2022-23 JCF CXシリーズ#3 ワイルドネイチャープラザ : Race Report
大会名:2022-23 JCFシクロクロスシリーズ第3戦 ワイルドネイチャープラザ
開催日:2022年11月27日(日)
場所:愛知県稲沢市祖父江町・国営木曽三川公園「ワイルドネイチャープラザ」
カテゴリー :Men Elite
距離 x 周回数 : 2.5km×10Laps = 25.0km
結果:7位
10/30から5周連続レースの最終ステージは、JCFシリーズの第3戦(最終戦)ワイルドネイチャープラザ(WNF)大会に参戦。会場のWNPは国営公園内の砂丘をコースに取り込んだ「砂」が特長のコースで年明けの全日本選手権の会場でもある。JCFシリーズなのでカテゴリーも全日本選手権と同じで、前哨戦の意味合いもあるレースとなった。
コース
WNPといえば、河畔型砂丘『祖父江砂丘』を使った高低差のある「砂」が特長のコース。前半は高低差のない林間を取り入れた縦と横の動きが重要なパート(コース図の下側)で、砂の割合は砂丘とグラウンドの砂を含めて全体の約20%程度(の印象)。
バイクセッティング
わりとサラサラした砂の上り下りを含むコースなので、タイヤは基本的にサンド系一択。ただし、コース前半の林間区間は、土路面のフラット&逆バンクコーナーもあり、サイドノブは欲しいところ。
なので、常用している「iRC SERAC CX EDGE TLR」がバッチリ合うレイアウト。装着するホイールは、内幅22.4mmのワイドリムになった「GIANT SLR 1 36 Hookless」。SERACシリーズとの組み合わせでタイヤ外幅がジャスト33mmで、UCIルール的にも安心して使うことができる。
空気圧は、砂区間に合わせて低圧にしたいところだが、林間区間の走りを加味して標準よりも0.03bar低い「1.42bar」にセットした。
レースキット
レーススタートは14時30分、予想気温は15℃前後だったので、ウェアは迷わず「ChampionSystem APEX サマースキンスーツ(長袖)」に決定。前2週続いた寒い気温でのレースではないので、抜群のフィット感でランや担ぎでもまったくストレスを感じないAPEXスキンスーツを着れることに喜びを感じる。
目標
2023年1月に開催される全日本選手権と同じ会場、同じカテゴリー(エリート、U23が別れる)のため、全日本の目標である一桁ゴールのために、このJCFシリーズに不参加の上位選手を抜いた6位以上を目標にした。
またWNPの参加は初めてなので、砂エリアを試走とレースを通じて2日間走ることで経験値を高めることを数値以外のテーマに。
レース
全日本選手権のために増設されたスタートエリアから200mの舗装路を直線で走ったあと、本コースの芝のホームストレートを100m走ると砂区間のコーナーに突入する。スタートのペダルキャッチは上手くいき、5番手くらいで砂エリアに入る。皆がイン側の走りやすいラインを選択したため、自分はリスクヘッジで左側のラインを選択した。これが功を奏してか、ピット前の砂区間を抜けて沢田選手、織田選手に次いで3位で林間区間に入る。
林間区間を終えて2回目のピットを通過すると、後半の砂丘エリア手前にあるシケインでバニーホップ勢数名に抜かれて6番手へ。砂路面の30cmシケインをバニーホップで超えれる選手は本当に凄いし、その後が砂の上りなのでかなりアドバンテージがある。
後半区間は、横に長くスラロームしながら砂丘を上っていくが、途中砂区間もあり走りごたえがある。
集中するところと踏むところ、休むところを考えながら、特に砂区間でミスがでないように走る。
WNF最大の難所でありタイムを左右するのは、コース最終区間の砂丘最高地点からの砂のダウンヒルだ。ここはいかに初速を高めて砂に突入して、轍をトレースしながら速度を落とさないようにペダリングしていくことが重要。
二日間の試走時間中も最適ラインが常に変化する。轍ができ始めた水分を含んでいる(茶色の)状態は走りやすいが、エリートの時間帯は乾く速度も早く、前周にあった轍が消えていることが多かった。
レース前半~中盤は、香山選手、戸谷選手、比護選手と9位パックを走る展開が続く。
前半の林間区間はタイムを稼げて、最後の砂ダウンヒルでタイムを失うを繰り返す中で、レース後半にようやくどのように走ればタイムロスが少なくなるかわかってきた。
砂のダウンヒル区間でタイムロスが抑えられた後半、前を走る前田公平選手が失速したこともあり、7位まで順位をあげてゴール。
ミスをしまくったし、フィジカル的にもかなり苦しいレースだったけど、後半も粘りの走りができたのは、コースの至る所からの応援に後押しされたから。毎レース思うけど45歳のおじさんを全力で応援してくれる皆さまに本当に感謝です。ありがとうございます!
そして、試走、遠征、ピットサポート含めて、今期シクロクロスを楽しめているのは「AX cyclocros team」の仲間がいるから。いつもありがとう!
リザルト
1, 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1:00:14
2, 沢田 時(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +1:01
3, 竹内 遼 (GHISALLO RACING) +1:11
7, 斎藤 朋寛 (RIDELIFE GIANT) +4:37
ラップタイム
使用機材
Bike : GIANT TCX ADVANCED PRO (XS-size)
Wheel : GIANT SLR 1 36 Hookless Wheelsystem
Compo : SHIMANO Ultegra & DuraAce Di2
Gear : 42 x 11-28T
Tire : IRC SERAC CX EDGE F: 1.42 bar (Rider Weight : 53.5kg)
RaceKit : Champion System APEX サマースキンスーツ