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朝イチから打つなら最低限これはやろうよという話
サムネイル: 1月某日の稼働にて
はじめに
どうも、スロ専業のがりこうと申します。今更ながらVVVを打ち込める環境を見つけ、ドハマリしている毎日です。
皆さん、1月のこのクソ寒いのに朝からよく並ばれていますね?
そこまでパチスロに対するモチベーションがあって、なぜあと一歩、"これ"をやらないのだろうとよく思います。専業のがりからすると非常にありがたいのですが。
それは「台番号レベルの読み筋を立てること」です。
朝イチの入場を見ていると、(専業に対して)一般ユーザーレベルでも、「この店は最近この機種に力を入れている」みたいな共通認識はあって、まぁあながち間違っていない読み筋になっていると思います。しかし、機種は当たっていても台番号まで読み筋が立っていないため、なんとなくカド台、なんとなく奇数番台みたいな適当な台選びをしている印象。
がりからすると、「えっ、この島一番に来て座る台がそれ!?」と、読みのレベルの低さに驚きます。(いや本当にありがたいのですが)
この記事で伝えること
そこで、本記事では、専業スロッターであるがり自身が「台番号レベルでの読み筋を立てるために何をしているか」をお伝えしたいと思います。
最初にお伝えしておきます。がりはマイホの全日全台の差枚数データを集計しており、この記事ではそのデータを元に読み筋の立て方を紹介します。「そんなことできねぇよ!」と、思われるかもしれませんが、この考え方自体が必ずあなたの日々の立ち回りに役立ちますし、データ集計が難しい人向けの考え方もお伝えしますので、是非活用してください。
なお、紹介するデータはホールバレを防ぐため、台番号上2ケタの変更、台数の変更、日付のズラシなどをランダムに行っています。(ここで伝えたいことは、がりの根拠を増強するような意図的な変更を加えていないということです)
なにはともあれデータを見よう
まずは面白いデータを紹介しましょう。以下のデータはマイホのある機種の、そんな強くない月に2回あるイベント日の3ヶ月分の集計データです。
*は統計学で有意差を示すマークですが、今回は単純に差枚+万枚を超えている場合につけています。
集計日数: 6日
340: -12066
341: -6223
342: -11852
343: 16448*
344: 9394
345: -6369
346: -6978
347: -3788
348: 11998*
349: 18572*
350: 17530*
351: -1845
352: -6439
合計: 18382
さてどうでしょう。何か分かりますか?データを見る限り、なんか差枚プラスの場所が寄っているくらいのことは分かりますね。
では、この機種が「からくりサーカス」であるという情報を追加したらどうでしょう?
そうです。末尾、3, 9, 4の台が強いんです。
つまり、この月に2回あるイベント日は、末尾3, 9, 4と、その周辺の並びでの設定狙いをすれば良いという読み筋が立てられます。
面白いのは、三共機種全体にこの傾向があるわけではなく、あくまでからくりサーカスにのみ見られる傾向だということです。運命の一撃で3, 9, 4のカウントダウンがあるから、このような面白い設定の入れ方をしているのでしょう。
想像してみてください。この傾向を知らずに、なんとなくイベント日に朝イチ並んでみて、なんとなくからくりサーカスのカド台に座って、昼過ぎには島の中央から運命を通す音が聞こえてくる。ゾッとしませんか?
この傾向は流石に店側が遊び心でやっている内容ですが、全メイン機種について、台番号レベルでの設定投入傾向というのは確実に存在します。
マクロな傾向とミクロな傾向
がりの台番号レベルの読み筋の立て方は2つあります。
1つは、全機種全台合算での末尾傾向
もう1つは、その機種全体での強い台番号
です。判断材料としてのweightは後者が強め。
全機種全台合算での末尾傾向
まず全機種全台合算での集計時に重要なことですが、イベント日に絞って集計してください。(ヒラで立ち回れるお店ならヒラだけで別途集計)例えば、月に2回あるイベント日と、月に3回あるイベント日が同一ホールで別々にあるなら、それぞれ集計しましょう。結構傾向が違う場合があります。合算したほうが全体としての精度が上がるのでは?と思われるかもしれませんが、店側がイベントを区別して意図的に傾向を変えていた場合に読めなくなります。
月に3回ある強めのイベント日の末尾データが以下の通りです。
※末尾とは、台番号の下一桁の数字を指します。
集計日数: 10日
末尾傾向:
0: -2716
1: +20089*
2: +2874
3: +66754*
4: -30696
5: +49031*
6: -43401
7: +27481*
8: +30414*
9: +70817*
どうでしょう?このデータからは2つの読み筋が立てられます。
1. 奇数番が強い
2. 末尾7, 8, 9で並びで投入されやすい
と、ここまでわかれば、機種の読み筋が立っている時に、末尾0, 2, 4, 6を避けて台選択をするという事ができますよね。これだけでだいぶライバル達に差がつきます。
さて、一般ユーザーさんはこのレベルのデータ集計は難しいと思いますので、最低限何を意識すればよいかをお伝えします。フィーリングで良いので、イベ日の強い末尾をなんとなく意識してください。「なんかこの店この末尾強いこと多くね?」みたいな感覚を大事にしてください。店側もあまり露骨には末尾寄せしません。5年くらい前メガガイアの店で末7が鉄板みたいな状況がありましたが、それ以外が全く埋まらないみたいな状況になっていました。店側もそういう状況を避けるために、ある程度の傾向を保ちつつも、ガッツリ毎回同じ末尾に寄せるみたいなことはしません。
また、末尾傾向はある程度の期間を経て変わります!(これ大事)傾向は遷移していきます。がりのようなデータ派はこの傾向の変化に気づくのが遅れます。(過去のデータを参考に立ち回るので)そういう意味では、フィーリング派の方が有利な場合もあります。大過去のデータよりも、直近のデータを重視するという考え方も必要ですね。
機種全体での強い台番号
こちらは最初に例示したからくりサーカスのようなものです。
これ本当に大事。店全体の傾向と、この機種レベルでの台番号の強さの2つの根拠(あとは、そもそもその機種に設定が入るという根拠)を詰めることができれば、かなり自信を持って打てます。
今回は、月3回あるイベ日のモンキーターンVのデータです。
集計日数: 10日
L スマスロモンキーターンⅤ CE
494 -4866
495 -6287
496 488
497 18164 *
498 6304
499 33788 **
500 1099
501 32880 **
502 26687 **
503 16292 *
504 -9258
505 3968
506 8723
そもそもが相当強いデータですよね。(稼がせてもらいました。あんがちょ)
島の中央よりに設定が投入されやすく、特に499, 501~503番は良さそうです。この店、イベント日はカド台が弱くなるんですよね…
では、明日この店のモンキーターンを第一候補に打ちに行くとして、先程の店全体の傾向、
1. 奇数番が強い
2. 末尾7, 8, 9で並びで投入されやすい
と併せて、台番号の狙いを優先順につけておきましょう。
がりなら、
499 > 497, 501, 503 > 502, 498
の順番で候補として、ここまで取れなければ他機種に狙いを変えます。
この立ち回り方で、食っていけなかった月はありません。
一般ユーザーさん向けには、イベ日に自分がツモった台とか、これ絶対あるだろみたいな場所を、これもフィーリングで覚えておきましょう。
まとめ
なんで店側は末尾傾向をつけたり、場所寄せをしたりするのでしょう?
それは、ユーザーのスキルに応じてツモ率に優劣をつけるためだとがりは考えています。
なぜそんなことをする必要があるのか。例えば以下のような理由が挙げられます。
専業が店が力を入れている機種をいち早く盛り上げる。
専業がイベント日に出玉感を出してくれる。正解機種を一般ユーザーに知らせ、ツモれなかったユーザーを次のイベ日に並ばせる。
専業同士、あるいは一般ユーザーとのライバル意識が朝の並びを苛烈化させ、それが店の強さのステータスになり、結果的に稼働に貢献する。
(ヒラ営業に力を入れている店では)専業がヒラに稼働しているという事実が、一般ユーザーに「ヒラでも設定が入っている店」だと認知させる。
常連にツモりやすくさせる。(地域密着型ホールのような考え方)
このような理由から、店側は「やんわりと、専業や常連には雰囲気で伝わる良い塩梅で設定投入に傾向をつける」のだと思います。
台番号レベルで読み筋を立てようという話でした。
最後に
初回の記事となりましたが、いかがでしたでしょうか?
もっとニッチな記事のアイデアもいっぱいあるので、少しずつnoteで投稿していけたらと思います。
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