Mt.Fuji 3 Peaks
今年やってみたいことの一つ「富士3ピークス」に挑戦してきました。
富士3ピークスとは
富士山には五合目まで車で行ける3つのルート
・あざみライン(須走ルート)
・スバルライン(吉田ルート)
・スカイライン(富士宮ルート)
これらを登りながら富士山の外周を周るのが「富士3ピークス」。スタート位置と富士山外周ルート取りは人により様々だけど、概ね距離200km、獲得標高5000mを超えるハードなサイクリングルートである。
ルート
元々は、昨年の夏にチャレンジする予定が、富士山の入山禁止に伴うあざみ&スカイラインの通行止めがあり実現しなかった。今年は全ルート通行ができることと、富士ヒルクライムに出て登りの苦手意識が減ってきていることもあり、本格的に暑くなる前に天気予報を直前まで睨めっこして7/10(土)にバディーの橋口ハッシー選手と決行した。
今回は、道の駅すばしりをスタートして「あざみ → スバル → スカイ」と富士山を反時計回りにまわるルートを選択。ちなみにこのルートは、前出の昨年夏に作成したもので、距離205km、獲得標高5530m。最後のスカイラインの上りっぷりがヤバイっす。。
使用機材
今回の3ピークスは、新製品ホイールのテストも兼ねて、TCR ADVANCED SL 1 DISC に CADEX 36 DISC を装着したものを使用。結論から申し上げると、最高の機材でした。
あざみライン🗻
3時半にピックアップしてもらって一路須走へ。道の駅に5時に到着して、5時35分に出発すると一本目のあざみラインにすぐ突入する。
途中、記念撮影とハッシーのサドル調整などでストップしたけど、それ以外はノンストップで走行。事前情報であざみラインの勾配のキツさは知っていたつもりだけど、実際走ってみてマジきつい!今回のバイクはフロント50/34T、リア11-28Tを装着したけど、次回あざみ走るなら迷わず34x34Tを準備してこようと思ったくらい、朝っぱらの一本目からほとんどダンシングしていた記憶(笑)。
ギアが足らなかった恩恵か、ゆっくり走ったつもりでも走行1時間8分で須走ルート五合目に到着。出だしは雲がかかっていたものの、五合目手前から日差しが出てきて、綺麗な富士山頂を間近に見ることができて嬉しかった。
そして須走口五合目では、売店のおばちゃん(おねえさん)がシイタケ茶を振舞ってくださった。とても美味しくいただきました😋
記念撮影を撮るだけとったあとは、急勾配を一気にダウンヒルする。この日は朝方まで雨が降っていた影響で路面が濡れていて危険だったので、いつも以上に細心の注意で下る。急勾配でドライ時よりもブレーキを握る時間が多くなったけど、TCR ADVANCED SL DISCだったので腕も疲れず、安全に下山することができた。
須走 → 富士吉田
車で補給をしてから、籠坂峠を抜けて山中湖へ。スバルラインを登る前にコンビニ休憩予定だったけど、あまりに順調に来てしまったのでトイレ休憩+自販機補給だけして一気にスバルラインへ。
というのも、TCRとCADEX 36 DISCの組み合わせが最高に気持ちよく進んでくれて、特に飛ばしているわけではないけど籠坂峠はPRでるし、山中湖横の北上は向かい風だけど、無理せず高速巡行することができた。
唯一、この区間での失態は、背中にいれていたマスクを落としてしまったこと。スバルラインの上り口料金所でそのことに気付く。。
スバルライン🗻🗻
富士ヒルと昨夏のロングライドで計4回登っているスバルラインは、コースがわかりきっている、かつ傾斜も3ピークスの中で一番緩いので安心感がある。この日は最高の機材を準備してきたので、あまりのんびり走るのも嫌なため、L3を上限にそこそこのペースで走ってみた。
この日は二合目を超えてからずっと向かい風が強く、気持ちがのらない感じだったが、CADEX 36 DISCのおかげかバイクがわりと進んでくれて、料金所から1時間17分台で五合目に到着。
流石に富士山の山開き日とあって、スバルライン五合目には多くの観光客がいた。予定時刻よりも大幅に短縮できていたので、計画通り写真を撮りまくり、お目当ての「富士山メロンパン」もしっかり食した。(マスクもココで購入✌)
スバルラインの下りは、ホイールのテストを兼ねて、ハッシーバイクに装着のCADEX 42 DISCと自分のCADEX 36 DISCのエアロ性能をチェック。カラダのエアロ差はおいておくと、36mmハイトながら 36 DISCの空力+回転性能はかなり高いことが確認できた。
ランチ
今回は、暗くなる前にゴールして道の駅の足湯を楽しみたかったので、食事は我慢してコンビニで取ることにした。
いつもだいたい食べすぎて胃がもたれてしまう+気温が上がってきたので、冷やしうどんと味噌汁で計450kcalの軽めのランチに。冷やし麺は夏食べやすくていいですね~。
河口湖 → 富士宮
富士宮(白糸の滝)エリアまでは、「県道71号:富士宮鳴沢線」で南下する。前半地味にダラダラ上って後半は下りっぱなしのルートだけど、昨年夏に2度走っているので、精神的にはまったくやられず、むしろ食後の上りでペースをお互い上げすぎないように調整して進んだ。
計画よりも1時間以上早く進んでいたので、計画ではあえて外していた富士イチの定番「富士ミルクランド」でジェラート休憩を取った。ここは冷たくて美味しい水も汲めるので一石二鳥。
ここミルクランドをちょっと下ると「白糸の滝」エリアで、ラスボスの「スカイライン」に向けて最後の補給ポイントとなる。計画では、ここでコンビニ休憩を入れる予定だった。しかし、ミルクランドで水を補充して背中の補給食もまだ残っていたので、コンビニによらずそのままスカイラインに向うことを決断してしまう。これが完全に間違いだった。
スカイラインへのアプローチ
「篠坂」の信号を左折すると「県道180号=スカイライン」に入っていく。ここから富士宮口五合目まで1850m登り続けるわけだが、結論から書くと、スカイラインで一番キツイのはスカイラインのゲートに向うまでの道だった。気温が上昇して睡魔と疲れもでてくる時間帯に、10%の坂が長々と続いていてかなりのボディブロー。この時間帯に水分と補給食を消費してしまい、先を考えると心配で精神的にもジャブをくらいだす。あまりの眠さとキツさに、山宮周辺で一旦休憩をとることに。そう言えば、早朝の移動時にコーヒーを飲んだきり、カフェインを補給していなかったことに気付くも時すでに遅し。。
超お気に入りのエアロソックスは、夏場の長時間使用だと脛部分が若干蒸れるので、たまに下してあげるのが吉。
休憩の後は、ペースをかなり抑えて進み、ようやくスカイラインのゲート手前まで到着。コロナ対策のため警備していた方に、水場を確認するも近くにはないことが判明。二人でこのまま進むけとヤバそうなら下山することを確認しあって先に進む。
スカイライン🗻🗻🗻
水分も補給食も少なくなってきた中でも、スカイライン本線では気温が下がってきてくれたので、ハッシーと個別に淡々と進んでいく。上に行くにつれて霧ががってきて寒さを感じるくらいだったので、五合目に到着するまで水分を切らすことなく走りきることができた。ゆっくり登っていたからかもしれないが、ゲートから五合目までは想像していたキツさはなかったような気がする。とにかく疲労と眠さで辛かったのはあるが。。
残念ながら3つの五合目で統一されているプレート部分は火事の影響で入ることができなかったので、登山口の看板前まで登って記念撮影。
その後、五合目の売店は閉まっていたものの、バス停横のプレハブでも水やスナックの販売があると現地のスタッフさんから情報を得て、二人で目を輝かせてスポーツドリンクとソイジョイを頬張ることができた。
ここ富士宮口五合目は、乗鞍に次いで日本で2番目に車で行ける標高の高い場所(らしい)で、気温が下がってくる夕方と冷え切った身体もあって、7月とはいえダウンヒルの前半半分は寒さが強敵だった。幸い、天気予報が不安定だったこともありサドルバッグに忍ばせていたレインウェアを着たこのもあり、無事下山することができた。
夕方のパンクトラブル
あとは御殿場まで下って最後に少し上るだけなので、安堵の気持ちで走っていると、バディーのハッシーがリアタイヤをパンクしてしまう。タイヤがカットされてしまったのでチューブを入れて対応したが、疲れていたのでビードが上がりきるまでポンピングした後で、カット部分に補強材を挟むのを忘れてことに気付いて再度作業しなおし。。結局、パンク修理で計30分以上も使ってしまう(笑)。CADEXホイール&タイヤは、フックレスリムとチューブレスタイヤの組み合わせでも、チューブ挿入がスムーズに行えたことをメモ代わりに残しておきたい。
パンク修理のあとは、トラブルが内容に更に細心の注意を払って道の駅まで走り切った。ちなみにゴールタイムは、計画時間を少し過ぎてしまった。
まとめ
富士山への3つのヒルクライムルートを満喫しながら、200km、5500mアップを楽し苦走りきれた。前半から2/3までは好天に恵まれ、富士山も綺麗に姿を出したり、夏雲に覆われたりしながら、景色を楽しむことができた。
特に初めての「あざみライン」の20%越えが続く勾配には、朝一から驚きの連続だったし、最後の右コーナーを登って真っ正面に見えた綺麗な富士山が今でも脳裏に刻まれている。(元気だったこともあるかもw)
何度か経験している「スバルライン」は、精神的にゆとりがあるためか、今度3ピークスやる場合は、時計回りで最後にスバルラインでも良いかなと思ったりもした。
あざみ同様、初めて走った「スカイライン」では、曇りだったこと、疲労した状態で見たこと、寒かったこともあるけど、売店で補給できたときの幸せ感と、お話したおねえさんが綺麗だったことが脳裏に刻まれているw
補給計画(をぶっちぎった)ミスや、パンクトラブル、疲労などあったけど、怪我無く無事完走できたのは、バディーのハッシーと良い感じにペースを刻めたからだと思う。ハッシー、毎度のお付き合いありがとう!
そして、今回使用した最高の機材のおかげで、パンクするまでは計画よりもだいぶ前倒しで進むことができ、機材がいいとライドがさらに楽しくなるのをあらためて身をもって感じた。
この夏、次はどんなライドに挑戦しようかな。
Mt. Fuji 3 Peaks
距離:201km
走行時間:8時間44分
経過時間:12時間40分
獲得標高:5549m
TSS 457
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