4th 徳力基彦さんによる「オトナSNS相談室」
4thとは、元電通の佐藤尚之(さとなお)さんが13年6月から始めたコミュニケーションデザインを学ぶ集まり「さとなおラボ」のOB会。15年8月、ちょうどボクがロンドンに赴任したのと入れ違いで本格的に活動が始まりました。
その中の活動の一つが「夜ラボ」。今までは、主にさとなおさんがセットアップしてくださり、さとなおさんがご紹介くださる方の話を伺っていました。
が、この9月からリニューアル。
運営を4thメンバー、話すのも4thメンバー、という展開に。
今宵はその新生夜ラボ第2回目。ゲストは、さとなおラボで13年6月から1期シニアクラスで共に学んだ同期の徳力基彦さんによる「祝!新著発刊!4thオトナSNS相談室」ーブログで普通の人「でなくなった」とくりっきーがあなたのSNSお悩みをZoom相談で解決!ー。
この幹事&ファシリをさせていただきました。アーカイブ視聴登録を含め、約30人の方がお集まりくださった皆さんへの徳力さんのお話を、ほぼそのまま(≒メモとして)まとめてみます。
ちなみに新著はこちらです。オススメです!
徳力基彦さんとは
noteプロデューサー・ブロガー。
NTTやIT系コンサルティングファーム等を経て、アジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。代表取締役社長や取締役CMOを歴任し、現在はアンバサダープログラムのアンバサダーとして、ソーシャルメディアの企業活用についての啓発活動を担当。
note株式会社では、noteプロデューサーとして、ビジネスパーソンや企業におけるブログやソーシャルメディアの活用についてのサポートを行っている。
個人でも、日経MJやYahooニュース!個人のコラム連載等、幅広い活動を行っており、著書に「顧客視点の企業戦略」、「アルファブロガー」「自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書」等がある。
なぜ、noteへ転職?この本を執筆?
ブログで発信することの楽しさと伝えたい、と思ってきた20年越しのことをnoteでやれるかな?と思ったから。SNSはフォロワーが多いとすごい、はっきりとした物言いでバッサリ切る系がすごい、という印象を一般的には持ちがち。
しかし組織に所属していれば、「普通」の個人はそんなバッサリとしたことを書けない。しかし、それ(フォロワーの多さ、バズ、炎上)が普通、と思われている状況にモヤモヤしていたから、本を書いた。この本は、20年前の「普通」の自分に向けて書いた。
情報は貴重?
情報爆発により情報は貴重ではなくなった。流通する情報量が、膨大になったから。さとなおさんが「砂一時代」という通り(情報は砂浜の砂のように、たくさんある、という状態を示す比喩)。
今までは、インプット偏重=情報収集に励んでいたと思うが、それは無理。これからの時代は「情報予測」。過去の情報を踏まえて、これからどうする?を決めることが大事。
アウトプット
人は体験すると覚える。読んだことを書くことによって覚える。だから、アウトプットしよう。普段、みんなメモを取っている。講演会などのメモを、そのままツイートなどにすればいい。読書メモは、かつての自分のメインコンテンツ。よく書いた。今は、ニュースのメモを1日一つ書くようにしている。
メモは一般的に、見返さない。しかしそれは、もったいない。PCのテキストファイルは見つけられない。でもブログにすれば、見つけられる。例えば「富士フイルム、徳力」で検索すると、Google先生が見つけてくれる。
ブログはコミュニケーション
ブログのトラックバック機能が好きだった。誰かのブログを読むと、トラックバックしてその人に読んでいることが伝わるかも、と思いながら使っていた。noteもそれに近い機能がある。
2004年5月に、シリコンバレー在住の梅田望夫さんが来日した。梅田さんの記事はよくトラックバックして、感想を書いていた。その梅田さんとの集まりに抽選で当たり参加した。
その時に隣に座った初対面の人が「ブログを読んでます」と言ってくれた。また、梅田さんが認識してくれていた。これによって「インターネットは双方向があり得る」「自分がメディア化していた」ことを実感した。
プッシュはうざい。今まではメールを送りつけていた。しかし、ブログができてプルに移った。今までは情報発信は旧4マスのようなメディアにしかできなかったが、今は誰でもできる。
SNSはコピーロボットとなって、自分がリアルに話さずとも、ブログが勝手に代わりにおしゃべりしてくれる。そうして発信しているうちに、既存メディアなどからお声がかかるようになることもある。だから、炎上をおそれて発信しないのは、もったいない。
さとなおんから質問
2つ質問。
①世の中に出ることに躊躇する人もいるのでは?
②メモを書いているだけでメディアになるかな?
まずは②。自分は黎明期だったから救われた。ブログでもビジネスで役立つことを書いているうちにブレイクする人は、今もいる。例えば、ネット業界のコアな内容などは多い。
参加しているより、レポートを書くとちょっとしられるようになる。
メモでコミュニケーション
プルのコミュニケーション
トラブルは、社会人としてコミュニケーションしていれば普通は起きない。しかし、ネット上は匿名でどんな人がいるかわからない中で騒いでいる。先日のnoteフェスで、浅生鴨さんが「言葉は出た瞬間に暴力」と話していた。その通りだと思う。なので、それを意識して発信を。
まず、仕事のことは書かない。講演メモ、読書メモ、感想などを書く。例えば「本の中で気になったフレーズ」と称してブログに書いても、自分の発言でない。ということで炎上になりにくい。炎上は、謝るべきところで謝らないので起こることが多い気がする。謝るタイミングを見誤らないことが大事。
①は人それぞれ。所属組織や個人のリスクとリターンを天秤にかけて、考えれいい、とのこと。
まとめ
この他にも、既存メディアとウェブの関係なども、参加者の属性もあり話題になりました。個人的には最後の一言が頷きまくりでした。
数を追わない。
1000人とかじゃなくて、5人でも読んでくれることに感謝すべき。
数を負わないことと、少しでも読んでくださる方がいれば感謝、と思いました。
この機会を通じ、人数が膨大に増えた中で、新しい出会いにも恵まれました。さとなおさん、徳力さん、皆さん、ありがとうございました!
ありがとうございます!頂いたサポートで、コミュニティ活動&幹事で知見を得て、また、共有します!