戦時の監査について
内容の概要
このNoteの目的は今後予測される有事の際にお金の処理をどうするかを調べた時のメモです
戦争のお金の話
自衛隊法
自衛隊法では明確に補償に触れている部分は少なめです
防衛出動時の緊急通行
業務従事命令者への補償
物資収容への補償
このうち物資収容の命令は都道府県知事命で行われるので、保証も都道府県知事が実施することになりそうですね。しかし、防御陣地作るときに手ごろな家屋作ろうとすると、そのたびに都道府県知事の命令がいるのか。
こういう市街戦の場合、マンションなんかに陣地構築する場合もあると思うんだけどそのたびに都道府県知事の許可もらうのかな。
敵の進行ルート予測ルート上で包括的に許可を受けるのかな
会計処理
さて、部隊が現場で動くときに十分補給がない場合や、現地で食料燃料買う場合があると思います。毎回都道府県知事の命令で収容してたら手間がかかりすぎるので、部隊基金で購入するとして、当然部隊に分任官いるとして通常の会計処理だと時間がかかりすぎるので簡略化する場合もあるかと
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaikeishi/2019/38/2019_1/_pdf
このPDFによると「動員下令から復員までは戦時経理となり,年度 毎の予算拘束や会計検査院の決算検査を避けるため,その間を臨時軍事費特別会計とし,業務遂行をスムーズに行うように工夫していた」とか
確かに運搬費使いすぎて4月まで部隊が動けないとか、4月頭に予算が確定していないから弾薬買えないとかやってられないよね
とはいえ「臨時軍事費特別会計により戦争の開始から終結までを一会計期間としただけで あり,予算は必要の都度,帝国議会の協賛を経て成立しており,戦時でも会計検査院の会計 検査が行われていた」とのことで無尽蔵にお金が使えたわけではないようです
現在の自衛隊にはこれらにあたるような、有事の会計処理に関する法律は存在しないようです。
米軍の話
さすが米軍でDoDはちょっとした国ぐらいの組織ですから監査もかなりしっかりしているようで、たくさんの資料があります。
その中で目についたのがこれ
https://media.defense.gov/2024/Feb/26/2003399973/-1/-1/1/DODIG-2024-059%20SECURE.PDF
アフガニスタンでの国防総省の作戦を支援する緊急事態対応契約を締結したかどうかに焦点を当てているということなんですが、国防総省の契約職員が要求どおりに緊急事態対応契約を一貫して締結していなかったことが判明した。具体的には、契約担当者がレビューした 30 件の契約のほとんどを完了させず、適切に文書化していないことが判明しました。
って
この状況で撤退してきたのにそりゃ契約も完了してないでしょ
システム監査
https://media.defense.gov/2024/Jan/23/2003380087/-1/-1/1/DODIG-2024-047%20SECURE.PDF
一方こちらはシステム監査の記録。旧式のシステムの更新に関しての監査をしたとか
これらについては国防省監察室が実施してるみたいですね
https://media.defense.gov/2019/Feb/27/2002093917/-1/-1/1/D-2006-031%20(REDACTED).PDF
これは古いけど侵入試験の記録
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