疲れたときは笑わせたい一心で
お風呂から上がると、主人がスマホを手に
なにやら楽しそうだった。
なんかおもしろい動画あったの?と聞くと、
友人のスケボーの練習風景がひたすら2分続き、
結局成功せず”戦いは終わらない”的な文字入れまで施された
1本の動画が届いたらしい。
「いや、成功せんのかい!」というツッコミと
編集しているところにじわじわきて
しばらく楽しそうだった。
このところ、毎日帰りが遅いから
見るからに疲れがたまっている様子が伺える。
そうだ、主人のおもしろ動画を編集して、
動画を送ってきた友人(私も会ったことがある)と一緒に
見て笑ってほしい・・疲れているからこそ、
元気でるんじゃない?!という関西人魂が芽生えた。
お風呂へ向かう彼に、動画作るから
上がってきたらお披露目するとだけ伝え、
いそいそと2分程度のショートムービーを作成した。
イメージは、コミカルでシュールな仕上がり。
音楽は子供らしさのあるポップなものを。
仕事でちょっとだけ動画は作っているのだけど
プライベートの動画作りってまた違うおもしろさ(身内ネタということもあるけど)があって
なんだか新鮮だった。
手持ちの動画像を組み合わせ、オチまで想定してから
肉付けして、ちょうどお風呂から上がったタイミングで
できあがった。
間合いとかテンポ、音楽と素材のアンバランスさで
シュールさがうまく表現できたと思う。
作っている本人が一番笑っていた。
写真とか動画って、その当時を鮮明に思い出せるし
何よりいろんな感情や季節を思い出せるなあ。
特別なイベントや節目だったり、
旅行へ行ったり子供ができたり撮るきっかけが
ないと、なかなか日常を切り取る習慣がない。
でも、今日の素材探し中に思ったのが
なんでもない日常こそ、いい表情をしているし
特別な思い入れがない一日だからこそ、
このときどんな時期だったかな?と思いを巡らせるのも
楽しみの一つなのかもしれない。
あと、どう完成までもっていくのかをイメージしておくと
こうもスムーズに進むのか、とも納得した。
自作の動画をけたけた笑いながら
自分のおもしろ動画を見せられた彼は、
私の笑いころげている姿を見て元気がでたらしい。
本望だ。
これ送ってあげないとやな!というと、
変なやつやと思われるやろ、ということで却下になった。
元気が出ただけでもう大満足!大成功!ということで
自称おもしろ集大成な動画を、彼のスマホだけに納めさせてもらった。