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2025/2/14(金) 株式市況

【朝通信】

  • 13日の米国株式主要3指数は全て上昇。M7は全て上昇、テスラ、NVIDIAが大幅上昇。トランプ米大統領は相互関税の導入を指示する大統領令に署名。即時発行には至らず警戒感が後退し、投資家マインド改善。PPIは予想を上回ったが、PCEに使われるデータは低調であることも株価上昇を後押し。

  • トランプ米大統領は12日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナでの戦争を終結させるための協議を開始することで合意。これに対し、ゼレンスキー大統領はプーチン大統領は信用できず、米国による安全保障が必要と訴えた。

  • 1月のPPIは予想を超える大幅上昇。コアPPIは予想と一致。PCE価格指数に反映される項目であるヘルスケアや航空運賃は低下したことで利下げ期待増となり、米国債利回りは低下。

  • 米新規失業保険申請件数は市場予想を下回った。労働市場は引き続き堅調であることを示唆。

  • 外国為替市場ではドル指数が低下。円は1ドル152円台まで円高が進んだ。

  • 米国債は上昇し、利回りは低下。10年債利回りは4.53%、2年債は4.3%。

  • 13日の日経平均株価は3日続伸し、終値は前日比497円77銭(1.28%)高の3万9461円47銭。円安・ドル高の進行を手掛かりに輸出関連株などが買われ、先物主導で上げ幅は一時600円を超えた。14日の株価指数オプション2月物のSQ算出に向けた、短期筋の仕掛け的な買いが日経平均の上昇をけん引したとの見方が多い。 東証プライムの売買代金は概算で4兆9684億円、売買高は20億3238万株。値上がり銘柄数は1260。値下がりは337、横ばいは43。

【考察】

PPIが強い数字を示したにもかかわらず、円高に振れたのでなぜか?と思っていましたが、PCE項目であるヘルスケアなどの伸びがそれほどなかったことが材料視されたようです。
これにより、CPI上昇で円安に振れていたドル円相場は一気に巻き戻された格好に。
米金利は低下し、10年債利回りは再び4.5%台となり、これを好感して米国株は買われました。

トランプ氏とプーチン氏が電話会談を実施し、ロシアは平和を望んでいるとのことですが、これをゼレンスキー大統領は信用していない様な状況。
米国がゼレンスキー大統領との対話ができていない状況で、プーチン氏との会談をしたことはウクライナに譲歩を求めることで決着しようとしていることが浮き彫りになってきました。
果たしてウクライナは停戦合意の席に着くのでしょうか。

さて、米国株式主要3指数は全て上昇、M7も全銘柄上昇、SOXも上昇しています。ドル円相場は円高傾向であり、日経平均先物はわずか30円高に。
これらを背景に、今日の日本株は高めの寄り付きを想定します。日本の長期債も下落し、ハイテク銘柄が牽引する形で日経平均株価も上昇しそうですが、一方で円高により輸出関連銘柄には向かい風になりそうです。
総合関税を含めてトランプ政策は不透明部分が多く、突然の発表には要注意。

今日はSQ。決算発表はENEOS、郵政関連3社、損害保険関連会社など。
夜には米小売売上高の発表があります。

安全運転で。

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