映画鑑賞記録202105-06

5-6月度月報。

5月

密航者
ホムンクルス

アヴェンジャーズ IW
アヴェンジャーズ EG
パトリオット・ゲーム
スパイダーマン FFH
V/H/S シンドローム
V/H/S ネクストレベル
フライトナイト
ヒトラーを殺し、ビッグフットを殺した男

ボーダーライン ソルジャーズデイ
血を吸う粘土 派生
スピーシーズ 種の起源
エノーラ・ホームズの事件簿
エンド・オブ・ステイツ
VVITCH
田園に死す
アーミー・オブ・ザ・デッド
この子の七つのお祝いに

散歩する侵略者
ザ・プレデター
リング2
フューリー
ジャスティス・リーグ スナイダーカット
IT THE END
スタンド・バイ・ミー

6月

グーニーズ
スーパー8
グリーンブック
ホテル・ムンバイ
シライサン
ボヘミアン・ラプソディ

ヴィジット
ドクター・スリープ
アオラレ 
アウェイク
心霊×カルト×アウトロー
屍人荘の殺人

クローブヒッチ・キラー ★
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
TENET
エジソンズ・ゲーム
MEG
ホワイトアウト
フォーリング・ダウン
ブロブ
Mr.ノーバディ ★
ハードコア
コールド・スキン
ヒッチャー
ヴィジット

田園に死す

Amazon Primeで配信終わるとのことだったので滑り込み鑑賞。寺山修司作品色々配信されてたっぽいので気になってたんだけど結局この一本しか観られず…

有名なカルト映画という前情報しかなく、もっと混沌としたものを想像していたけどちゃんと筋の通った物語だったので驚いた。あとは諸々のイメージソースとしての影響力のデカさというか。椎名林檎の『迷彩』のMVとかまんまこれじゃん…とか。

キマッた絵がたくさん見れて楽しかった。ちょこちょこ観返すことになりそうな一本。

血を吸う粘土 派生

前作がかなり良かったので楽しみだったんですよね。結果として大満足でした。前作にも増して惚れ惚れするような物体X的造形美、こだわりに満ちた異形が心ゆくまで見られるのは有難い限り。

ジャスティス・リーグ:スナイダー・カット

アマプラでレンタル。アーミー・オブ・ザ・デッドがあまりにもヘボかったので心配してたんだけどこっちは文句なしですね…スナイダーを信じていて良かった……

劇場公開版もそこまで嫌いではなかったんだけど段違い。ヒーローの神話性みたいなところが炸裂していて…4時間とかいうイカれた尺でも退屈しないし、話が進むにつれて劇場公開版とはまるで別物になっていって。劇場で観たかったよこれは。

ジャレッド・レトのジョーカーやっぱり最高ですね。スースクであまりにも出番が少なくて悲しかったけど今作エピローグで全て持っていったな…という。あのクリフハンガーで続編予定してないっていうのは残念。

クローブヒッチ・キラー

一番好きなタイプのジュブナイル・スリラー。身近な人が連続殺人鬼かもしれない…というのはまあ手垢のついた設定ではあると思うけれど、事件を追うことで芽生える奇妙な友情、家族であることの呪い、閉鎖的な田舎コミュニティのイヤな質感なんかを踏まえつつ"少年期の終わり"にキッチリ着地する"型"の美しさと、残酷な描写を排して物語一本で勝負に出てる潔さが素晴らしい。

残酷な描写や画的な動きが少ないおかげでかえって独特な薄気味悪さが出ているのもよい。事件が起きるその瞬間ですら淡々としていて、恐ろしさや衝撃より気まずさが先にくる。父親の秘密の趣味を目撃してしまう…というのは幸い経験したことがないが、最悪の形で追体験することができた。

この手の映画は結末がいかに決定的で取り返しのつかないものであるか、というのがキモだと思ってるのでその点でも最高。このテーマ、この筆致で描かれる物語の着地点としてあれ以上のものは中々ないと思う。

Mr.ノーバディ

「舐めてた相手が殺人マシーンだった!」みたいな宣伝はそろそろダサくない…?みたいな気持ちがあり、あんまり観るつもりはなかった…のだけど、オールタイムベスト級に好きな『ハードコア・ヘンリー』のイリヤ・ナイシュラー監督の作品とのことで。

ちゃんとしてんな〜というのが最初の感想。いや、監督の前作があんまりにも破れかぶれな映画だったから…とはいえ、痛みと真摯に向き合った格闘戦、激情だけが身体を突き動かすエモーショナルさ、人命を雑に扱うクソギャグ(瀕死の人間相手に自分語りするくだりを連発するな)、超ゴキゲンな音楽に合わせてバタバタ死ぬ人間…と、整った中にもやっぱり"らしさ"全開で終始ニコニコしてしまった。

最初のバス内での格闘戦が最高。己の納得、魂の救済のためだけに行使される暴力が何より好き。"実は殺人マシーン"でもこっそり筋トレしてるし久々の実戦だとチンピラ相手にも結構なダメージを負う…そういうリアリティと、それでも尚、俺は俺のためにやらなければならない…という佇まい。

終盤のDIYトラップとかクリストファー・ロイドやRZAが出張ってきてのノリノリの銃撃戦も楽しい。RZAの狙撃ライフル振り回す殺陣とか見たことない感じで嬉しくなっちゃったな。

脚本が『ジョン・ウィック』の人らしく、大筋があまりにもそのまますぎないか??とか思わなくもない…とはいえ、イリヤ・ナイシュラーは末長く推していきたい監督なのでこの作品を皮切りにサクセスしていってほしいな…と思ってるよ。

ほか

『V/H/S シンドローム』『V/H/S ネクストレベル』
定期的にホラーオムニバスを摂取したくなるタイミングというのがある。VHSシリーズはそういう意味で丁度良いしあんまり観たことない感じの画が沢山あって楽しい。『ネクストレベル』の集団自殺カルトは何度観てもいい…今度新作やるらしいですね。

『アーミー・オブ・ザ・デッド』
何一ついいところがない。楽しみにしてたんだけどな…

『散歩する侵略者』
初鑑賞…のはずなんだけど所々見覚えのある場面があって混乱した。地上波で放送してたりしたっけ…??中身に関しては黒沢清の手癖みたいなところも見え隠れしてて楽しかったですね。

『エノーラ・ホームズの事件簿』
続編の制作決まったとのことなので再見。これ単作だとちょっと物足りないかな…という感じなんだけど美術とかキャラ造形とか最高なんですよね。ヘンリー・カヴィルのシャーロックホームズ好きだよ。

『スタンド・バイ・ミー』
金ロー放送観られなかったのでNetflixで。やっぱり超いい映画だな……

『グーニーズ』
金ロー観られないと勘違いしててNetflixでみた(その後金ローでもみた)。超いい映画。金ローにはこの調子で『ドラキュリアン』『フライトナイト』あたり放映してほしいね。

『心霊×カルト×アウトロー』
かなり好き。舞台がバリバリ地元なので出てくる人みんな厭なリアリティがあって"それっぽさ"に拍車がかかる。6月はこの作品きっかけにアマプラに転がる心霊ドキュメンタリーを色々漁りはじめた。

『エジソンズ・ゲーム』
カンバーバッチ演じるエジソンがあまりにもシャーロックで大丈夫か…?と余計な心配が。吹き替えだと尚更。

『ホワイトアウト』
織田裕二じゃなくてケイト・ベッキンセールの方。なんかアマプラにあったので。そんなに面白くないけど南極好きなんだよね。物体X、南極料理人、よりもいなどと併せてたまに観たくなる。

『ハードコア』
Hardcore Henry. 原題で呼びたい映画。風邪ひいた時とかによく観る。エンディングテーマ(監督本人がギタボやってるBiting Elbows)のMV見たまんまの、モスクワで燻ってたボンクラバンドマンが溜まりに溜まった鬱屈を爆発させたような無闇なエネルギーが最高。これもある種の青春映画なんじゃないかな…

『ヒッチャー』
初見。今年リマスター版を劇場公開してて気になりつつも観に行けなかったのでBD購入。ギラついた佇まいが堪らないですね…これを今まで観ずにいたのか……


以上。


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