#RequestToG7 奥野華子さん (Fridays For Future広島 共同代表)
G7広島サミットに向けてオンライン署名を集めています、G7広島サミットを成功させたいU20です。
本日はFridays For Future広島共同代表の、奥野華子さんに文章をお寄せいただきました!
奥野さん、力強い言葉をありがとうございます。
3月上旬、私は2ヶ月ぶりに広島に帰省した。今回の帰省で1番驚いたのは地元広島の至るところにG7のポスターが貼ってあったことだ。飲食店、商業施設、さらにはタクシーにまで。広島の街はどうやらG7のお祝いモードのようだ。
広島の市民はここまでG7をこのお祝いムードで迎えて大丈夫なのか、今一度考える必要があるのではないか。
私は今回のG7サミットが広島で行われると聞いた時、正直あまり嬉しい気持ちにはならなかった。なぜなら、平和公園の前で首相たちが笑顔で集合写真を撮っているパフォーマンスしか目に浮かばず、さまざまな社会問題の解決の一歩に繋がる会議だと思えなかったからだ。そもそも7カ国とEUだけで世界規模の問題について議論することで根本的な問題の解決に繋がるのかという疑問もある。特に気候変動の分野においては、気候変動の影響をより受けている国の首相が参加していない枠組みの中で話し合われたところで当事者の声が反映された議論にならないのではないかという危惧もある。また、広島では交通規制や、宮島への訪問制限など観光への影響、フラワーフェスティバルの日程変更などさまざまな市民への影響が予想されていることもあった。
だが、今回後輩の由奈ちゃんから署名を立ち上げると聞いた時、私は嬉しさと希望を感じた。G7お祝いムードの広島の地でなかなか声を上げづらい空気に臆することなく、危機感を持って声を上げてくれたのだ。私は彼女たちの大きな一歩に敬意を示すとともに全力で連帯したい。
今回この署名で求めているように、G7の首脳には広島に来るのであれば被爆者の証言を直接聞き、資料館の展示を十分な時間をとって見学し、核兵器の非人道性を理解して欲しい。そして、核兵器廃絶への道のりの一歩を踏み出し、核兵器禁止条約にも批准してほしいと思う。そして核兵器廃絶に止まらず、G7の中で唯一日本では認められていない結婚の平等(同性婚)ができる社会になってほしいと思う。気候変動においては、日本が石炭火力発電の全廃時期について踏み込みが足りないことが他国から批判の声が上がっているが日本政府にはぜひ踏み込んでほしいと思う。貧困問題、ジェンダー間の格差など、さまざまな問題の解決に繋がるサミットにしてほしい。
広島市内の至る所で広島サミットに向けてのカウントダウンが行われている。このカウントダウンは今回の広島サミットがより良いものになるように私たちが声を上げられる期間のカウントダウンでもある。この会議が本当の意味で「成功」するよう、私たちは声を上げ続けなければならないと思う。声を上げる一歩として私たちは今回の署名に賛同し拡散することができるのではないか。また、G7に向けてさまざまなアクションが企画されている。企画されているアクションに参加するのはもちろんのこと、自分で新たにアクションを立ち上げることもできるかもしれない。私は市民の力を信じたい。
G7サミットに向けた署名はこちらから↓
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