2024/11/28(木) 株式市況
【朝通信】
27日の米株式市場は3指数とも1%以下の下落。米PCEは伸びが加速、GDPは底堅く推移。利下げに対する金融当局の慎重姿勢を裏付ける結果に。感謝祭前日で薄商い。高値警戒感からアルファベットを除いた6銘柄は下落。デル、HPは、決算が振るわなかったことが嫌気され大幅安。米連邦取引委員会が反トラスト法に基づいてMicrosoftの調査に乗り出したこともハイテク株全般に影響か。▼10月米PCEは予想と一致。コア価格指数は前月の2.7%から2.8%へ加速。金融当局の利下げを急がない姿勢を後押し。消費者は物価高騰で生活が圧迫されており、クレジットカードなどのローンに頼って支出を続けていおり、低所得者の延滞率は上昇。ブラックフライデーの売上動向に注目。▼米7-9月のGDPは2.8%と市場予想と一致。個人消費は3.5%と市場予想に届かず、速報値3.7%増から下方修正。それでも今年最大の増加率。▼米新規失業保険申請件数は21万3000円と市場予想の21万5000件から低下。継続受給者は増加。▼米国債は上昇。10年債利回りは4.25%、2年債利回りは4.22%と両者は接近。12月の利下げ期待は高まる一方で、将来の成長懸念がくすぶる。▼外国為替市場は、ドル指数は下落。円は強く一時150.46円まで上昇。▼27日の日経平均株価は続落し、終値は前日比307円03銭(0.80%)安の3万8134円97銭に。トランプ氏による輸入関税引き上げへの警戒感、円相場が円高・ドル安方向に振れたことを背景に、半導体関連の一角や自動車株が売られた。東証プライムの売買代金は概算で4兆1750億円、売買高は18億2665万株。値下がり銘柄数は1354と全体の約82%を占めた。値上がりは270、横ばいは21。
【考察】
米国PCEは予想と一致。コア指数は続伸し、12月のFOMCでの利下げは微妙なところですね。消費者は物価高騰に苦しみ、次期トランプ政権に期待しているような状況。借金しながらでも消費を維持するあたりは米国人らしいです。
米金利は2年債と10年債が接近中。またしても逆イールドに陥る可能性も。先の成長には失望するも、直近のインフレ懸念から起きているものと思われます。
さて、米国3指数、SOXともすべて下落。SOXは1.51%も下落しており続落です。弱いハイテク株です。日経平均先物指数は300円安とこちらも続落。昨日の日経平均株価は、なんとか75MAの上をキープしたものの弱々傾向。25MAと75MAの狭間でのレンジは今年の初夏で起きていた傾向ですよね。7月に入ってレンジを上に抜けて一気に42,000を超えてきたので、今回も同じ傾向だと良いですね。今日も安全運転で。