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2025/1/24(金) 株式市況
【朝通信】
23日の米株式3指数は全て上昇。Nasdaqの上昇幅小さく、Dowが大きい。上昇が目立っていたハイテク株に変わり出遅れ感のあるセクターに買いが入った。トランプ大統領はダボス会議で金利引き下げ、原油価格引き下げを求めたが、関税に関しては踏み込まず、投資家マインド改善。SKハイニックスが設備投資に対して慎重姿勢であることで、ASML HDを中心に半導体株は下落。米失業保険継続受給者数は高水準に、新規申請はやや増加。 ダボス会議でのトランプ氏の発言は、原油引き下げでインフレ鈍化と金利引き下げを、追加関税をチラつかせて米国内での製品製造の活性化を狙った。
米新規失業保険申請件数は22.3万件と、予想21.5万、前回21.7万のどちらもを上回った。継続受給者数は189.9万人、予想186.6万、前回185.3万のどちらも上回り、3年ぶりの高水準に。
米国債相場はまちまちの展開。10年債利回りは4.64%、2年債は4.29%と長期債利回りが伸び、ダボス会議での影響から短期債利回りは下落。
外国為替市場は、ドル指数はわずかに下落。日銀金融政策決定会合での利上げ、トランプ氏の利下げ要求などから円は上昇。一時1ドル155.75円に。現在は156円台まで円安に戻っている。
NY原油先物相場は続落。ダボス会議で原油引き下げ要求したことで売りを優勢に。
23日の日経平均株価は4日続伸し、終値は前日比312円62銭(0.79%)高の3万9958円87銭に。生成AI投資に期待した前日の米株高を背景にSBG、値がさの半導体株などが上昇し、指数を押し上げた。一時4万円台まで上昇したが節目での売りにより終値でわずかに届かず。東証プライムの売買代金は概算で4兆6322億円、売買高は18億7279万株。値上がり銘柄数は639。値下がりは936、横ばいは68。
【考察】
米株式3指数は開始直後は安かったのですが、終わってみると全てプラスでした。5時前後の伸びはダボス会議でのトランプ氏の発言によるものでしょうか?日経新聞で発言要旨が掲載された時刻は4:48でしたが、急騰を始めたのは5:45頃でした。この後の日本市場にはどのような影響が出てくるのか注目。
発言内容は以下の通り。無茶も言ってますが、理にかなっている気もします。
石油産油国への原油価格引き下げ
米中関係改善による貿易収支改善
米国での製品製造の呼びかけ、作らないのなら関税を支払うことを要求
欧州の米テック企業への規制などへの不満
NATO諸国への防衛費をGDP比5%要求
国家エネルギー緊急事態を宣言し、自国内の化石燃料を最大限利用
核軍縮の要求
さて、本日はお昼過ぎに日銀金融政策決定会合の結果発表、15時に総裁の記者会見があります。
概ね市場は織り込み済みとは思いますが、発表前後の動きに注意必要です。 米国3市場は全て上昇、SOXは下落、ドル円相場は平行、日経平均先物は30円高。
今日の日経平均株価は寄り付きはおとなしめを予想します。底堅い動きにはなると思いますが、SOX下落による影響から、昨日まで上昇していた値がさ半導体株は利益確定の売りに押されそうです。
今日も安全運転で。