2025/1/14(火) 株式市況
【朝通信】
13日の米株式3指数はDow0.98%高、Nasdaq0.38%安、S&P5000.15%高、SOX0.35%安。開始直後は軟調だったが、主力株の自律反発で上昇している。長期金利が4.8%を付け、株式の割高感が強まり上値が重くなっている状況。ユナイテッドヘルスが一時5%あまり上昇し、指数を押し上げ。米政府のAIチップ需要急増半導体輸出規制強化に伴い半導体株も軟調。M7ではテスラのプラスで2.17%高。
米国債は下落し、10年債利回りは一時4.8%を上回った。現在の利回りは10年債利が4.79%、2年債は4.39%。15日の米CPIが注目される。
外国為替市場はドル指数は上昇。円金利も上昇しているためドル円相場は156.92円まで買われたが、現在は157.44円まで円安回帰。本日10時半の氷見野副総裁の講演に注目。
NY原油先物相場は上昇。5ヶ月ぶりの高値の79ドル。米国のロシアエネルギー企業への制裁強化、カナダに対する関税強化等から供給減となる可能性から買われている。
【考察】
昨夜の米国市場開始当初は安く始まりましたが、最終的には高安入り交じりながらも小幅な動きに落ち着いたようです。ただ、金利は日米共に高止まりの状況であり、今後の動きは15日の米CPIに次第と言ったところ。
また国内においては、氷見野副総裁の会見が本日10:30に催される予定で、来週の日銀金融政策決定会合の前と言うこともあり、踏み込んだ発言の可能性もあります。ザラ場での発表なので注意が必要です。幸いドル円相場はやや落ちつきを見せているのですが、国内コアコアCPIの上振れ懸念は残っており、このあたりに関しても触れられると思われます。
原油相場は上昇継続しています。米国寒波の影響で需要増であるところに、ロシアタンカーへの制裁強化を発したために供給が厳しく、加えて、米国の原油輸入の半分余りを頼っている同盟国のカナダにも関税をかけようとしていることなどから、ますます供給減となりそうです。
さて、本日の日本株式相場は安く始まりそうです。米国は横ばいかやや弱く、日経平均先物はシンガポール、シカゴとも500円弱安く、寄り付きは低くなりそうです。10:30に氷見野副総裁の発言次第ではボラの大きな相場も予想されるために身構える必要がありそうです。
本日も安全運転で。