2024/10/9(水) 株式市況
【朝通信】8日の米株式相場は3指数とも上昇。半導体関連銘柄の上昇が相場を牽引。原油高が一服することでインフレ再燃懸念が後退し、ソフトランディング期待高まる。NVIDIAはブラックウェルのエネルギー高効率をアピールし上昇。FRB高官発言も追風に。▼クグラーFRB理事はインフレ圧力減速が予定通りなら追加の利下げを支持すると語った。アトランタ連銀ボスティック総裁は、インフレ目標達成に集中している、労働市場が堅調なら利下げを待つ余裕が持てると述べた。▼米国債相場は小幅な動き。国債利回りは、10年債が4.01%、2年債が3.96%とどちらも下落。▼外国為替市場ではドル指数が7営業日続伸。ドル円相場は148円台前半で推移。赤沢亮正経済再生担当相は、デフレ脱却最優先で取り組むことを日銀と共有し、金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられるべきと述べた。▼原油先物相場が反落。中国の国家発展改革委員会が追加景気刺激策を見送ったことで需要に対する失望が高まる。イスラエルのイランへの報復に引き続き警戒感。▼昨日の日本市場では株式相場が反落、日経平均株価の下げ幅は一時500円超。円安の一服、中東情勢緊迫化、香港株急落が投資家心理を冷やした。東証33業種中、30業種が下落。
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米国株は引き続き堅調でした。NVIDIAのブラックウェルのアピールなど、ハイテク株が市場を牽引しました。最近は上昇のきっかけとなるトリガーの移り変わりが激しく、戸惑います。インフレ観測、利下げ幅期待、FRB高官発言、原油、中東情勢など、あらゆる時勢が投資家心理を揺さぶります。今回は原油安からのインフレ再燃懸念後退の影響が大きかったようです。米国債券利回りもいったんは落ち着いたようです。中国の追加景気刺激策の見送り失望売りも今朝の日本株にも影響があるかもしれません。さて、米国3指数はいずれも上昇、SOX上昇、ドル円は148円台膠着、日経平均先物450円高を背景に、今朝の日本株は高いところからのスタートとなりそうです。先に述べた中国関連銘柄、原油関連銘柄は減速する可能性がありそうです。また、明日の米CPIを見極めたい動きもありそうです。安全運転でマイルール徹底で慎重に行きたいですね。