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”起業・跡継ぎ”の物語を図解する①『共栄建設株式会社』の物語

本日から、ビジョナリーキャンバスの新企画として、『起業』『跡継ぎ』など、信念・志を元にこの世界でビジョンをつくり上げる起業家さん・跡継ぎの方をインタビューし、幼少期からどんな想いを編み上げて1つのビジョンを探究する物語に至ったのかを紹介するメディアを発信していきます。
詳しい経緯はこちらをご覧ください。

本日は第1回目、浜松市に住む跡継ぎ『共栄建設(株)』専務取締役の松井大樹さんの物語を紹介していきます。

松井大樹さんのX(旧Twitter)のアカウントはコチラ

▼共栄建設(株)webサイト


それでは物語を読み進めていきましょう。


旅立ち
『異領域の出会いと仲間との出会い』

60年続く建設業の家に長男として生まれる松井さん。おじいちゃんおばあちゃん、そして家に集まる従業員の方から可愛がってもらったときの愛が自分のベースにあると言います。

大学時代:「自分の作品をつくる」

「なんとなく建設学科」という進路選択を歩む松井さん。見えない引力のレールの上で、偶然出会ったのは情熱を分かち合う仲間と自己表現する機会を提供する”よさこい”でした。
そこから楽しそうにやること×熱くやること、そして自分の作品をつくる自己表現に没頭します。

社会人時代:IT企業という異分野に触れる

よさこい同様、大学期では仲間との熱い繋がり・影響で大学院まで進みます。そこで出会う建設業では違う異分野たち。データサイエンス、省エネ、IT企業…。
実家を継ぐ意識の中で直感的に建設に繋がると感じたIT企業に就職を決め、ITの世界に足を踏み入れます。

ターニングポイントである父の言葉

ITの世界で様々な経験を積む松井さん。24時間体制でトラブル対応をする苦しい仕事から、営業兼技術者として顧客マインドを学び、クラウドサービスの運用・構築と、ITスキルから営業の型も含め学びを吸収します。
そんな折、社会人6年目に1つのターニングポイントを迎えます。
会社から「次の課長を任せるとしたらお前だよ」という声掛け。その同時期、父親からも「帰ってこないか?」という提案を受けます。
結婚して子どもが生まれ、帰るタイミングも意識し始めていた時でした。
思い出すのは自分をかわいがってくれたおじいちゃんおばあちゃんからの期待。
松井さんは『共栄建設』に戻ることを決意します。

試練
『幹としての「共栄建設」の姿。一方で自分は自分の人生を生きることに気付く』

会社を継ぐ道、立ちふさがる文化の違い

早速地元に戻る松井さんに立ちふさがったのは前職は全く違う「文化(カルチャー)」でした。
敬語がない世界、初対面でも容赦ない洗礼。社員との関係構築に苦しみます。
それでもめげずに向き合えたカギは『フラットな客観思考』『自分が唯一の跡継ぎである覚悟』、この両面のバランスだったと言います。
社員と同じ土俵に下りて一緒に汗をかく、その姿を示し続ける根気と覚悟。一方で今ここでダメであることで全てが終わるわけではない。
恐怖に飲み込まれず、覚悟も失わない。
この姿勢の末に、現場の職人たちが心を開いていきます。

母の死が伝えてくれたもの。「自分は自分の人生であること。」

もう1つ松井さんの前に大きな出来事が降りかかります。
突然の母の死でした。
「人生は急に閉じる。」
これが自分を見つめ直すきっかけになったと言います。

建設業だけを極めてきたわけじゃない。
本当にやりたいこと、自分だけのスキルを100%使えるところに歩みを進める。
ここから先、自分の好きなことにも挑戦する。

訪れる恩恵
『幹のエネルギーを使って葉を広げるのが大樹を育てる自分の役目』

現在に至るまでの出来事を語ってくれた松井さん。
最後にここからの”ビジョン”、そして何が今自分の力になってくれているのかを語ってくれました。

建設のあり方を組み直す

現状の建物のあり方は、「いかにコストを安くできるかの対象物」。これを変えたいと松井さんは言います。

1つの未来への投資、経営判断としての「建物」のあり方を定義できないか?

つくりたい未来像は、「会社としてどうありたいか?」という経営判断の中で、建物を一緒に考えて提案すること。建てた後のお客さんの目的に沿って、立てる最中も建てた後も応援する仕組みをつくりたい。

言語が通じる仲間が増えていく

かつて独特の文化(カルチャー)に四苦八苦した松井さんですが、今はつくりたい世界観を共有する従業員や仲間が増えていると言います。
自分1人だと実現できないビジョン。でもそれを一緒に歩む仲間がいる。その仲間と一緒につくり上げたものを見て、共栄建設の職員たちも共感を高めて協力してくれるようになっている。
共栄建設という幹を持つ大樹に、新しい”葉と枝”が育っていく。

MISSION
『子どもたちの未来への道をデザインする』

松井さんは自分がやっているのは、『子どもたちの未来への道をデザインする』というMISSIONだと語ってくれました。
これまでの建設事業と共に、MISSIONに繋がる複数の枝葉をつくっていく。
全国の建設業子供向けイベントを集約するポータルサイト『建設kids』や開発した『マインクラフト×建設業』というイベントは松井さんが仲間と一緒につくってきた”共栄建設の枝葉たち”です。

大樹になるための物語

最後に、自分の物語、これまでの旅路に名前を付けるとしたら?
という質問をさせてもらいました。

僕の名前は「大樹」なんです。
だから、共栄建設を大樹にする物語だと思います。
幹が土木(建設業)。
その枝葉を広げるのが自分の役目。
枝葉ができれば木陰ができる。
木陰ができるからみんなが幹にもたれかかることもできる。

共栄建設という60年続く大樹。
これを大切にしながら「今」という新しい枝葉をつくる。

第1回目は松井大樹さんの継承の物語でした。

ビジョナリーキャンバスでは起業家・跡継ぎの方のこれまでの歴史を1つの図解にまとめ上げることでビジョンとミッション、これまで大事にしてきた企業哲学を引き出す、『物語ブランディング』という事業を展開しております。

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