2024/10/25(金) 株式市況
【朝通信】24日の米株式市場は高安まちまちの動き。ダウは4日続伸。高値警戒感がくすぶる中、大統領選が不透明など、持ち高調整、利益確定売りなどの出やすい状況。米新規失業保険申請件数、米新築住宅販売件数、米PMIなど堅調な数字を示すも市場反応低く。▼テスラは業績好調で22%急進、景気敏感株UPSは5.3%上昇、IBM、ハネウェル決算は期待に届かず大幅安。ボーイングはストライキ継続で経営先行き不安から下落。▼米クリーブランド連銀ベス・ハマック総裁はインフレ率は依然として高く金融当局任務完了は宣言できる段階にないとコメント。▼米債券市場はまちまち。国債利回りは、10年債が4.21%と下落、2年債が4.08%とほぼ横ばい。好調な経済指標とトランプ氏の大統領選優勢などが金利高止まり要因。▼NY外国為替市場ではドルは売られ、ドル円相場は円高に。現在は151円台後半。G20財務省・中銀総裁会議後の会見で、植田氏は金融政策の判断には時間的余裕がある、為替市場での過度な変動には注意を払うと述べた。▼24日の日経平均株価は小幅ながら4営業日ぶりに反発し、12営業日ぶりに陽線を付けた。上げ幅は200円を超える場面もあったものの、衆院選を控えていることから上値は重く。東証プライム売買代金は概算3兆7099億円、売買高は17億1565万株。値上がり銘柄数は596、値下がり銘柄数は980、横ばいは70。
経済指標
・米新規失業保険申請件数
22万7000件、前週比1万5000件減少、市場予想24万2000件
・米新規住宅販売件数
73万8000戸、前月比4.1%増、市場予想72万個
・米総合PMI
54.3、市場予想53.8、前月比0.3P上昇
- 製造業PMI:47.8、前月47.3
- サービス業PMI:55.3、前月55.2
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米国経済指数は堅調な数字でした。市場反応は薄く、目下金利上昇と企業決算発表に注力した形でした。ドル円相場は151円台まで円高に。為替介入、日銀利上げ懸念がくすぶった状況。日経平均はようやく陽線を付けました。12営業日ぶり。地合が良くないことから上昇余地は限られました。ほぼトラ懸念は政府財政赤字が膨らみ、インフレ再燃リスクを招くため高金利継続となり、国内は円安に振れやすい状況は続きますが、政府の為替介入、日銀利上げ懸念が高まります。非常に不安定な状況が続きそうです。さて、前述のように米国株式3指数は高安バラバラ、SOXは上昇、151円台までの円安、日経平均先物は70円安などから、今朝の日経平均株価はやや低めからのスタートとなりそうです。27日に衆院選投開票日を控えていることから、積極的に買い向かう状況にはないと思います。週跨ぎは慎重に安全に。