2025/1/18 (土) 株式市況
【朝通信】
17日の米株式市場は3指数とも全て上昇。Nasdaqは1.51%の上昇幅。米住宅着工件数、米鉱工業生産指数のどちらも伸びたことで米国経済の勢い継続を示唆。IMFの米国成長率の引き上げ、トランプ次期大統領と習近平氏が電話会談を実施したことなどが株価上昇材料に。インテルは買収標的になっているとの一部報道に反応し、9%超の上昇幅。NVIDIAも大幅に上昇。M7は全て上昇。米国は月曜日はキング牧師の生誕記念日のため休場。
トランプ氏は習近平氏と電話会談。TikTok、貿易などについて協議。『中国と米国の両方にとって非常に良い会談だった』と評価。TikTokの米国内で使用禁止となる期限が1月19日に迫る中、その延長や、中国への60%の追加関税などについて話し合われたとみられる。
IMFが発表した世界経済見通しは0.1ポイント引き上げて3.3%に。米国の成長率を2.7%と前回から0.5ポイント上方修正。ユーロ圏は1.0%と0.2ポイント下方修正。
米住宅着工件数は149.9万戸と、予想132.7万、前月129.4万から増加。一戸建て住宅の着工件数は前月比3.3%増と昨年2月以来の高水準。一戸建ては着工件数の大半を占める。集合住宅は62%近く増加し、2011年以来の大幅増に。
米鉱工業生産指数は前月比0.9%増。予想0.3%、前月0.2%を大きく上回る。製造業生産指数は0.6%増。予想0.2%、前月0.4%と、こちらも予想、前月の双方を上回った。ボーイングでのストライキ終結等も寄与。
米国債券市場は、10年債利回りは4.62%、2年債が4.28%とどちらも上昇するも伸びは限定的に。
外国為替市場は、ドル指数は上昇。ドル円相場は一時155円台まで円高に。最終的には156円前半に落ち着く。FRB利下げ見送り観測と日銀早期利上げ観測により、円高進む。日銀が23~24日に開く金融政策決定会合で、政策委員の過半が追加利上げを支持見通し。複数の関係者への取材で判明。 17日の日経平均株価は反落し、終値は前日比121円14銭(0.31%)安の3万8451円46銭に。前日の米株式市場で主要3指数がそろって下落した流れを引き継いだ。トランプ次期米大統領就任を控えリスク回避目的の売りや、円高・ドル安の進行などが重荷に。午後は値頃感を背景に押し目買いが入り下げ幅縮小。
【考察】
住宅着工件数、鉱工業生産指数はどちらも堅調な数字となり、投資家心理が改善されて米国市場は活況。あっちこっちで言ってますが、一推しの大好き住友林業の活性化につながるものと期待しています(笑)。
トランプ次期大統領は中国と電話会談。好印象を口にしていますが、追加関税は実施するのでしょうか。
TikTopの米国内使用禁止は明日期限ですので、こちらは延期となるのではないでしょうか。
日米共に金利上昇は一服しました。陽線で終えているあたりは、まだまだ金利高止まりを示唆しています。
そして、来週の日銀金融政策決定会合での過半の利上げ賛成リーク記事。市場は既に利上げを8割程度織り込んでいる模様です。副総裁 →総裁への華麗なリレーが今回は成功?。8月を猛反省したのでしょうか(笑)。今後はこのような折り込み方を期待したいところです。
さて、米国3指数の上昇、SOX上昇、ドル円相場はやや円高にはなりましたが依然として156円前後と円安水準。日経平均先物は340円高と調子よく。これらを背景に週明けの日経平均株価は上昇しそうな予感です。
日銀金融政策決定会合での利上げは既に織り込み済みなので、事実となることで一旦は上昇する可能性があります。見送りならもちろん上昇。銀行株は金曜日に大幅に下げましたが、これは織り込み済み解消売りが多かったのかなと予想します。
良い週末を。