2024/12/17(火) 株式市況
【朝通信】
16日の米株式市場はNasdaqが1%を超える上昇で高値更新。Dowは8日続落。M7はNVIDIAを除き上昇。アナリストの目標株価引き上げからテスラの上昇幅は6%を超えた。12月米PMIは高水準、NY連銀製造業景況指数は大幅低下。
米PMIは、サービス業堅調、製造業は低迷。総合PMIは56.6。予想値55.1、前月54.9から上昇。サービス業は58.5。予想値55.8、前月56.1から拡大。製造業は48.3。予想値49.5、前月49.7から低下。原材料仕入れコスト上昇が製造業を打撃、賃金の伸び鈍化。
12月のNY連銀製造業景況指数は、31P低下のプラス0.2と昨年5月以来の大幅な低下。予想値はプラス10P、前月はプラス31.2P。前回11月はトランプ勝利後であったために高水準であり変動大きく。
米国債相場はほぼ動かず。国債利回りは、10年債が4.40%、2年債が4.25%とわずかに上昇。
NY外国為替市場はドル指数がわずかに低下。ドル円相場は154円台に。FRBの来年の利下げペース鈍化と日銀の年内利上げ見送り観測が要因。
ドイツではショルツ首相に対する信任投票の結果で不信任が多数となった。これにより国政選挙を7ヶ月早い来年2月に実施する見込み。
フランス銀行は来年以降の経済成長見通しを引き下げた。ムーディーズによる格下げでフランス債軟調に。
ソフトバンクGが今後4年間で米国に1000億ドル(約15兆4000億円)を投資する計画だと、トランプ次期米大統領が発表。AIと関連インフラを中心に10万人の雇用創出か。 16日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、終値は前週末比12円95銭(0.03%)安の3万9457円49銭。消費関連株や陸運株などに売りが出て、相場を押し下げた。午後にかけては日米中銀のイベントを控えて様子見姿勢が強まった。東証プライムの売買代金は概算で3兆3314億円、売買高は15億2824万株。値下がり銘柄数は975。値上がりは612、横ばいは57。
【考察】
FRB、日銀の政策金利発表まで秒読みとなりました。
既定路線でも、織り込み済みから結果で売られる可能性もあります。もちろん、サプライズあれば動きは加速されることと思います。
米PMIは製造業が鈍化傾向明確に。原材料高の影響が出ていると思われます。人件費の鈍化などからサービス業は伸びているのかもしれません。
ソフトバンクGの孫さんは、トランプ氏と気が合うようです。同じくリスクを取るという戦略に通ずるものがあるのかもしれません。
さて、米国はNasdaqとSOXが大きめの上昇、円安、日経平均先物は180円高を背景に、今日の日経平均株価は高めの寄り付きを予想します。FRB、日銀などの政策金利発表を目前に手控えられることも予想され、後半は方向感の乏しい展開となるかも。
マイルール徹底で慎重に行きたいところです。