2024/10/4(金) 　株式市況

【朝通信】3日の米株式市場は3指数とも小幅安。ISM非製造業総合指数が高水準、新規失業保険申請件数は増加ながらも小幅などの好材料の反面、イスラエルによるイラン石油施設への攻撃警戒感が悪材料に。4日の雇用統計の発表も控えており積極的な動きにはならず。▼９月のISM非製造業景況指数は54.9と高水準に。前月51.5、市場予想51.7のどちらも上回るが、米湾岸労働者によるストの影響見通し立たず。米新規失業保険申請件数は22万5000件と小幅増。前週21万9000件、市場予想22万1000件のどちらも小幅に上回る。ハリケーン上陸の影響で抑えられた可能性が。▼米国債は下落。国債利回りは、10年債が3.85％、2年債が3.70とどちらも増加。ISM非製造業景況指数と原油高が要因。▼外国為替市場ではドル指数は4日続伸。イングランド銀行ベイリー総裁が金利引き下げに前向きな姿勢を示したことで、ポンドは対ドルで安く。ドル円相場は146円台後半。▼NY原油先物相場は大幅高。イスラエルによるイラン石油施設への攻撃懸念高まる。バイデン大統領の発言が不透明感増す。▼3日の日本市場は、石破総理の追加利上げへの消極的な発言から大きく円安に。ADP雇用者数増により加速。これにより日経平均株価は一時1000円を超える上昇となったが、寄り天で引ける。

米国のISM非製造業景況指数が大きく伸びました。先日の製造業景況指数は6ヶ月連続で縮小だったのでサプライズでしょうか。一方、イスラエルによるイランへの報復警戒感が高まっており、供給不安から原油先物価格は大きく上昇しています。このことは、米国の再インフレにつながる可能性があり、その警戒感も株価の上値を抑える結果となりました。さて、今夜は雇用統計の発表です。サプライズとなるのでしょうか？さて、米国3指数は小幅安、SOX指数は小幅高、ドル円は大幅に円安に、日経平均先物は横ばい。以上から、今朝の日本株は小幅安から始まることを予想します。昨日大幅に上昇してきていること、今夜の雇用統計発表が控えていること、中東情勢警戒感から、大幅安になる可能性も。朝のうちに利益確定、ロスカットが良いかも。マイルールでしっかりとガードできると良いですね。