幹事って、実はファシリテーターだってよ。
「ファシリテーター」って何?って聞かれたら、何と答えますか?
…話を進める人、的な感じですかね??
「ファシリテーターをするとしたら、どんなことを学んだらいいでしょう?」というご質問をいただきました。
その答えを考えるために、そもそも「ファシリテーター」って、何よ?という(いつもの)そもそもの「問い」が立ち、調べてみました。
すると何と!「ファシリテーション」と「幹事」の定義が、ほぼそっくりなことに気付きました!幹事をする中で「ファシリテーション力」が必要!って思っていましたが、そもそも「ほぼ同じ」ものでした。
そもそも「ファシリテーター」とは?
世の中には、いろんな組織があるのですね。
何と「日本ファシリテーション 協会」という組織がありました。そのHPに掲載されていたファシリテーションの定義はこんな感じでした(以下、出所「FAJ」)。
ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。 集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。
要はファシリテーションとは、活動が容易にできるように支援し、舵取りすること、とのことのようです。
そもそも「ファシリテーション 」の語源は?
ファシリテーション(facilitate)はfacilitateの名詞。
ゆえに、facilitateの語源を調べてみました。
ラテン語の「facio」(行う)と「ilis」(ことができる)を組み合わせた「facilis」(行うことができるようになる)が語源のようです。
あれ?これ、どこかで聞いたことがあるような…。これ、まさしく「幹事」じゃないですか!幹事は、まさしく「事」を成せるようにするための存在!
そもそも「幹事」とは?
繰り返しになりますが、僕の「幹事」の定義は「旗を掲げ、仲間を集い、事を成す」そのきっかけと環境を作る存在、です。
この「幹事」の定義は、ファシリテーション の定義に基づいて言い換えると上述の通り「事を行う」ための人。関わる人が、決められた時間で、目指すものにたどり着けるようにする存在です。
ファシリテーション は「集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働き」を意味するそうです(出所:FAJ)。
幹事の果たす役割は、その時々で異なります。しかし、日常の関わりが薄い人たち同士の関係を強化するという「問題解決」のための飲み会の設定や、グループワークで新たに何か考える「アイデア創造」の場のチェアパーソンなど、ファシリテーションの「働き」にかなり似通っていることがわかります。
「ファシリテーション に必要な4つのスキル」と「幹事力」の関係
このように定義が非常に似通っている「ファシリテーション 」と「幹事」。それぞれに必要なものを対比してみました。
「①場のデザイン」は「なにを目的にして、誰を集めて、どういうやり方で議論していくのか」という、幹事でいう「旗を掲げる」に相当すること。とすると、そのために必要な「構想力」に通じます。
「②対人関係」は「理解と共感を深め」ながら「発散」するためのスキル。これは文字通り「共感力」が必須です。相手がどんな人で、なぜ、何を、何のために発言し、行動しているのか、を共有できていることを感じあえていることが大切です。
「③構造化」と「④合意形成」は、決めた旗に向けて、そこに至る道筋や役割分担、そして、そもそも行くことを決めること。これは幹事的にいうと、とにかくゴールにたどり着く「実現力」に近いです。
まとめ
このように「ファシリテーション 」と「幹事」は、定義はほぼ同じです。
加えて、その実行に必要な「スキル」や「力」も似通っています。
ちなみに、時間軸の長短は関係ありません。5分のグループディスカッションでも、2時間の飲み会でも、期限のないコミュニティの運営でも、同じスキルや力が求められます。2時間の会であれば、5分の思考のプロセスを何十回もやるイメージです。
幹事もファシリテーション も「場数」!
なので、定義やスキルなどを適宜参照しながら、挑戦することをお勧めします!
(写真は、最近幹事した「567ability」の幹事チームです!)
ありがとうございます!頂いたサポートで、コミュニティ活動&幹事で知見を得て、また、共有します!