大坊さんが動いている!「A FILM ABOUT COFFEE」評
皆様いかがお過ごしでしょうか。
早いもので、また1年が経ってしまったのですね。
年に一度noteに映画評を認める、石引はチョムスキー林です。
いやあ、本当に怒涛の1年でしたね。
去年の11月は事業計画書の作成だったり、移転した新しい物件の条件設定だったりで忙殺されていましたっけ。(遠い目)
そんなこんなの甲斐あって、お陰様でチョムスキーはリニューアルオープンすることができました。
場所は石引2-19-12 NoAM BLD.1F
なかなかいいお店になりましたので、皆様ぜひお越し下さいませ。
とは言え、移転やリニューアルは一筋縄ではいかないもので、店舗の移転で電圧が変わってしまったことを皮切りに過去最大のスランプに陥ってなかなかオープンできずにおりました。
そう、失敗のリカバリーからスタートして、作りたい珈琲ができてしまったんです。
冒頭にも挙げた、今はなき東京は青山、表参道の2階に店を構えていた大坊勝次氏のコーヒーを飲んで、それはもう物凄い衝撃を受けてしまったんです。
とても厚みがあって骨格がしっかりしていてふくよかで奥行きがある。にも関わらず、重くない。暗くない。明るい。
7/9(土)、リニューアルオープンのちょうど一週間前に大阪で飲んだ大坊さんのコーヒーを真に受けてしまったんですね。
この「A FILM ABOUT COFFEE」には、かつての「大坊珈琲店」で珈琲を淹れる大坊さんが映像として写っています。
何回見たんだろう。
一つ一つの所作を含めて、同じ珈琲店として、とても学びがある。
大坊さんの映像を何度も観ながら、大坊さんの本を読んで、大坊さんの焙煎に関しての記述をなんとなく自分の感覚でトレースしたら、なんと大坊さんの珈琲に近づいたんですね。
僕の中での理想のコーヒー。
お店では「NO.2」として提供しております。
冬に、珈琲が飲みたくなったらチョムスキーへ。
動いている大坊さんを観たくなったら、「A FILM ABOUT COFFEE」をどうぞ。