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ブランドの有用性

数年前、どこかのウェブか何かのセミナーイベントのとあるセッションで、エンジニアか何かの専門職の人が登壇され、何かの代替事例として、アパレルブランドのZaraを取り上げて「ハイブランドに憧れながらも金のない人のためのブランド」として紹介していた(いつのどなたでしたっけ?)。

ブランドに対するその捉え方に、私は違和感を覚えたのを思い出す。
ファストファッションであれ何であれ、ブランドや商品、サービスは、その『使い方』が大切だと思うのだ。

例えば、Zaraは店舗が多いし在庫も豊富、そしてとても値段が安いから、ガリガリ使いまわし数を持っておきたいベーシックなアイテムなどを手に入れるの際に便利なのだ(逆に個性的なアイテムの場合は要注意。どこかで同じ服装の人に遭遇しやすい)。
決して、妥協するためだけに存在するブランドではない。

ファッションはステータスの欲求を充足する側面だけではなく、日常の生活やライフスタイルの中においては、利便性や有用性という側面もあり、無視できない重要な要素である。
富裕な人こそ、有用であり入手価値があれば、たとえ安くても値段やブランドを気にせず、どんどんと購入して活用するだろう(ちなみに私のアンダーウェアとホームウェアは、すべてユニクロ)。

昨今、No Codeが注目を集め、Wixなどのウェブサイトビルダーが再評価されていることに対する業界内の冷ややかな態度や姿勢を感じると、WordPressが普及した際の批判やBootstrapが登場した際の拒絶、そして、あのセッションを思い出してしまうのだ。

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