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2025/1/16(木) 株式市況

【朝通信】

  • 15日の米株式3指数は2%前後の大幅上昇。12月の米CPIでコア指数の上昇率が鈍化したことにより、インフレ懸念が後退して長期債利回りが低下。投資家心理に安堵感が高まった。米大手銀行株が上昇したことも指数を牽引。

  • M7も全て上昇。テスラは8%を上回る上昇幅。NVIDIA、AlphabetMetaも3%を上回る。四半期決算が市場予想を上回ったゴールドマン・サックスは一時6%を上回る上昇に。

  • 12月の米CPIは、総合が前月比0.4%上昇、前年同期比2.9%上昇とどちらも市場予想に一致。コアCPIは同月比0.2%上昇、市場予想0.3%、前回0.3%。前年同月比で3.2%上昇、市場予想3.3%、前月3.3%。コアCPIは市場予想に届かず鈍化傾向に。インフレ状況が安定していることを示唆し、3月の利下げの可能性もでてきた。

  • 米国債は大幅高。国債利回りは10年債が4.65%と4.7%を下回った。2年債は4.26%とこちらも大幅安に。

  • NY原油先物は上昇。1バレル80ドルに達した。ロシアへの制裁強化と米在庫の逼迫感が価格押し上げの要因。

  • 15日の日経平均株価は5日続落し、終値は前日比29円72銭(0.08%)安の3万8444円58銭。米国の対中半導体規制強化や日銀の利上げに対する警戒を背景とした売りが上値を抑制。2024年12月の米CPIの発表を前にした買い手控え感も強かった。植田和男総裁は15日、全国地方銀行協会で来週23〜24日開く金融政策決定会合について「利上げを行うかどうか議論して判断する」と述べた。内容自体は先日の氷見野副総裁と同様ではあったが、早期利上げ観測が改めて意識され、円買いが進んだ。

  • 東証プライムの売買代金は概算で3兆8740億円、売買高は16億2239万株。値下がり銘柄数は705。値上がりは864、横ばいは74

【考察】

CPIは総合は予想通りに、コアCPIは予想を下回り、インフレ鈍化が示唆されました。これにより長期債利回りは下落し、4.6%台まで低下。久しぶりにM7全て上昇となっています。

日本においては、植田総裁が氷見野副総裁の発言を踏襲し、改めて1月利上げ観測を強めた形になり、円高傾向が進みドル円相場は156円台前半に。
日銀は20日のトランプ大統領就任初日を待つだけとなり、市場が混乱しないのであれば1月利上げの可能性も高まってきました。

前述のように、米国3指数は大きく上昇し、SOXも2%以上の上昇、円高傾向ですが、日経平均先物は390円高。これらを背景に、今日の日本株は高く寄りつくと予想します。米ハイテク株上昇につられて日の丸半導体にも活気が戻りそうです。

日銀利上げの市場刷り込みが成功しているとすれば、この後も底堅い動きになるのではないでしょうか。利上げ見送りだと大幅高も可能性としてあり得るのかなと思います。

今日はがっつり取れそうな予感。マイルールに則して安全運転で。j


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