2025/1/10(金) 株式市況
【朝通信】
9日の米国株式市場はカーター元米大統領国葬(服喪の日)のためお休み。債権市場は短縮取引。
FRBボウマン理事は、インフレリスクは根強く、追加利下げには慎重を期すべきとの考えを示した。現行政策は景気抑制的ではないとも。
米ボストン連銀のコリンズ総裁は、米経済の先行きには「相当な不確実性」であり、政策金利の調整はスローダウンする必要があると述べた。
米債券への売りは着いた模様。10年債利回りは4.69%と変わらず、2年債利回りは4.26%と低下。今夜の米国雇用統計は強い数字が予想され、市場は織り込み済み。
外国為替市場はドル指数は上昇。ドル円相場はやや円高となり157.58円に。現在158.07円。
NY原油相場は反発米国在庫減少傾向、トランプ氏によるイラン供給停滞懸念、寒波による暖房用燃料需要高など需要増、供給減傾向。
米西部カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した山火事の被害が広がり、現地で活動している日本人のタレントや俳優も相次ぎ避難。撮影の中止やイベントの延期など影響が出始めている。被害額は、米国市場最大が予想され、520億-570億ドル(約8兆2100億ー9兆円)と推計。 三菱UFJ銀行は9日、他行との送金や他行ATMからの出金でシステム障害が発生したと発表。送金の滞留は少なくとも数万件規模にのぼり、決済が可能になるのは不具合の解消後になる見通し。コンビニエンスストアのATMから現金をおろせない、各種代金の引き落としができないといった支障も。
金融庁、人口減で地銀の持続性に警鐘。再編機運が高まる。
日銀は9日の支店長会議で「全体としては継続的な賃上げが必要との認識が幅広い業種・規模の企業に浸透してきている」と報告。賃上げ機運を重視し、1月以降の追加利上げへの追い風に。14日には氷見野良三副総裁の講演と記者会見が予定されている。 9日の日経平均株価は続落し、終値は前日比375円97銭(0.94%)安の3万9605円09銭。8日の米半導体株安や米国の対中輸出規制の強化に関する一部報道が重荷に。
東証プライムの売買代金は概算で4兆3226億円、売買高は18億4824万株。値下がり銘柄数は1277。値上がりは332、横ばいは35。
【考察】
米国市場はお休みなのは日本市場にとっては落ち着くのに良い機会かもしれません。
幸い、米国債券利回りも4.7%から一旦落ち着いてきていますし、日経平均先物も10円安と小幅な動きです。
その一方で、日銀の利上げ観測が高まっています。賃金上昇ありきではありますが、国内各企業は昨年に続いて今年も賃上げには前向き。1月の利上げは見送られるとは思うのですが、前向きな動きも見え始めているので、利上げは否定できません。
米国の山火事は甚大な被害が予想されています。史上最大の被害額に及ぶ可能性があり、被害額総計は9兆円規模だとか。市場にどのような影響がもたらされるのでしょうか。
今日の日本市場は動きにくい展開を予想します。米国の休場の影響はわかりませんが、各指標はほぼ横ばいですし、今夜は雇用統計の発表もあります。
週跨ぎを擦るかどうか悩みますね。
安全運転で。