2024/11/26(火) 株式市況
【朝通信概況】
25日の米株式市場は」3指数全て続伸。トランプ次期米大統領の財務長官に投資家のスコット・ベッセント氏を指名したことで米債務膨張を抑えられると期待され、株式、債券とも買われた。彼は、減税や関税などの税財政を中心に、経済成長を促す政策に前向きと見られ、貿易政策に対してより穏やか(な対応)になる期待が高い。ウォール街ではベッセント氏が政治的な点数稼ぎよりも経済と市場の安定を優先するとの期待が高まっている。▼債券は各年限とも大幅高。国債利回りは、10年債が4.27%、2年債が4.27%と両者とも大幅安となった。▼NY外国為替市場ではドル指数は低下。円は対ドルで154円台前半まで買われた。▼原油先物相場は大幅安。イスラエルとビズボラが近くに停戦合意に至ると見られ、イラン産原油に対する米国の制裁が緩和される期待などから供給不安が和らぐ見通し。▼25日の日経平均株価は続伸し、終値は前週末に比べ496円29銭(1.30%)高の3万8780円14銭に。PMIが米景気の底堅さを示したことで投資家心理が強気となったことが日本株にも及んだ。配当の再投資による買いなど需給面でのサポートもあり、東京市場は幅広い銘柄に買いが入った。東証プライムの売買代金は概算で6兆5076億円、売買高は27億4589万株。株価指数を算出する米MSCIによる指数構成銘柄の入れ替えに伴う売買が膨らんだ。値上がり銘柄数は744、値下がりは823、横ばいは78。
【考察】
米国財務長官に投資家のベッセント氏が指名されたことで、トランプ次期政権の債務超過不安が和らぎました。無茶なことは抑えられるとの見方です。これにより、高まっていた金利は下落し、株式の割高感が和らぎ、株価は上昇。ドルのステータスも保つと言っていることから、トランプ氏のドル安に対する言及がどのように変化するのか注目です。
さて、米国3指数、SOXと全て上昇。NVIDIAとテスラが4%前後下げているのが気がかり。円高傾向、日経平均先物は90円高となっています。これらから、今朝の日本株の寄り付きはやや高めからのスタートとなりそう。米国は広い銘柄に買いが入って株価指数が上昇していますが、日経平均はハイテク株に偏っている印象なので、影響受けて下がりそうな気もします。停戦による地政学的リスクの軽減は、船株は下落? 原油安は原材料コスト低下となり内需株には追風となるかも。今日もマイルール徹底で慎重に安全運転で。