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2025/1/23(木) 株式市況
【朝通信】
22日の米株式3指数はいずれも3日続伸。Nasdaqの上昇幅は1.28%と大きく、M7ではテスラを除き6銘柄上昇。トランプ氏のAI開発への巨額投資計画発表が、引き続きハイテク関連銘柄を後押し。一方で2月1日から中国の輸入品に10%の追加関税を課すことを検討していることが明らかとなり相場全体への懸念となりそうだ。
21日夕に発表した2024年10〜12月期決算で有料契約者数が市場予想を大幅に上回ったネットフィリックスが一時15%近く上昇。 JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、米株式市場に過熱の兆しがあると指摘。「資産価格はややインフレしている」と述べた。
米国債相場は下落。国債利回りは、10年債が4.61%、2年債が4.30%といずれも上昇。
外国為替市場はドル指数はわずかに上昇。トランプ氏のカナダへの追加課税懸念がカナダ・ドルを下押し。ドル円相場は156円半ば。日銀による1月利上げ予想は9割台。
NY原油先物相場は4日続落。トランプ氏が中国への課税強化を示唆したことで、これを回避するためにカナダから米国への原油輸出が進む。米国はロシアに対し、ウクライナとの停戦合意に応じなければ制裁を強める可能性がある。
22日の日経平均株価は3日続伸し、終値は前日比618円27銭(1.58%)高の3万9646円25銭に。巨額のAI投資を22日に発表したSBGが買われ、相場の上昇をけん引。半導体関連や電線などAI市場拡大の恩恵が期待される銘柄にも買いが広がった。米国の中国からの輸入品への10%の追加関税の報道は、市場への影響は限定的。東証プライムの売買代金は概算で4兆7106億円、売買高は17億5590万株。値上がり銘柄数は1046、値下がりは514、横ばいは82。
【考察】
米国市場は継続的な強さです。NVIDIAも大きく上昇しており、SOX指数を引き上げます。中国輸入品に課税強化する可能性有りとの報道は日米とも限定的でした。既に織り込み済みでしたしね。
ただし、過熱感を警戒する発言も出始めています。毎回米国堅調の際にはこのような話が出てきますが、少し調整を経て更に上昇してきていることを考えると、あまり神経質になる必要も無いのかもしれません。
米国市場活況の恩恵を受けて日本株も堅調でした。日経平均株価は4万円まで少し!値がさ半導体株、ハイテク株が強いと日経平均は強くなります。
さて、米国は3指数とも堅調、SOXも上昇、ドル円相場はやや円安に戻ってきており、日経平均先物は230円高。これらを背景に、今朝の日本株の寄り付きは高く始まりそうです。
今日から日銀金融政策決定会合が開催され、明日お昼に結果発表です。既に市場へは織り込み済みなので、無事に通過するとみられていますが警戒は必要です。
『材料出尽くし』相場はすでに今週の動きになっているのかもしれませんが、やはり本命は金曜日の発表時とその後の総裁の記者会見です。
安全運転で慎重に。そして取れるときにはがっつり頂いておきましょう(^^)