiPhoneのようなイメージでなので、「ドライブ中にスマホのGoogleマップを使って、違う目的地についてしまった!」とか、「実際のルートより遠回りになってる、、、!」といった問題が解決されます。
その他にも、以前訪れたお店やレストランのマップをデータ化し、「今夜はこのレストランどう?」「今日のランチはここがおすすめ!」というように、行きたいエリアからお店を探して提案までしてくれるそうです。
賢い、、、!
レストランだけではなく、自分の趣味に合わせて映画やテレビ番組、音楽をオススメしてくれるのだろうか、、、。想像しただけでも最高ですね。
中国のEV自動車企業②「NIO(蔚来汽车)」
「NIO」は、先ほど紹介したBYTONと同じく、スタートアップEVメーカーで、創業してわずか4年。NIOのクルマは、「NIO Power」と呼ばれる独自の交換バッテリーが開発されていて、短時間充電だけではなく、バッテリーを交換することもできます。
スクリーンやタブレットは、BYTONのモデルよりも小さいですが、NIOの車内には「NOMI」と呼ばれるAIが搭載されています。上の画像のちょうど真ん中にある、小さい丸い形のデバイスが「NOMI(ヌーミ)」です。
拡大してみると、こんな感じ。とても可愛い。
「OK!Google!」「Hey,Siri!」のように、「OK!NOMI!」と話しかけると、顔の向きや表情を認識して話しかけてくれます。さらに、車内の温度が暑いときには、NOMIに「暑いから温度を下げて!」と伝えると、自動で温度を調節してくれるらしいのです。
クルマと話せるなんて、ほぼカーズの世界、、、!
中国の杭州(Hangzhou)には、「NIO House」と呼ばれるショールームがあり、車のディーラーとは思えないようなお洒落をきわめた施設があります。
操作方法やモデルの説明がスクリーンに映し出されているため、展示会に来ている気分で車の仕様を決めることができるのだそう。本格的なカフェやバーが併設されているので、リラックスしながらクルマを体験できるのです。
日本のショールームも、「クルマを買いに行く」というよりも、スタバやメルセデスミーみたいなカフェにふらっと行くような感覚で立ち寄れるような場所があればもっとクルマが身近になりますよね。
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今回は、中国に拠点を置く2つのEV企業について調べてみましたが、EVの開発を進めている企業は、シリコンバレーに拠点を置く企業や、中国のEV企業「QIANTU」など他にもたくさんあります。
TESLAはよくポップアップ展示会などを行っているのを目にするので、知っている方も多いと思いますが、開発されているモデルを見ると、どれもSF映画の未来都市で運転されているようなものが多いですよね。
◯◯に行きたいから車に乗ろう!!も十分わくわくしますが、この先は
クルマに乗ることで何を体験するか、何が体験できるかを重視してクルマを購入する人が増えてくるかもしれません。
「クルマではなく、空間を売る。」
今後のクルマ業界、要チェックです!👆
記事に関連するキーワード一覧(気になったものがあれば調べてみてくださいね!)
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