2025/1/3(金) 株式市況
今年前半は、このタイトル画像で行きたいと思います(笑)
【朝通信】
2日の米株式市場は3指数とも下落。電気自動車世界販売台数が市場予想に届かずテスラが6%超下落。Appleは中国でスマホの値下げを発表したことが嫌気され2%超安い。週間米新規失業保険申請件数は予想を下回った。12月の米PMI改定値は速報値から上方修正。
米新規失保険申請件数は21.1万件。予想の22.1万件、前週の22万件のどちらも下回る。継続受給者は184.4万人。予想の189万人、前回の189.6万人を下回った。前週の大幅増加の反動か。
12月の米製造業PMI確報値は49.4と速報値48.3から大幅に上方修正。予想の48.3、前回の48.3の両方を上回った。
米国債はほぼ動かず。10年債利回りは4.56%とわずかに低下し、2年債は4.24%と変わらず。12月30日を機にやや落ち着いているが、高止まり継続。
外国為替市場はドル指数は強く。米新規失業保険申請件数が労働市場の堅調さを示唆したことが背景に。ドル円相場は157円台半ばまで回帰。ユーロは大幅安。次期トランプ政権での高関税は輸出に頼る欧州に打撃予想。またECBの積極的利下げ観測も要因。ポンドにおいても、英国の低迷からイングランド銀行の大幅利下げ見通しが強まっている。12月の英製造業PIM改定値は速報値から下方修正。
【考察】
テスラ、アップルは大幅に株価を下げており、3指数も弱い動きでした。ダウは中期移動平均線にタッチするところまで下がってきています。総じて薄商いですので、来週の相場でどのように推移するのか注目。
米失業保険関連指数は、新規申請件数は21万件あたりで落ちつき、継続者数はわずかではありますが、180万件前半まで緩やかに減少して来ています。労働市場は安泰と言ったところですが、これはFRBの利下げペースを緩やかにすると発表したFRBの判断の裏付けとなり得ます。
製造業PMIは改善してきました。まだ50には届きませんが、それでも大幅な上方修正は明るい材料なのではないでしょうか。
米国長期金利は年末の4.6%からやや落ち着いてきていますが、こちらは次期政権の不透明感が払しょくされない限りは高金利継続となることが予想され、株価には重荷になりそうです。
欧州は弱い状況。ロシアからガスパイプラインによるガス供給が停止してからは、代替の調達もあって経済は冷え込みつつある状況。更に、トランプ氏が高関税を実施すれば大打撃となること必須。ECB、イングランド銀行とも積極的な利下げとなりそうです。
日本株の大口顧客は欧州なので、この冷え込みは回り回って日本株にも影響しそうと感じますがいかがでしょうか。東証大発会まで後1日あるので、欧米の動向をもう少し見守りましょう。