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2022-23 JCX#4 野辺山シクロクロス : Race Report
大会名:2022-23 JCXシリーズ第4戦
Rapha Super Cross NOBEYAMA Day 2 (UCI-C2)
開催日:2022年11月13日(日)
場所:長野県南佐久郡南牧村 滝沢牧場
カテゴリー :UCI-Men Elite
距離 x 周回数 : 0.3+2.7km×9Laps = 24.6km
結果:12位
JCXシリーズ第2戦幕張クロスの翌週、長野県野辺山で第3-4戦が開催。自分は昨年同様、UCI-C2レースの第4戦のみにエントリーした。
理由は、全日本選手権のスタート順のためにUCIポイントを獲得しておきたいからと、そもそも2日連続でレースするのは体力的にキツイから(笑)
レース当日、朝試走をするために4時半に自宅を出発して野辺山を目指した。
コース
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コースは例年通りのレイアウト。スタート地点からコース最高地点まで20mを一気に上り、UCIエリートクラスのみ使用するキャニオンジャンプから全体的に下りながら、滑りやすい砂利のバギーコース、メインエリアの芝、キャンプ場の土路面などを通る、フィジカルもテクニックも高いレベルが要求される変化に富んだレイアウト。
コース意外にもここ野辺山は2つ難しさがある。一つは1350mと高い標高で、もう一つは寒さだ。エリートのスタート時刻は14時20分で、例年レース中盤から気温が急に低下する。さらに今回はエリート男子スタート前後から雨予報が出ていて、メンタル的には三重苦な野辺山CXとなった。
バイクセッティング
ドライであれば前後「IRC SERAC CX EDGE TLR」を使いたいところ、雲の動きと天気予報(weathernewsとtenki.jp)を見て悩みに悩む。スタート1時間前にサブバイクは前後「SERAC CX TLR」に交換して、メインバイクはスタート30分前に「レース前半は降らない」と決めたその2分後に雨が降り出したため、フロントタイヤのみ「SERAC CX TLR」に交換して(リアはEDGEのまま)スタートラインへ。
空気圧はレース中の気温低下を加味して気持ち高めに。久々に使うSERAC CXはEGDE比較でブロックがある分か少し硬めに感じるので1.45barに。EGDEは1.47barにセットした。
ちなみに野辺山の場合、朝試走前に1.45barにセットして80分間の試走後に測ると1.60barまで気温とともに上がっている。空気圧=乗り味はチェックしたときとレース時の気温にも注目して決めるのがオススメです。
レースキット
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レーススタートは14時20分、雨予報だけど気温が13℃だったので、「ChampionSystem Performance スキンスーツ」に、長袖インナー、さらに冷え防止のため袖無メッシュインナーを着込み、冬用グローブを着用した。
失敗したのは、予想よりも実際の気温がかなり低かったこととレース中の雨量が多かったこと。ホットオイルを塗らなかったことを後に後悔する。
目標
UCIポイント圏内の10位以内。翌週にMTB全日本選手権を控えているのと、同日にツールドおきなわが開催された影響で数名不参加となり、苦手な野辺山ではあるがベストな走りができれば目標達成の可能性は高いと考えていた。
レース
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ゼッケン7番でスタートラインは最前列に並べた。左右どちらかが空いていたので、第一コーナーの外側を選ぶ。既に気温が下がってきているので身体を動かすの図👆
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スタートはペダルキャッチをミスして少し埋もれる。
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その後、少し持ち直しながらも、コース後半のキャンプ場エリアを終えるまでに数名の前パックから少し離されてしまい、単独で上りに入り1周目を9位で終える。
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その後も上りで踏めず、淡々と走って順位を落とし2周目を10位で終える。その頃になると雨脚がだんだん強くなってきて気温も低下していく。
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その影響が大きく出だしたのが恐らく4周目の畑(泥)区間。それまで少し湿ってでグリップのよかった路面は、視覚的にはほとんど変わらないものの、表面が削れるかのような滑り方をして各選手バイクを制御不能になり、転倒者もでる難しいエリアに変貌した。自分も転倒してタイムを失う。
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その後はバギーエリアを含めてバイクから落ちた泥の影響で急に滑り出す区間が多くなり転倒を繰り返すようになる。打ち付けた部位とメンタルが両方痛くて、パフォーマンスがガタ落ち状態に。。
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UCIポイント圏内の10位を走っていたとき、意図しない転倒で島田真琴選手にパスされて、その背中はみるみる離れていく。
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転倒してブラケットに泥がついた周回に、コース後半のフライオーバーからの下りで掘れた路面にフロントタイヤを打ち付けてスローパンクしたのでピットまで落ち着いて走りバイクチェンジ。
交換後はタイヤが前後SERAC CX TLRになり、泥やバギー区間での安心感が断然違う。
レース後半は路面が掘れてきて加速が難しくなり、キャニオンジャンプも降りて対応するなどラップタイムを落としていく中で、ピット前で転倒して膝を強打しメンタルに終止符を打たれる。。最終周回に一つ順位を落として12位でフィニッシュ。目標のUCIポイント獲得はならなかった。
雨と泥の厳しいコンディションでピットサポートしてくれた、AX cyclocross teamの丹波さん、太田さん、宮本くん、すーみんありがとうございました🙏
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レース後は低体温症になってしまい、駐車場でたくさんの方に助けていただきました。あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。
サラ脚で臨んだUCI野辺山。今年も野辺山の厳しいコース、標高、寒さにやられて、カラダを上手く動かすことができなかった。スキルやフィジカル不足もあるが、それ以外の反省点としては天気と気温の予想を誤って、寒さ対策が甘々になってしまったこと。来年出る場合は、同じ過ちを繰り返さないようにしたい。
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その他
会場で、この日を最後に大会オルガナイザーの矢野さんがRapah Japan代表を辞めることを知る。TKCテイスケさんのグループが「YANO FOREVER」グッズを作っていたので、ワッペンを左肩に着けて走ることにした。
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ゴール直後に脚攣りで悶絶する自分を矢野さんが介抱してくれた。本人から未発表の中で色々聞くのも申し訳ないので、「お疲れ様でした」としか言えてないけど、今後も国内サイクリングシーンを牽引し続けてくれる矢野さんのNext Journeyを楽しみにしています。
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リザルト
1, 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1:07:42
2, 竹之内 悠 +0:24
3, 小坂 光(宇都宮ブリッツェン) +0:44
12, 斎藤 朋寛 (RIDELIFE GIANT) +5:01
ラップタイム
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使用機材
Bike : GIANT TCX ADVANCED PRO (XS-size)
Wheel : GIANT SLR 1 36 & 42 Hookless Wheelsystem
Compo : SHIMANO Ultegra & DuraAce Di2
Gear : [Bike 1] 42 x 11-28T, [Bike 2] 40 x 11-28T
Tire : [Bike 1] F) IRC SERAC CX 1.45 bar / R) IRC SERAC CX EDGE 1.45bar
[BIke 2] F&R) IRC SERAC CX 1.45 bar (Rider Weight : 53.0kg)
RaceKit : Champion System Performance Lite