2024/11/9(土) 株式市況
【朝通信】
8日の米株式相場は3指数とも1%以下の小幅高。トランプトレード期待が先行する中、米消費者マインド指数が高水準であることも買い支えに。高値警戒感から上値は重く。ディフェンシブ株は出遅れ感から堅調、トランプ氏と関わりの深いテスラは上昇、NVIDIAはやや反落。トランプ氏の経済政策が全て現実となるか疑問の声も。▼11月の米ミシガン大学消費者マインド指数は73、前月70.5、予想71.0を上回り、7ヶ月ぶりの高水準。景気の先行きに楽観。▼米債券は大幅高。トランプ氏再選のインフレ懸念が時間経過と共にやや後退。利回りは10年債が4.30%に低下、2年債は4.25%に上昇し、両者の差が縮まった。▼NY外国為替市場はドル指数が上昇。金利引き下げ期待後退が影響。ドル円相場は152円半ば。▼8日の日経平均株価は反発し、終値は前日比118円96銭(0.30%)高の3万9500円37銭に。FRBの追加利下げによりNasdaqが連日最高値を更新したこと投資家心理を楽観に。東証プライムの売買代金は概算で5兆2651億円、売買高は24億412万株。値上がり銘柄数は632、値下がりは971、横ばいは43。
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米国の長期金利が下落傾向です。トランプ氏の経済政策はインフレ再燃懸念がありますが、長い目で見ると全て実現するのか懐疑的であることが理由の様です。前回は金利が引き下げられた後の3%以下の状況であり、今の4%台の高金利状況とは違いが大きすぎます。それでも借金して財政を投じれば、さらに金利を上昇を招いて経済活性化どころかインフレ過熱から国民生活が守れなくなります。本当にそれでもやるの?みたいな感じですかね。国民マインドが楽観に動いていることなどから、ギャップが生じると大変な感じがします。日本株は微妙な上昇でした。連日の寄り天相場はどうにかしてほしいところですが、弱々しく外国人投資家任せの日本株はどうしようもないですね。11/1の週の投資主体別売買状況は海外が売りを更に増やしており、3週連続の売り越しでした。さて、米国3指数はなんとか上昇ですが、SOXは下落、日経平均先物を360円安となっています。来週はCPI、PPI、小売売上高、NY連銀製造業景気指数の発表があります。小売売上高には注目。良い週末を。