2024/10/26(土) 株式市況
【朝通信】25日の米国株式指数は高安まちまち。高めに寄りつくも時間経過とともに下落基調。Nasdaqは2日続伸し0.56%上昇。一時は最高値を更新。銀行株は総じて弱い。M7 5社の決算が来週に。伸びる期待高く。11月1日の雇用統計、5日大統領選開票を前に慎重な動き。▼マネーロンダリング防止規則に違反の疑いで米司法当局によるテザー捜査が報道され、関連株は下落。▼NY証券取引所(NYSE)は時間外を含めた取引時間を16時間から22時間へ延長する計画。▼9月米製造業耐久財発注は2ヶ月連続減少。民間航空機の受注減が響く。10月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確報値)は6ヶ月ぶりの高水準。インフレ鈍化の影響で家計の見通し明るく。▼米国債相場は下落。国債利回りは10年債が4.24%、2年債が4.11%と相変わらずの高水準に。▼NY外国為替市場では、ドル指数上昇、ドル円相場は再び円安方向へ。152円前半で取引終了。▼NY原油相場は上昇。中東紛争は停戦交渉進展はなく。先ほどイスラエル軍がイラン軍事施設に対して攻撃が報じられている。▼25日の日本市場は株式が大幅下落。3万8900を割り込んだ。為替がやや円高に振れたことと、衆院選を直前に控え、現与党過半数割れ懸念などの不透明感が相場の重荷に。東証プライムの売買代金は今年最低。売買代金は概算で3兆1579億円、売買高は15億6558万株。値下がり銘柄数は1398。値上がりは216、横ばいは32。
【経済指標】
○9月耐久財受注(速報値)
前月比0.8%減
市場予想1%減を下回る、前回0.8%減と変わらず
○9月耐久財受注(輸送機器を除くコア、速報値)
前月比0.4%増
市場予想0.1%減を上回る、前回0.6%増を下回る
○10月米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
70.5、予想68.9、前月68.9のどちらも上回る
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就寝前の米国市場は3指数とも大幅上昇でしたが、起床時には高安まちまちとなっていました。ハイテク株はM7が牽引し高め、SOX指数も1%以上の上昇ですが、いずれにしても上値は限定的でした。大統領選を来週に控えて手控える動きが強く、国内においても明日の衆院選での現与党劣勢予想を背景に買い向かう状況ではありませんでした。米国の製造業耐久財発注は、借入コスト高止まりが影響して低下している状況。米ミシガン大学消費者マインド指数は増加しており、消費者マインドはインフレ鈍化を期待しているようです。来週の日本株は、衆院選挙後となるので予想がつきにくいです。現与党が過半数維持できれば海外投資家の買いも入ってくると思われ、大幅高が期待できそうです。しかしながら現在は過半数割れ予想多く、その場合には大幅な株安となると思われます。海外勢はとにかく政局安定を望むため、与党の劣勢は売りの材料になりやすいです。開票前は買い、のアノマリーは、現与党が優勢の場合であって、現状の不透明感の中では難しい相場だったのではないでしょうか。良い週末を!