教育×生成AIワークショップ / 大阪会場ご講演レポート
こんにちは!
G-Apps.jp 公式 note 担当の伊藤です!
こちらのイベントで行われた内容から、学校現場での活用事例の内容について、一部抜粋してご紹介します!
東京、大阪、福岡と3つの会場で実施されました!
事例紹介では、
東京:関東第一高等学校様、船橋市立飯山満中学校様
大阪:関西学院千里国際中等部・高等部様、新渡戸文化中学校・高等学校様
福岡:近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校様、東明館中学校・高等学校様
の先生方に事例を紹介していただきました。
今回は大阪会場をご紹介します!
関西学院千里国際中等部・高等部様
教育×生成AI
関西学院千里国際中等部・高等部様で行われている、新しい学習プログラムとその成果に適した多様な学習評価の実践研究のご紹介をしていただきました。
校内研修についても、先生方のニーズに合わせて、生成AIと一緒に考えながら実施をされていました。
何か正解を出すということではなく、相談相手として準備の段階から活用されていました!
特に印象的だったのが、研修に生徒を招いたというところでした。
生徒目線で、どういう課題や授業を求めているのか、生成AIでどんなことができるのかを話してもらうことで、先生方が価値のある学習課題について考えることができたそうです。
また、“Backward Design(逆向き設計)”の視点から考えて...
「生成AIを用いて、自分が何をしたいか」
「生成AIを用いて、生徒に何をさせたいか」
「そもそも生成AIを用いる必要があるのかどうか」
「具体的なイメージをより的確に言語化する必要がある」
ということを考えていくことの大切さを伝えていただきました。
また、画像生成、作曲、プログラミングなど、生成AIの得意なことを活かして、複数のツールを組み合わせることで、ツールの系統によってできることを学ぶ取り組みをされていました。
正解のない課題に、自分の答えを探究するプロセスを体験したり、生徒のクリエイティブの可能性を広げるための活用は、まさにこれからの授業のあり方だと感じました。
新渡戸文化中学校・高等学校様
生成AIの導入と活用
最上位目標である、
のもとに、独自のスタディツアー、クロスカリキュラム、アウトプット型テスト・ エンゲージメント週間などの取り組みをされています。
4月初旬に生成AI利用ガイドラインを完成させてから、
4月中旬 保護者会にて説明
4月末~5月 同意書配布・回収
6月初旬 生成AI研修
6月中旬 教員の活用スタート(壁打ち用プロンプトを開発・配布)
7月中旬 生徒対象AI利用ガイダンス(中高それぞれで実施)
という丁寧な導入を行い、9月から高校探究進学コースを中心に、探究学習の壁打ちとして生徒が活用予定とのことでした。
探究学習の活用では、
教員は、生徒の普段の様子をわかっていたり、受け答えの反応を見て質問や聞き方を変えられます。
AIは、テーマに対する先入観なく質問を作ってくれ、教員が補いきれない視点から質問を生成することができます。
本来、対話の際に、教員の専門性や知見の広さが問われるため、知見の範囲外の内容に対して、生徒のサポートが難しい現実があります。
AIと教員の得意を掛け算することで、
生徒の「好き」を大事にして、多様な「興味・関心」に寄り添うということを実践されていました。
先生方へのアンケート結果でも、探究学習を伴走していく上で、92%が肯定的な意見だったそうです。
東京会場に続いて、それぞれの学校様の背景は違うものの、その生成AIの利用については、共通点のようなものがあった気がします。
登壇していただいた先生方に感謝の意を込めて、ここに御礼申し上げます。
次回は、福岡会場のご講演の様子をお伝えします!
お楽しみに!