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2024/12/5(木) 株式市況
【朝通信】
4日の米株式市場は3指数とも上昇。DowとS&P500は4連騰。M7は全て上昇。NVIDIAは3%を超える上昇。パウエル議長は米景気が強く、政策を慎重に進めることが出来ると述べる一方で、労働市場が軟化した場合には経済を支えることを強調。ベージュブックは、経済活動の伸びは小幅だが、成長見通しは緩やかに上向きであり、企業関係者は需要増加と楽観的な見方、個人消費は安定と記述。ISM 11月非製造業総合景況指数は3ヶ月ぶりの低水準に。経済の大半をしめるサービス部門の勢い無く。フランス国民議会はバルニエ内閣への不信任議案を可決。▼米セントルイス連銀のムサレム総裁は、今月にも利下げを一時停止するのが適切かもしれないとの見解。リッチモンド連銀のバーキン総裁は、政策を「幾分景気抑制的なレベル」にするために、より緩やかな利下げペースを支持していると表明。▼11月の非製造業総合景況指数は52.1と、予想の55.7、前回の56.0のどちらも下回った。新規受注と活動/生産の両指数が低下。▼米ADP雇用者数は14万6000人増、予想の15万人増、前回18万4000人増を下回った。雇用者数は全米の幅広い地域で増加し、雇用者数が減少したのは従業員数が20-49人の企業のみとのこと。▼米国債相場は上昇。国債利回りは、10年債が4.18%、2年債は4.13%。利下げ期待から2年債の下げ幅大きく。市場予想は12月利下げを70%織り込んでいる。▼ドル円相場は円安方向。日銀の12月利上げ観測が後退。一時、151.23円に。▼4日の日経平均株価は3日続伸し、終値は前日比27円53銭(0.07%)高の3万9276円39銭に。日銀が12月の金融政策決定会合で政策を据え置く可能性について一部通信社が報じたことが材料視されたとみられ、市場が当初想定していたほどのスピードで日銀が利上げに踏み切らず、円高圧力が弱まるとして買いが優勢。東証プライムの売買代金は概算で4兆2927億円、売買高は18億9737万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は326。値下がりは1280、横ばいは38
【考察】
米国はM7が牽引して、堅調な伸びでしたね。パウエル氏もそのことを認めてはいますが、利下げに関しては慎重で、あくまでデータ次第で労働市場重視との発言でした。しかし、市場は前向きに受け取って上昇で終えるたようです。
非製造業総合景況指数は好況の50は維持。先日発表の製造業景況指数は底入れ感が出たので、徐々に安定して来ており、インフレの危機感がなくなってきているのかもしれません。
国内では、日銀利上げ観測が後退したことで日本株は上昇。利下げ後退の理由はいろいろな憶測がありますが、いずれも国内、海外情勢がドタバタしてるときに利上げなどあり得ない、みたいな感じでしょうか。
さて、米国3指数は上昇、SOXも上昇。円相場は150円台に戻り、日経平均先物は360円高を背景に、今朝の日経平均株価は昨日に続いて上昇を予想します。週末の雇用統計をにらんだ買い控えもあるかもしれません。
マイルール徹底で慎重に。