2024/12/27(金) 株式市況
【朝通信】
26日の米株式市場は3指数、SOXともほぼ動かず0.1%以下の変動率。新規失業保険申請件数は減少、継続受給者数は増加と強弱まちまち。欧州の主要市場が休場で薄商い。
新規失業保険申請件数は21万9000件、予想値22万4000件、前週比22万件を下回ったが、継続受給者数は191万人、予想値188万1000人、前週186万4000人を上回った。
米国債は小幅上昇。10年債利回りは4.58%、2年債は4.33%とどちらもわずかに上昇。10年債利回りは一時4.639%に。
外国為替市場は、ドル指数は上昇。ドル円相場は一時158.08円と7月以来の安値に。本日は日銀金融政策決定会合の主な意見、東京CPIなどのイベントがある。
26日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比437円63銭(1.12%)高の3万9568円06銭。12月期決算企業の期末配当や優待の権利付き最終売買日のため権利確定のための買いが優勢。海外勢による損益通算を目的とした売りが先週でほぼ終了していることからあく抜け感がでた模様。ROE目標を引き上げるとの期待が高まっているトヨタが連日で急伸。東証プライムの売買代金は概算で3兆8817億円、売買高は19億6895万株。値上がり銘柄数は1294。値下がりは297、横ばいは52
【考察】
大きなイベントもなく、米国市場も穏やかにヨコヨコの動きでした。ただ、米国長期金利は4.6%に届く場面場がありました。日米の金利差は更に広がることで、ドル円相場は158円台に突入。現在は157円台後半で落ち着いてはいますが、もはや時間の問題でしょうか。そうなると介入懸念が出てきそうですね。
米国の住宅ローン金利は2週連続で上昇し、30年物固定住宅ローンは6.85%に。これは大きな負担ですよね。この数字をみて懐かしく感じました。就職したばかりの頃の住宅ローン金利は8%台。子どもが生まれて家の購入を考え出した頃の金利が4%をようやく切って3.6%程度だったと思います。
新規失業保険申請者数が減少、継続受給者数は増加とまちまちですが、そもそも失業保険を受給資格のない人が隠れており、その人達の生活は逼迫していると思われます。共和党政権でどこまでの物価抑制が可能となるのでしょうか。
昨日の日本株は久しぶりの大きな陽線で終わりました。百貨店株が堅調で推移。自動車関連も円安とトヨタのROE引き上げで牽引。総じてアゲアゲムードとなりました。4万の大台に乗るでしょうか。
さて、米国3指数、SOXともほぼ変わらず、円安は進み、日経平均先物は210円高を背景に、今朝の日本株は昨日の流れから高めの寄り付きを予想しますが、権利落ち日の関係で上値は重そうです。4万目前と迫った日経平均ですが、レンジ相場半ばを突破下に過ぎず、まだまだ前途多難です。
今日も慎重に安全運転で。