最強戦振り返り 南場その1
■はじめに
先日は東場の振り返りを行いました。今回は引き続き南場の振り返りをしようと思います。
南場は全部で10局あったので、前半後半に分けようかと思っています。
■南1局
相も変わらず手なりで進めるのですが、少し三色を追うような進め方になりました。
このルールだとリーチはもちろん強いのですが、ただのリーのみだと少し寂しいとは思うので、見えるときは多少手役も追うような形にはしたいです。
以下の8p切りなどはそうですね
少し進んで、この形で123は見切りました。
こうなるとリーのみでもとりあえず打つような形にシフトですね。
その後、ゆきさんからリーチを受けて選択。
現物は3sのみ。ここは3sが早い事から、打1sとしました。
一旦聴牌したら追いかけるつもりですが、手牌は結局リーのみなので、ドラも見えていないこの状況では大けがする可能性もあり、難しいところです。
AIは3sを切ってベタオリのほうが優位でした。
その後もベタオリはせず、西トイツ落としで回す進行となりましたが、ゆきさんの6000オールツモあがり。
■南1局1本場
点棒は少し減ったところでしたが、配牌でドラアンコが来ました。
あがりに行きたい形ですが、進め方は難しかったです。1打目は東で問題ないと思いますが、2打目から8m切り。
ここは役牌の白を残す形にしたのですが、どちらかというとタンヤオに寄せたほうがよい手牌なので、打白のほうがよさそうです。
その後1sを引いて、123の三色が見える形に。ただ6mをツモった所で打1sとし、三色は見切りました。
できればタンヤオに寄せたい手牌なのですが、ペンチャン塔子が残り、2枚くっつかないとタンヤオへ移行できない形。
しばらく字牌をツモ切りの後、1mツモにてリーチ手順を見にいきました。
この時点でペン3pでも構わずリーチにいくような構えです。
ここでのAIの推奨は6s切りでした。
ここで打6sは攻めというよりは、3sのアンコ筋を先切りするという意味合いのほうが強そうですね。
5p先切りのほうがペン3pは少しあがりやすくなりそうなので、ここはやはり5p切っちゃいそうです。
その後は5mツモから打6s、ペン3pを引いての47mリーチとなりました。
ただし直後にナカオカさんからのリーチ。
この手であがれないと親番が残っているとはいえ少し厳しいと考えていましたが、なんとか競り勝ち8000は8300出あがり。
■南2局
配牌からある程度まとまっている形で、オタ風のドラが1枚浮いている状態。
ここから打9mとしましたが、ドラを切るタイミングが難しかったです。
その後のツモ2mで、打1mとし、タンヤオだけは見るような形にしました。
AIは1打目からドラ切りのほうが優位で、後者の手牌でもドラ切り推奨でした。
この後の9m引き戻しで、ドラを切りました。
結局この形で切るのであれば、せめて1mを切ったところでドラを切るほうが良かったかなと思います。
とはいえこの場面で切っておかないと、後の巡目になればなるほど切りづらくなる牌なので、ここがラストチャンスだったと思います。
その後6pツモで打9m、そこから6pポンし打3s。
ここでタンヤオへ完全移行としました。
2mや8mポン、4sチーもやるつもりでした。
その後6sを持ってきて、採用。ただし、ポン材がすでに2つある状態の1枚切れ6sなので、安全度が高い牌が来たら入れ替えたいところです。
解説でもおっしゃられていましたが、2s含めてこの後持ってくる7p、1sよりも、6sのほうがナカオカさんの現物かつ井上さんにも通りそうなので、まだ安全度としては高いかなと思っていました。
最終的には9sで振り替え。
その後は8mツモで聴牌、そのまま出あがりで1500。
ちなみにこの時の放送をよく聞くと、「1000は1500」って間違って言ってます。聞いてみてください。
■南2局1本場
配牌はまぁ普通でいつも通り手なり。
AIとの相違点で行くと、5巡目の打1mのところで白推奨のようです。
6ブロックになっている状態なので、打1m自体はそこまで悪くはないかなと思っていましたが、さすがに3mダイレクトが大きいという判断ですかね。
その後数巡進んでこの形。
ここで私は2pを切りました。シャンポン形からくっついての456の三色、一通などを考えていました。
ですがAIは1s切り推奨。
両面系を消すことでタンヤオを確定する事になる打牌ですが、鳴けることを考えるとスピードは圧倒的に1s切りのほうが早いです。
すでにドラ切りも入っている状況で、あまり悠長に門前思考で手替わりを待つよりは、確かに1s切りのほうが動きやすそうです。
デメリットは最終系が愚形になりやすい事ですが、5mやピンズのくっつきである程度解消はできそうです。
持ってくる牌にもよりますが、1sを切った後の聴牌しない場合の打牌は結構難しそうですね。
この場面、実は朝倉プロに対局が終わった後会話させていただく機会があり、この局面についてお話しました。朝倉プロは1sを切るとの事でした。
この後一発で1s放銃した事もあり、結果論ですが、2p切りが敗着になっているように見えます。
結果はトップ目のゆきさんに対して8000は8300の放銃。
■南3局
親番が落ち、トップ目とは2万点以上の差がある状況で、かなり厳しくなりました。
この局のテーマとしては最低でも条件が軽くなる和了をする必要があります。
現状は21100点差で倍満ツモでも届かない状況ですが、6100点差を縮める事ができれば跳満ツモも残りますので、満貫クラスの打点は必要になると考えていました。
そこでこの配牌。
手としては1面子できており發がトイツ。無論早い段階での發ポンはしませんが、リーチツモ發ドラ1の満貫ルート等が見えます。
ここから手なりで進めて一向聴までは行った後の中盤。
ここで打3sとし、123の三色を見ましたが、ここも少し疑問手かもしれません。
打3sのデメリットは何といってもダイレクトの發引き聴牌を逃す事と、8p引きでシャンポンリーチが打てない事。
123になる可能性を追って、そのデメリットを背負うのは少し重いように見えます。
そうなると123の三色を追いつついい形の聴牌を逃がさないという打牌がないので、結局ここでの打牌は1mツモ切りしかない訳で、3sと1mを比較して単純に發使いやすいか123を見るかの違いに落ち着きそうです。
ちなみにAIもはやり1m切り推奨でした。
この後は1mが重なり、2枚切れでしたが7p9pと払っていく形になりました。その後ナカオカさんからリーチが入り一発ツモ。6000オールのツモられでした。
私としてはトップ目との点差は変わらずの為、もう1局という形ですね。
■最後に
ここから先の5局はトップ取りの条件戦としての戦いになります。
点棒を持っていない状況なので手作りする必要があり、こういう場面の場合のAIはあまりあてにならないので、この後の出番は少ないかもしれません。
ですが、条件戦というのが麻雀にとっても一番面白い部分だと思うので、与えられた条件を元にしっかり打つという事を心掛けたいですし、今回の振り返りを行うことで今後に役立てばと思います。
また、最後の5局についても検討して、noteに書こうと思います。
その後は雑談レベルになるかもしれませんが、最強戦で東京へ行く前後のお話を書こうかなと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。