2024/10/8(火) 株式市況
【朝通信】7日の米株式市場は3指数とも下落。先週の9月米雇用統計が労働市場の堅調を示唆、金融当局の利下げ観測が大幅に引き下げられ、10年債利回りが4%台に。イスラエルのイランへの報復警戒感は強く、米原油先物相場は大幅高。インフレ圧力が強まり、相場の重荷に。ハリケーンがフロリダ州に接近し、被害警戒。▼米国債相場は下落。国債利回りは、10年債が4.03%、2年債が4.00%と上昇し、4%台に。FedWatchによると、年内2回の利下げ幅は0.25%ずつ。0.5%の可能性がほぼ消滅。今後の経済指標次第では据え置きの可能性も。10日の米CPIに注目。▼外国為替市場でドルはほぼ横ばい。ドル円相場は148円を挟んだ動き。加藤財務相兼金融担当相は、急激な為替変動は企業活動にもマイナスで国民生活にもプラスにならないとの認識を、三村淳財務官は、為替市場の動向は緊張感を持って注視していくと発言し、円安を抑制。▼WTI原油先物は大幅高。イスラエルによるイラン石油施設への報復攻撃警戒強まる。バイデン大統領はイスラエルに対して攻撃を控えるよう促しているが、イスラエルの判断は不明瞭。▼東京株式相場は3営業日続伸し、697.12円高の3万9332.74円に。米雇用統計の堅調さでソフトランディング期待が高まり、投資家のリスクオン姿勢が強まる。週末の為替が円安に振れたことも材料。銀行強く。安川電機決算弱く、今後の各企業の決算がポイントに。東証プライムの売買代金は概算で4兆4765億円、売買高は19億1272万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1234。値下がりは359、横ばいは53。
先週末の米雇用統計の強い数字を受けて、米国金利は再び4%台に乗せてきました。中東情勢は引き続き緊迫しており、原油高がインフレ再燃を想起させる動きとなりました。次回11月のFOMCで0.5%利下げを織り込んでいた市場ですが、大幅利下げ観測は後退。昨日も書きましたが、最近は米国株高や円安材料では日本株は上昇しにくくなりました。日経新聞によると、この理由としては、一つは円安により日銀利上げ懸念が強まること、最近の中国、香港相場が強く、資金が日本から中国に流れる傾向があり、ハンセン指数などが堅調なときは日経平均が振るわない傾向があるとか。さて、米国3指数はいずれも軟調。SOXも下落、ドル円相場はやや円高、日経平均先物は450円安などから、今朝の日本市場は低いところからのスタートを予想します。底堅いとは思いますが、10日の米CPIもあり上値も重く。昨日は日経平均株価はギャップアップして大きく上昇し、39000円台をキープして終えました。しかしながら強さを感じられず。今日も5MAの上をキープできるでしょうか。マイルール徹底で慎重に安全運転で。