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2024/11/21(木) 株式市況

【朝通信】
20日の米株式市場はまちまちの展開。Dowは5日続落。ウクライナとロシアを巡る地政学的リスクが重荷に。NVIDIAは好決算を発表。▼ウクライナは、英国製ミサイルストームシャドーでロシア軍事目標を攻撃。先日の米国製に続き2度目。▼20日発表のNVIDIAの2024年8-10月期決算は、売上高は前年同期比94%増の350億8200万ドル、純利益は約2.1倍の193億900万ドル。売上高、利益とも市場予想を上回り四半期ベースで過去最高値。24年11月-25年1月期見通しも市場予想を上回る。しかしながら市場予想の上限に届かなかったとして、時間外取引では下落基調。発表直後は大きく下落したが、現在は1.4%程度まで回復。▼米債券相場は下落。ウクライナの地政学的リスクから米国債が買われたが、20年債入札低調により売り優勢に。次期政権の財政赤字拡大とインフレ再燃リスクが意識される。利回りは、10年債が4.41%、2年債が4.32%と上昇。▼外国為替市場では、ドル指数は4営業日ぶりに上昇。FRBボウマン理事は追加利下げには慎重姿勢で臨みたい認識を示す。クック理事は堅調な労働市場を指摘し、時間をかけて政策金利を中立姿勢に近づけていくのが適切と述べた。ドル円相場は155円台前半まで売られた。▼20日の日経平均株価は反落し、終値は前日比62円09銭(0.16%)安の3万8352円34銭に。米金融政策の先行きや地政学的リスクの不透明感の高まりを受け、リスク回避の売りが株価指数先物などに優勢。東証プライムの売買代金は概算で3兆7494億円、売買高は16億5345万株と低調。値下がり銘柄数は997、値上がりは600、横ばいは48。


NVIDIAは市場予想を上回る好決算でした。ただ、一部の高い期待を満たせなかったとして株価は時間外取引で下落しています。ブラックウェルの供給遅れの可能性が度々指摘されていましたが、従来通りの見通しを維持。設計は順調に進んでおり、フル生産している述べた様です。なのに?ってなりますよね。どれだけ高い期待がよせれれているのでしょう。
英国長距離ミサイルまでロシアに打ち込まれました。先日の米国製に続き2度目。ロシアはトランプ氏と停戦について話し合う用意があると表明していますが、西側はこれに対して懐疑的な見方。この先どのような展開になるのか不安が残ります。
FRB高官は今後の利下げには慎重姿勢継続。これにより米国債利回りが上昇し、円が売られ、再び155円台まで円安が進んでいます。さて、NVIDIA決算が今日の日経平均株価にどのように影響するのでしょうか。
米国3指数は小幅なまちまちの動き。SOXは下落、円安傾向、日経平均先物は160円安。これらを受けて今朝の日経平均株価は昨日に続き低調な動きを予想します。今日は14時過ぎに植田総裁の講演があります。12月の利上げに関して地ならし的な発言があるかどうか注目。夜には米新規失業保険申請件数の発表です。今日も慎重に安全運転で行きましょう。

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