MTB CJ-U やわたはま国際2022 XCO エリート 11位 : Race Report
大会名:やわたはま国際MTB
開催日:2022年5月22日(日)
場所:愛媛県八幡浜市八幡浜市民スポーツパーク
カテゴリー :Elite Men
距離 x 周回数 : 4.3km × 7Laps = 30.1km
結果:11位
今シーズンは6年ぶりにエリートクラスに登録。理由は様々あるけど、昨シーズン念願だったマスターズ総合優勝を達成したことと、10月に伊豆CSCの東京五輪コースで開催されるUCIレースに出てみたかったことがメイン。
そして、昨シーズンXCO 2レース+XCE 1レース参戦したことでマスターズランキングで6位以内になり今年のエリート登録資格を得ていたことで決断した。
目標
久々のエリートかつ半年ぶりのXCOレース。今期初レースで最後尾スタート。そして現状のフィジカルを考えると背伸びしているが、エントリーした理由の一つ「UCIポイントの獲得」条件の25位以内をマストとして、「トップと同一周回完走ラインとされる15位以内」を目標とした。MTBシーズンの目標は全日本選手権エリートクラスでの順位。はっきり数値目標をおいているけど公開しない方針で進めたい🤫
レースまでの準備
元々は八幡浜エントリーは考えていなかった。というのも、2022年上半期最大の目標は6/12(日)に開催される「富士ヒルクライム」で65分を切ること。いわゆるゴールドリング獲得で、その目標達成のためにロードバイクに乗る時間を優先させていたから。しかしMTBでの目標は全日本選手権なので、その前にエリートクラスでポイントを取っておきたいため急遽エントリーを決めた。エントリー後に5/7(土)と5/15(日)の2回、ANTEHMに乗りMTBの乗り方を思い出す。GW後半で疲れていたけど5/7(土)に近場の砂利上り区間でタイムアタックしたらKOM出せて、新型ANTHEMの高性能を数値的にも体感できた。レース前週の5/15(日)には合田選手の元で定点観測やアドバイスをもらいながら調整したことで感覚を戻すことができた。自走で行ったから疲労半端なかったけど(笑)。
富士ヒル準備的にはインターバル期だけど、MTBに慣れる時間も大事なので悩みながらも直前に迫った八幡浜でカラダが動く方向で調整したので、レース前日のTSBは「33」。前週土曜日に横浜トライアスロン見学に充てたため少し休みすぎてしまったかも。
コース
コースは八幡浜市民スポーツパークの常設コース使用しているため、ほとんど昨年の全日本選手権と同じもの。前半は舗装路でコース最高地点まで上り、シングルトラックで最低地点まで下った後、グラウンドまで上ってくる。後半は勾配のある桜坂を上り、簡易舗装を下ったあとシングルトラックを上り、八幡浜名物「ゴジラの背」と名のつく根っこが縦横無尽に広がる区間を下り、その後シングルトラックの急な上り下りを繰り返すレイアウト。
半年前の全日本選手権で走っていたので、久々のMTBレースでもコース攻略にさほど時間はかからなかったが、今回は仕事ゼロ、選手として100%の時間を使える形で参戦したので、久々に再開する友人と交流しながら前日試走は4周半行った。
バイクセッティング
新型 ANTHEM ADVANCED PRO 29ER は、フロントフォークのストロークが110mmに、リアが100mmになり、ゴジラの背や急斜面ダウンヒル区間での安定感が抜群に良くなった。さらにリアのリンクを省略して軽量化と剛性アップをしたことで、上りやスピード区間での反応性が良くなり、ここ八幡浜では特に機材に助けてもらえる範囲が多い印象。
フロントフォークは110mmストロークへの変更もありFOX 34 Step-Cast Factoryを採用。初期調整を国内有数の名メカニックであり友人の「takebow-tune Bikeworks」の竹本氏に依頼。ストローク量変更やその他細かい依頼にもスピーディーに対応いただき、機材を敏速に準備することができた。
前後サスを同時ロックアウトするシステムは前作同様で、使用感はカラダにしみついている。ドロッパーポストの導入は準備が間に合っていないため、とりあえずのアルミポストを装着してレースに挑む。
タイヤは、レース前週の練習でサイドを少し傷つけてしまい微妙にエア漏れしていたので、急遽用意したMaxxis Recon Race 2.25をリアに。3年以上使い続けているMaxxis Ikon 2.2が着いたフロントはそのまま使用した。
サス&タイヤのエア圧はレポート最後に別記する。
レースキット
レーススタート13時半の予想気温が26℃だったため、迷わず「ChampionSystem APEX サマースキンスーツ(半袖)」を選択。足元もレーススタメンの「ChampionSystem APEX エアロレースソックス」でビシッときめて、ちょっとしたエアロのマージナルゲインでおまじない。
レース
エリートクラス登録して初レースのため、スタート位置は出走57名の最後尾。ちなみに今シーズンのゼッケンは「84」番。ここ八幡浜のコースは、グラウンドのスタートから約150mで舗装路の上りに入るが、コース幅が狭くなりかつ曲がりながら上っていくため、一列8名で並んだ選手が約4~5名になり後方になればなるほどボトルネックに詰まり急減速や選手同士の接触が予想される。ともあれ、コース最高地点からはシングルトラックの長いダウンヒル区間に入るので、完走するためにはここまでに30位くらいまで上げておきたいところ。前記の舗装路上りでのリスクを加味しながらも、その手前のグラウンド区間で2列前までに上がるプランでスタートの号砲を待つ。
スタート後、1.5列分は前方に上がれたものの、案の定舗装路の上り始めで2つ前くらいの選手が接触したためか?急減速となり、ほぼゼロ発進となってしまった。ある程度予想していたが上りで初速なしは軽く凹む。ともあれ、周りの選手も速度が落ちているので気を取り直して隙間を探しながら前へ前へバイクを進めていく。
恐らくコース最高地点で40位くらいの位置でシングルトラックへ。その後、各コーナーで空いたラインにバイクを入れながら上手く順位を上げていくことができたので前半のループを30位で通過。最高地点の順位は定かではないけど、かなりの人数を前半のシングルトラックでパスできたのは奇跡だった。その後のグラウンドと桜坂+簡易舗装までの上りで頑張って22位まで上昇。完走ワンちゃんある可能性が見えてきたのとトレードオフで前半にだいぶ脚を使ってしまった。
ともあれ、後半ループでも前方にライダーが連なっているので、抜けるタイミングで一気に順位を上げて1周目を17位で通過。(今日のオレちょっとすごいかも)
ここまで上がると常に完走できるメンバーが相手なのでなかなか順位を上げることはできないが、2周目に鈴木選手(トモさん)をパス。3周目には松本駿選手をパスして、後半ループで失速していた平林安里選手とトラブルで止まっていた西山選手もパス。この時点で12位。
ここからは、萬谷選手と松田選手(マツケン)と順位を前後しながら争う。転機となったのは6周目前半。松田選手と少し離れて萬谷&斎藤で走行中、最高地点手前の林道で萬谷選手をパスしようとしたところ萬谷選手のライン変更と被ってしまい立ち木に左肩から激突。一瞬「折れたかも。終わった。。」と思ったが、瞬間的な減速と当たり所が良かったのか痛みはあるがバイクに問題もなく10秒しないでレースに復帰できた。
即座に謝罪してくれた萬谷選手は動揺していたようでスピードが伸び悩んでいたため、グラウンドに戻り桜坂を終えたところでパスすることができた。
※基本的にこの接触は後方から声をかけずに抜いた自分の落ち度。
自分にとってはこの6周目は完走できるかどうか重要な周回なので、その後もプッシュして松田選手の背中が近づいてくる。そして6周回を終えてファイナルラップに入れることを知ると自然と笑みが出ると同時に、気持ちが緩んだのか疲労感を超絶感じてしまった。
ともあれ最終周回。シクロクロスでは負けたくない選手のマツケンに追いつけるかどうか、コース最高地点まで全力でプッシュしてみる。しかし、その反動が来てしまい、前半の下り区間で軽く嘔吐してしまい失速。。その後も桜坂からの上りで脚が攣り失速。後ろの萬谷選手との差がわりとあったので、パンクなどのトラブルがないように慎重に走っていると、最後の3段坂で萬谷選手が近づいてきたため、踏みなおして順位をキープしたまま11位でゴールした。
レポートを記載するために、上記の順位は動画や画像で後に数えたものだが、ゴールした段階で自分が何位かわからなかった。ゴール後、マツケン選手と話していて彼が10位で賞金をゲットしたことを知る。一瞬、悔しい思いがしたものの、当初の目標である同一周回完走と15位以内、さらにUCIポイントの獲得ができたので上出来すぎるレースだった。
今回のレースは、飛行機+レンタカーで遠征したことでレースに体力を温存することができた。チーム員でもないのに、AX MTB TEAMの橋口くんと鏑木さんにバイクの運搬を協力いただけたことをこの場であらためてお礼します。ありがとうございました。
半年ぶりのXCOレース。6年ぶりのエリートクラス。そして素晴らしい八幡浜のコース。久々に会う友人との再会や、関係者とのトークを含めて、最高のレース遠征でした。そして、今回ともに遠征してくれた某大学の大先輩増田(マスケン)さんとの旅も思い出に残るものでした。マスケンさん、ありがとうございました。お互い修善寺頑張りましょう!
次回MTBレースは静岡県伊豆修善寺CSCの東京五輪コースで開催される全日本選手権に参戦予定です。そろそろドロッパーポストを購入しないと(笑)
リザルト
1: 竹内 遼(FUKAYA RACING) 1:29:39
2: 北林 力(Athlete Farm SPECIALIZED) +0:03
3: 宮津 旭(PAXPROJECT) +3:30
11: 斎藤 朋寛(RIDELIFE GIANT) +10:48
完走14名 / 出走57名
使用機材
Bike : GIANT ANTHEM ADVANCED PRO 29ER (S size)
F.Fork : FOX Float Factory SC 34, 58psi
Comp 全閉から13Click戻し, Reb 全閉から9Click戻し
R.Sus : FOX Float Factory Remote, 120psi Reb 全閉から10Click戻し
Tire : MAXXIS IKON 2.2 1.18(F)、MAXXIS RECON RACE 2.25 1.20(R)
RaceKit : Champion System APEX サマースキンスーツ (2-Piece)
Rider Weight : 53.0㎏