2024/10/16(水) 株式市況
【朝通信】15日の米国株式市場は3指数とも下落。Nawdaqは1%超の下落幅。オランダのASMLの決算で2025年12月期通期の見通し引き下げで失望売り。また、米政府はAI向け先端半導体について各国ごとの販売規制を検討していると伝わり、半導体株の売りが加速。SOXは5%を超える下落幅に。ユナイテッドヘルスの24年10-12月期のEPS予想の上限が引き下げられ大幅安となり、ダウ平均を大幅に押し下げた。▼米国債相場は上昇。原油価格急落でインフレ懸念後退。国債利回りは10年債が4.03%、2年債が3.95%。10年債利回りは大きく下落。▼外国為替市場はドル指数上昇。ドル円相場は一時148.85円まで円が買われた。現在は149円台前半。米大統領候補はどちらが勝利しても金利上昇とみられており、ドルの強い相場は続く可能性が。▼NY原油相場は大幅安。イスラエルがイランへの攻撃ターゲットから石油生産施設を外すとの報道により供給懸念が後退。▼昨日の日本市場は3ヶ月ぶりに一時4万円を回復。米国株高に引き上げられた。NVIDIAの市場最高値更新など半導体関連株が牽引。円安に振れたことも追風に。
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ASMLの決算の見通し引き下げは大きな半導体売りを誘いました。SOX指数は大幅に下落しており、NVIDIAも4.68%下落しています。これは日の丸半導体にも大きな影響が出そうです。せっかく4万円を目前にしたのに、再び売られそうな予感。その一方で、イスラエルのイランへの攻撃ターゲットから石油、各施設が外れるとの報道で石油価格上昇懸念が一旦後退。WTI原油先物は70円を一時割りました。さて、前述のように米国3指数は全て下落、SOX大幅下落、やや円高傾向、日経平均先物は940円安である背景から、今朝の日本株は大幅下落からのスタートとなりそうです。昨日の上昇分を全て吐き出したうえに更に下がるかもしれません。しかしながら、昨日の上昇で上昇トレンドが明確になっており、安いところでは買われる期待もあります。マイルール徹底で慎重に安全運転でいきたいですね。