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2025/2/4(火) 株式市況

【朝通信】

  • 3日の米株式市場は3指数とも下落。トランプ大統領による関税引き上げにより、米経済や企業業績悪化懸念から売りでスタートしたが、場中メキシコへの関税発動が一ヶ月遅れると伝わり下げ渋った。

  • トランプ氏がメキシコのシェインバウム大統領と電話会談し、メキシコが国境に1万人の警備隊を配置することで合意。25%関税適用を一ヶ月延期することとなった。カナダトルドー首相との電話会談でも国境管理の強化、約1万人の警備隊を配備することで30日延期されることになった。 米ISM製造業総合景況指数は、2022年9月以来の50超えの50.9に。予想値は49.9、前回49.2。を上回る。今後の関税発動次第で再び低迷の恐れが。

  • 米PMI確報値は51.2、予想50.1、前回50.1を上回る。

  • 米債券相場に置いても株式市場同様、関税の発動、延期などに振り回された。国債利回りは10年債が4.54%、2年債が4.26%といずれも上昇。短期債の上昇が大きい。 外国為替市場はドル指数はわずかに上昇。ドル円相場は一時154.01円まで円が買われたが、関税延期が伝わり154円台後半に。日銀発表の主な意見を公表。内容としては、見通し通りに経済・物価が推移すれば、継続利上げで実質金利のマイナス幅縮小をしていく必要があるとの意見が出た。

  • 3日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、終値は前週末比1052円40銭(2.66%)安の3万8520円09銭に。下げ幅は今年最大で、2024年9月30日(1910円01銭)以来の大きさだった。トランプ米大統領が1日、メキシコなどに関税を課す大統領令に署名し、関税が世界経済に与える影響への懸念が改めて意識された。自動車など幅広い銘柄が売られて日経平均の下げ幅は1100円を超える場面があった。

  • 東証プライムの売買代金は概算で5兆5629億円と24年12月20日(5兆7153億円)以来の多さ。売買高は24億8557万株。値下がり銘柄数は1470。値上がりは154、横ばいは15

【考察】

米国市場開始時には大きく下げて始まりましたが、起床すると夜の0:20頃から急騰が始まり、マイナス幅はだいぶん縮まりました。何事があった?製造業景気指数?PMI?と調べたところ、急騰が始まった時刻にトランプ関税一旦停止が伝わったようでした。

メキシコ、カナダとも国境付近の警備強化で合意となり関税導入は延期に。延期であって中止ではないので、まだまだ油断はできませんが一安心ですね。、一ヶ月後に再びこの懸念は再燃する可能性があります。

ISM製造業景況指数は50を超えて拡大に入りました。米国経済の強さを見せつけられた感があります。ますます利下げは遠のきそうですね。

さて、米国3指数、SOXとも下落していますが、関税延期発表で上昇して下げ幅を縮めました。ドル円相場も円安に戻って154円台後半となり、日経平均先物は300円高。
今朝の日本株は高めから寄りつく可能性があります。ただし、上値を一方的に追うような動きにもなりにくいような動きになるのではないでしょうか?

今日は三菱UFJ、任天堂、三井物産、三菱重工の決算、夜には米JOLTS求人件数が発表されます。

安全運転で。

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