2024/12/28(土) 株式市況
【朝通信】
27日の米株式市場は3指数、SOXとも1%前後の下落。米長期金利が4.6%に上昇。株式の相対的な割高感が強まり、薄商いの中大手ハイテク株を中心に売られた。M7は全て下落。テスラは5%近く下げた。
米国金利上昇が止まらない。12月26,27日と連続で4.6%にタッチ。トランプ次期政権による政策である、移民取り締まり強化、関税引き上げ、減税などがインフレ再燃、財政赤字が懸念されており、FRBの利下げペース鈍化など金利先高感が強まっている。
米国債市場は2年債は上昇。10年債利回りは4.63%、2年債は4.33%に。12月に入り両者の金利差は拡大。
外国為替市場ではドル指数はわずかに上昇。ドル円レートは157.86円とわずかに円高。介入警戒感から円がわずかに買われた。
27日の日経平均株価は3日続伸し、終値は前日比713円10銭(1.80%)高の4万0281円16銭に。7月19日以来およそ5カ月ぶりに心理的節目の4万円を回復。外国為替市場での円安・ドル高進行を受け、自動車や機械など輸出関連株が買われた。値がさの半導体関連株も強かった。新NISAの2025年分の非課税枠で買える初日であった点も背景に。東証プライムの売買代金は概算で4兆3282億円、売買高は21億3623万株。値上がり銘柄数は1356。値下がりは248、横ばいは31。
【考察】
薄商いの中、日経平均は強い動きでした。昨日に続き、終始上昇が続きました。10/15の高値40,257円を終値で超えてきています。来週月曜日が年内最終取引日。4万を維持したまま終わってほしいところ。
米国市場は弱い結果でした。3指数とも1%前後の下落で、Nasaqの下げ幅は1.49%と3指数の中では大きく、ハイテク株が中心に売られた模様。
金利が4.6%を維持していることで株安を招いています。
日銀の金融政策決定会合での『主な意見』が公表されました。物価の上振れリスクについては切迫した理由になっておらず、円キャリーが積み上がる状況でもないとの意見もあったようです。春闘の動き、米国新政権の発足を注意したい、と言うことになろうかと思います。
折角、日経平均は強い動きで週末を迎えましたが、米国がこの弱さだと最終取引日の30日の日経は4万を維持できるのか不安になってきました。281円しかマージンがありません。日経平均先物は90円安でなんとか4万100円以上はキープできたようですのでこれを期待したいですね。
良い週末を。