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OCEANIC(リメイク)

今回はOCEANICについて解説していきます
過去に出したのですが情報の誤り・新たに判明した情報等がありましたのでリメイクとなります


スペック

生産時期 1991~1995年

定価 2000円 

種類 sh/bc

色 Black/Gray

全長 約129mm(bc)133mm(sh)

重量30g(bc)29g(sh)

軸径 約20Φ

仕様 bc ノック式 D型規格
         sh ノック式 0.5mm

ロゴ仕様 国内版  OCEANIC Z o o ᴍ   bc/sh 𓆟〜
                 海外版 TOMBO◤◤ 𓆟〜 JAPAN


概要

OCEANICは1991年に発売した社外デザイナーとのコラボ製品です

スペインのデザインファクトリー LA NAVE側がトンボ側に企画を持ち込んだそうです
LA NAVEとコラボしたのでZoomLA NAVEと呼ばれています

OCEANICの他にV472(TITAN) ESPAÑA MANOの全4モデル展開されていますさらに海外版など細かく分類できますが話が長くなるので割愛します

トンボ鉛筆完全ブックから引用

OCEANICのモチーフは見ての通り魚です
読み方はオセアニックと読みます
OCEANICには大洋産 遠海という意味があります


分解

口金・外軸・シリコンカバー・ノックカバー

内軸(上下)

スプリング

真鍮管 ・ジョイント・ストッパー・回転子・ダンパー・ノック棒

リフィル

bcは計13個のパーツで構成されています

軸本体・シリコンカバー・ノックカバー

先金・ノックスプリング・軸継手・芯タンク・消しゴム・消しゴムカバー

固定リング・スプリング

分解可能・目視可能な限りshは計11個のパーツで構成されています
shの口金は外せなかったです


レビュー

語る間でもないですが使いにくいです
ですがこの子の価値は道具としてではなく作品としての価値があると思っています

道具として

口金の精度は申し分なくストレスフリーに筆記可能でsh/bc共に内部振動が少なく筆記性能に関しては文句はありません

直径2cm超えの極太軸は慣れれば握りやすいかもしれないですがOCEANICを握り慣れた頃にグラフ1000等のペンを握ると感覚のズレが発生します

これはZoom7x7や6x6 エルゴノミックスシリーズ等形状が歪なペンを使用した時にも確認される現象です

そしてこの太さ故に携帯することが困難です
この子が収まるペンケースを見つけるのにもかなり苦労すると思います
どうしても使いたいならデスクペンとして運用することがこの子に残された道でしょう

塗装がかなりデリケートです
紙と軽く擦れただけで塗装が擦り減るという致命的な欠点があります
経年劣化なのかそういう仕様なのか確認する術はありませんが普段使いするとなると精神も擦り減らすことになるでしょう
恐らくヘキサゴナルのver.0よりも塗装が弱いと思われます

くそざこ塗装コイキング

生産の簡略化の為か汎用機構を搭載しており
shは構造上メンテナンス性に難アリで分解しにくい上に固定パーツが貧弱なので破損の可能性すらあります

C字金具を溝にはめ込み内部機構を固定
この子が全てを背負っている

実用性において入手が容易か、それも要素として絡んでくると個人的に考えていています
国内では100店舗限定販売ですのでそもそも個体数が少ないです
その奇天烈な見た目から欲しがる人が多く競争率が高く必然的に市場価値は跳ね上がります 
入手困難で高価なペンなので実用するには抵抗があるペンです

作品として

しかし数多くの欠点が霞む程の見た者を釘付けにするデザイン
Zoomの中でも異質で圧倒的存在感があります
所有欲を満たしてくれる1本になることでしょう


おわり

ここまでお読み下さりありがとうございます
資料が揃えば他のモデルもボチボチ記事を出していこうと思います
需要があると信じて──


資料

著作権の都合で貼れませんがOCEANICのデザインを担当したDaniel Nebot氏のサイン入りの缶ケースやタグ付き 外箱付きの個体 恐らく海外限定で発売されたペンスタンドセットの個体等様々な個体が確認されています
本当に奥が深く果てしないシリーズです

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