2024/12/19(木) 株式市況
【朝通信】
18日の米株式市場は3指数とも3%前後の大幅安。ダウは50年ぶりの10日続落。FRBは想定通り政策金利を0.25%の引き下げを決定したが、2025年の利下げペースを半減する見通しを示したことで、金利高止まり警戒から売りが広がった。
FOMCは3会合連続の利下げを決定。0.25%の利下げ幅は想定通り。その一方で来年度の利下げ回数を従来の4回から2回にペースダウン。FOMCメンバー12名の内、クリープランド連銀のハマック総裁のみ据え置きを主張し、利下げには反対姿勢を示した。現在の政策スタンスは顕著に景気抑制の度合いが弱まり、今後の政策金利の調整は慎重になることが可能とし、今後の利下げ幅縮小を示唆。ただし、今後の利下げは継続的とも語った。FOMC参加者の2025年の予想金利中央値は3.75-4%であり、これは利下げ回数が2回であることを示す。
米国債は下落。国債利回りは、10年債が4.50%、2年債が4.35%とどちらも上昇。懸念された10年債は一時4.516%5月以来の高水準に。
外国為替市場ではドル指数は2年ぶりの高水準に。日銀の利上げ見送り観測もあり、円は売られ、ドル円相場は一時154.78円まで売られた。現在154.77円の水準。
【考察】
米政策金利は想定通りの0.25%の利上げでしたが、この時点で米国株は下落。その後のパウエル氏の記者会見で更に下落が加速し、下落幅は一気に3%に。
利下げ幅も、2025年の見通しも、既に織り込み済みじゃ無かったっけ?って思いましたが、市場はネガティブに反応したようです。
そして日経平均先物も大幅安。米国の3%弱の下落率に比べるとまだ軽微でしたが、それでも1.9%弱も下落しています。
今日の日銀の政策金利は現状維持が織り込まれていますが、もし利上げ発表すれば8月の大暴落の二の舞になりそうです。
そんなバカなことはしてほしくありませんが、金利据え置きでもその後の記者会見が心配です。
また氷見野副総裁が火消し役に回らないといけない状況にならなければ良いのですが。
植田さんは市場対話が下手だとつくづく思います。 突発的に政策を発表する黒田バズーカよりはマシですかね?
さて、言うまでもありませんが、今朝の日経平均株価は大幅安で寄りつくと思います。問題は寄り付き後です。午後の日銀発表までの間にどのような動きになるのでしょう。大幅安からのジリジリ上昇、午後の発表で急落は止めてほしいところです。
シートベルトをしっかり締めて安全運転で。